アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

Doris Day(I have dreamed)

2015年12月11日 23時22分06秒 | ジャズ






今宵の一枚はDoris DayのI have a dreamed。録音は1961年5月、レーベルはコロンビア。Dorisと言えば女優として有名だが元々は歌手、それもJazzが出発点の人。しかもband singerからsol singerになった人で基礎がしっかりしていて破綻がない。安心して聴いていられる。グイグイと引き込まれる魅力はないけれど、甘く切ない女心を想うにはうってつけの歌手である。ケセラセラはあまりに有名だが、スタンダードなJazzをしっとり唄う彼女もなかなか魅力的だ。

毎日分厚いステーキばかり食べてたら飽きるのと一緒で、たまにはホッとする音楽に浸りたい。ここ2日ほど寝不足でフラフラ、耳に心地よいリラックスできる甘い声に浸りたい。そのまま眠らないように気を付けて。




side A

1.I believe in dream

2.I'll buy the dream

3.My shop

4.All I do is dream of you

5.When I grow too old to dream

6.W'll love again


side B

1.I have dreamed

2.Periwinkle blue

3.Someday I'll find you

4.You stepped out of a dream

5.Oh what a beautiful dream

8.Time to say goodnight



backed by Jim Harbert's Orchestra.

Michel Legrand(Michel Legrand with his friends)

2015年12月10日 23時57分27秒 | ジャズ






今宵の一枚はMichel LegrandのMichel Legrand with his friends。録音は1975年4月、レーベルはRVC。legrandと言えば映画音楽だがJazz好きな方は先刻ご承知のLegrand Jazzを始めとする立派なJazz playerである。それも一流の。このアルバムのメンバーが図らずも証明している。Phil Woods、joe Beck、Randy Brecker、Ron Carter、Grady Tateという錚々たる布陣である。Phil Woodsの演奏が素晴らしい。思わず身を乗り出したくなるほどだ。御大Legrandもcoolでespritの効いた演奏が信条の彼らしからぬ、熱いplayに驚かされる。B面1曲めのSplittonsだ。pianistとしての才能も一流な彼だが、図らずも熱いJazz魂を持つ側面が垣間見られた。

side A

1.The Friday fugue

2.Once upon a summertime

3.On at a time

side B

1.Splittons

2.The Saddest things of all

3.Pieces of dreams


(personnel)

Michel Regrand(piano、vocal)

Phil Woods(as)

joe Beck(guitar)

Randy Brecker(tp)

Ron Carte(bass)

Grady Tate(drums)





Jackie Mclean with Great Jazz TRIO(New wine in old bottles)

2015年12月09日 23時53分42秒 | ジャズ






今宵の一枚はJazz Trioの真打とも言うべき、The great Jazz Trioとなんとjackie Mcleanの共演アルバム。録音は1978年4月、レーベルはEast Wind。残念ながらJackie Mcleanに往時の輝きがなく、The Great Jazz Trioに圧倒されている感あリありのアルバム。正直Jackieの往時を知りものとしてはいささか寂しい。それでも、十八番のLittle Melonae Againでは輝きを見せるも、アルバム全体を通して聴くとちょっと元気が足りない。いや、だいぶだ。Round Midnightの演奏に至っては残念の一言。

Hank Jonesが素晴らしい。冴えまくっている。A面2曲目It Never Entered In Mindのアドリブ演奏は出色。思わず聴き惚れてしまう。

プリアンプの調子がイマイチで音が平板に聴こえがち。う~ん、アナログ回路はメンテしてないから致し方ないが、ちょっと寂しい。



side A

1.Appointment In Ghana Again

2.It Never Entered In Mind

3.Round Midnight

side B

1.Little Melonae Again

2.Bein' Green

3.Confirmation



(personnel)

Jackie Mclean(as)

Hank Jones(piano)

Ron Carter(bass)

Tony Williams(drums)

