歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

神代の国の旅第1回―楠郷① 大樟の見守る地―

2013-11-17 00:01:00 | 神剣の守護者
ちょっとタイトルが微妙に仰々しいですが(w
『神剣の守護者』の執筆に際しまして、訪れた取材地をご紹介したいと思います。
『本能寺将星録』『豊臣蒼天録』『天下人の血』に続いて4度目ですが、
はじめての方も今回は多そうで。
しばし、お付き合いのほどを。


さて、その第1回目は物語の順を追いまして、「楠郷」へ。
伊勢楠木氏の本拠・楠郷は現在の三重県四日市市楠町になります。
2005年までは楠町という町でしたが、市町村合併によって四日市市に編入されたとのこと。




北楠駅から歩くと、まずこんな田園風景に。
遠く見えるのが鈴鹿川堤防。
帰ってから知ったことですが、「楠郷」という日本酒もあるそうですね。
・・・どこに売っていた?買って帰れば良かった(w


なお、作中にある本郷、南川などの地名は現在でも生きています。
この後に訪れた楠歴史民俗資料館で「今日はずっと本郷の方に?」と聞かれました。



楠歴史民俗資料館



この資料館には、作中に登場する水琴窟があったりします。
いい音色です




そして、道の先に立つのは作中に何度となく登場する大樟。
残念?ながら戦国時代から時を経ているものではなく。
この場所には元々、松の木があったそうですが、
明治40年に伐採、かわりにこの樟が植えられたそうです。


作中で「イメージ」として使っている樟は、
このブログにも再三登場している、群馬県某所の大樟のほうが近いのですが、
楠の地に大樟を見たときは、やっぱり少し感激しました。
当初案の第1章は、この大樟の根本から始まっていたりします(w