TA E-88登場

2015年12月09日 01時19分42秒 | オーディオ








前のblogにも書いたがアナログ命の拙者としてはLP recordが聴けないのは、酒が飲めなくなるのに等しく何のための人生なのかである。(笑)で、週末眼を点けていたE-88を落札。出品者の人は律儀な人で入金即出荷、なんと日曜日夜に落札本日夜到着だ。ありがたやありがたや。感謝である。梱包を解くのももどかしく、そそくさとケーブルを接続しさっそく音出し。まずはCD、SACDでチェック。2時間ほど鳴らしお目当てのアナログ再生。エコライザー回路自体は生きているものの、ヘッドアンプ回路が左チチャンネル故障、ときたもんだ。

さてどうしたものか。?思いついたのがカートリッジを替えること。ATAR1が出力が低くヘッドアンプなしでは再生は難しいが、103であればMM回路でも問題なしハズ。さっそく交換、立派な出音を確認。これなら使い物になる。とはいえ、いささか経年変化の影響が大きいようで時々バランスが崩れる。それでもかつての栄光のSONY Soundは健在で随所に輝きが見られた。なんせ1977年リリースの製品、当該機種の購入年月日は不明だが少なくても20年は経過強いるはず。オーバーホール必須。


フルオーバーホール終了後再度試聴レポートを書きたい。ご期待あれ。

The Super Jazz Trio(The Standard)

2015年12月08日 23時50分53秒 | ジャズ






今宵の一枚はThe Super Jazz TrioのStandard。録音は1980年2月、レーベルはbaystate(RVC)。アナログ再生命の拙者としてはLP recordが聴けないことほど苦痛はなく、実は日曜日に例によってヤフオクでプチッとしSONYのTA E-88を落札。梱包を解くのももどかしく、いそいそとケーブルを接続さっそく音出し。E-88お初のアナログ盤はThe Super Jazz trioの登場である。はて、Super Jazz Trioって聞いたことないなぁ、というあなた。そうです、あんまり有名ではありませんね。有名なのはGreat Jazz Trio(Hank Jones,Ron Carter,Tony Williams)、こちらに比べると地味なことこの上なし。

とはいえ、聴き込むほどにジワジワと良さがわかってくるのがこのアルバム。リラックして演奏しているよう様子がよくわかる。とりわけ、Reggie Workmanのbassが良い。この人の音色は非常に独特で一聴して判別できる。Max Roach quartetの一員で来日した時に郵便貯金ホールで彼のbassを目の当たりにし、感動した記憶がある。たしか1979年だったかな。?この人のbassが実はいちばん好き。なんというか、音色自体が好み。drumsのJoe Chambersも渋い。pianoのTommy Flanagannも爽快な演奏である。

おしむらくはどうも、こじんまりとまとまり過ぎていることかな。?


side A

1.SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE

2.NIGHT IN TUNISIA

3.SOME DAY MY PRINCE WILL COME

side B

1.AUTUMN LEAVES

2.IT'S ALL RIGHT WITH ME

3.ANGEL EYES

4.STRAIGHT NO CHASE


(personnel)

1.TOMMY FLANAGAN(piano)

REGGIE WORKMAN(bass)

JOE CHAMBERS(drums)

大西順子Trio(Crusin')

2015年12月07日 23時54分21秒 | ジャズ





今宵の一枚は、大西順子のCrusin、録音は1993年4月。レーベルは東芝EMI(Somethin' Else)。大西順子2枚目のアルバムである。凄い、実に素晴らしい。改めて聴いみると彼女の才能の迸りを感じる。とにかくパワフルでダイナミック、日本人離れした強靭なタッチは驚くばかり。作曲の才能も素晴らしく冒頭のEulogiaで度肝を抜かれる。今年復帰したらしいが、2013年に一度引退している。デビュー当時、青山のbody&soulで聴いた生演の印象は未だ強い。小柄なあの体からあれほど力強い音を奏でるとはにわかに信じられなかった。まだまだ若い(今年48歳)ので以前のように活躍してもらいものだ。

メンバーとの息もピッタリ。Rodney Whitakerのbassも正確かつ素晴らしいリズムを刻み、Billy Higginsのdrumsは憎いほどに上手い。billyノdrumsはよく聴いているがこれほどの演奏はなかなか聴けないのではないか。彼女を鼓吹する様は圧巻。煽りつつリズムを醸し出す様子が素晴らしい。

オーディオ的快感に満ちた音創りである。ダイナミックレンジが広く定位も明確。なにより生々しい。


1)
Eulogia
Junko Onishi
Junko Onishi Trio
8:58

2)
The Shepherd
Duke Ellington
Junko Onishi Trio
6:03

3)
Summertime
George Gershwin / Ira Gershwin / DuBose Heyward
Junko Onishi Trio
7:50

4)
Congeniality
Ornette Coleman
Junko Onishi Trio
11:15

5)
Melancholia
Duke Ellington
Junko Onishi Trio
2:32

6)
Caravan
Duke Ellington / Irving Mills / Juan Tizol
Junko Onishi Trio
6:21

7)
Roz
Rodney Whitaker
Junko Onishi Trio
7:58

8)
Switchin' In
Junko Onishi
Junko Onishi Trio
3:31

9)
Blue Seven
Sonny Rollins
Junko Onishi Trio

(personnel)

大西順子(piano)

Rodney Whitaker(bass)

Billy Higgins(drums)

MJQ(Concert in Japan '66)

2015年12月06日 23時53分32秒 | ジャズ




今宵の一枚はMJQのConcert in Japan'66、録音は1966年3月14日厚生年金ホール。レーベルはAtlantic。MJQは何故か20代によく聴いた。jazzにおけるensembleとは、という問いへの模範解答にひとつがMJQに他ならない。とにかく完璧な演奏である。classic的とか baroque的デJazzにあらず、と批判する人がいるが間違いである。たしかにClassic的な要素はあるものの、まごうことなきJazzである。Milt Jacksonのファンキーな演奏がJazzでないわけがない。John LewsはたしかにCLASSICのClassic好みは彼の演奏やグループの随所に散見されるが、それはそれでよいスパイスではないだろうか。Percy HeathノbassやConnie Kayのdrumsも熱くないわけがない。リリカルでクールだが熱いJazz Spiritsあってこそである。

モノーラル録音ながら驚くほど音が鮮明。とりわけMilt Jacksonのvibが鮮烈で耳にキーンと響く。CDPからPowerAmpダイレクト接続となり一聴すると鮮明で立ち上がりの良さに驚くが聴き込むと、直截過ぎて一本調子の再生となることに気が付く。やはりPreAmpは必要ですな。



Disc1
1.Really True Blues

2.The Cylinder

3.Monterey Mist

4.Midsömmer

5.Summertime

6.Animal Dance

7.For Someone I Love

8.The Golden Striker

9.There's Boat Dat's Leavin' Soon For New York

10.It Ain't Necessarily So

Disc2
1.Ralph's New Blues

2.My Man's Gone Now

3.Winter Tale

4.I Love You Porgy

5.Pyramid

6.Home

7.Blues Milanese

8.Bags Groove

D5.Django


(personnel)

John Lewis(piano)

Milt Jackson(vib)

Percy Heath(bass)

Connie Kay(drums)


暫し別れだ、P-309

2015年12月05日 23時55分09秒 | オーディオ

しばしアナログ再生ができなくなった。プリアンプのP-309をメンテナンスに出したからだ。問題なく再生しているとはいえ、すでに製品発表から30年。使っている当該機種の購入年月日は不明なれど少なくても20年は経っているだろう。となれば、コンデンサーの経年変化(容量抜け)や接点の汚れによる抵抗値の増加(これが一番ダメ)、半田の劣化、リレーの劣化等々が考えられ到底オリジナルな音とは違うはず。となればメンテナンスは必須。

画してP-309君とは暫くお別れ。幸い、M-509にはボリューム調整ノブが付属、CDorSACDダイレクトで再生できる。問題もあり、CDPがCD回路とSACD回路が全く別誂えで端子まで別々という徹底ぶり。都度端子のケーブルを脱着するのは現実的では、ない。というかそんな面倒なことは拙者がするわけがない。(笑)かといって、切り替えボックスを態々買うのもアホくさい。で、CD onlyで行くことにした。SACDは50枚あるかないかだから。LPが聴けなくなるのが最大の問題だが、いたしかたなし。いっそプリアンプでも、との誘惑が。

M-509へのダイレクト接続、ボリューム調整に四苦八苦。なんせCDは出力2Vですから。写真のボリューム位置でもけっこうな音量。集合住宅だったら怒鳴り込まれるレベルだ。(爆)


Chick Corea(Three Quartets)

2015年12月04日 02時06分36秒 | ジャズ

 

今宵の一枚はCheck CroreaのThree Quartets、録音は1981年1月、2月。レーベルはwarner Bros recors。凄いメンバーがそろったアルバムである。Chickは元よりSteve Gadd、Eddy Gomez、Micheal Breekerとまあよくも集めたもの。bassのEddie Gomezが出色の出来。力強いだけでなく、紡ぎださせるsoundが明晰でリズム感が素晴らしい。SteveGaddのdrumsもはブラシの使い方が秀逸。B面2曲目のChickとの絡みが素晴らしい。畳みかけるようなChickの攻撃的なpianoが圧巻。二人の火の出るようなinterplayに圧倒される。Micheal BreekerはKeithのEuropean quartetのssのような音色を奏でていて興味深い。

side A

1.Quartet No.1

2.Quartet No.2

side B

1.Part1(dedication to Duke Ellington)

2.Part2(dedication of Jhon Coktrane)

(personnel)

Chick Corea(piano)

Michea Breeker(ts)

Eddie Gomez(bass)

Steve Gadd(drums)

 

 


小曽根真(アフター)

2015年12月03日 02時00分55秒 | ジャズ

今宵の一枚は小曽根真のアフター、録音は1985年9月。レーベルはCBS Sony。日本のpianistといえばまず本田竹廣だが、internationalで活躍する人となると、まずこの人小曽根真だろうか。jazz fan以外の人にとってはあまり知名度がないかもしれないが、実力派だ。このアルバムが制作される前年の1984年、斑尾でライブを聴いたことがある。才能あるなぁ、と感じた次第。流れるような演奏は、どこかchick Coreaを彷彿とさせる気がするがいかがだろうか。? 全曲彼のoriginal、作曲の才能もある人だ。B面冒頭のKato's revengeが印象的、このアルバムの白眉だ。B面ラストのソロ、improvisationも甲乙つけがたい。他のメンバーではtsのBill Pierceが元気いっぱいでバリバリに吹きまくっている。 オーディオ的には可もなく不可もなくといったところか。ただ、このアルバムに限ったことではないが、1970年代、60年代の録音と比べ、全体にノッペリとしたsoundでどこ聴いていてワクワクしないのだ。今日のハイエンドアンプのような音といったところだろうか。マルチモノ録音の弊害だろう。

side A

1.Yellow fever

2.If you knew Sushi

3.After 4.Merry go around

side B

1.Kato's revenge

2,Waltz for ronko

3.Improvisation

(personnel)

小曽根真(piano)

Bill Pierce(ts)

Fddie Gomez(bass)

Tommy Cambell(drums)


Cedar Walton Trio(A night at Boomers,VOL2)

2015年12月01日 23時40分15秒 | ジャズ






今宵の一枚はCedar Walton trioのA night at Boomer's vol2、録音は1973年1月4日のライブ。レーベルはMuse。好きなpianistだ。リリカルで流れるようなplayはよく「鈴の音」と称されるほどでたいへんロマンチック。ソフトタッチに聴こえるが芯まで響く音色は強靭な打音に裏打ちされている。笠井紀美子との共演ライブ「Kimiko is here]」、「Eastern rebellion」とこのアルバム。そして何よりArt Farmerのリーダーアルバムである「Yesterday's Thought」におけるCeder Walの演奏に魅せられ、彼を聴くようになった。

聴きどころはB面3曲目のBlue Monk。珍しくヒートアップした熱いCedarが聴ける。長いパワフルなソロはライブならではで、思わず引き込まれる素晴らしい演奏だ。

オーディオ的にはライブ録音にて多くは期待できない。Jazz club内の騒めきのボリュームがとにかく大きい。致し方ないのだがいささか残念くらいノイズと化した音も。


side A

1.Naima

2.Stella by Stella

3.All the way

side B

1.I'll remember April

2.Blue Monk

3.Bleecker street theme


(personnel)

Cedar walton(piano)

Cliford Jordan(ts)

Sam Jones(bass)

Louis Hayes(drums)