さて、次は『神剣の守護者』のヒロイン!雪姫さまにいってみましょうw
まず、本作のヒロインなんですが、
当初の案には
「水軍の娘」と「キリシタン(南蛮人宣教師)のハーフ」なる、
2つの案がありました。
これは、どっちも完全な架空ヒロインということになります。
この内、「キリシタン」案の方は影も形もありませんが、
(というか、真逆で神道かw)
「水軍の娘」の方は
「戦の神に愛された水軍の女神」的な感じをイメージしてました。
結局、正具の主筋の「北畠の娘」ということで落ち着き、
水軍とは無関係なったのですが、シャーマン的?な設定がやや残っているかもですね?
なお、執筆時期からしまして件の「海賊の娘」さんとは無関係ですww
さて、雪姫さまですが性格設定的には、割と初期から不動です。
「姫」をいうキーワードで作ったキャラですが、
それで『本能寺将星録』の珠子の逆ベクトルを目指したというか。。。
伊勢の名門・北畠家の姫としての、
「気高さ」と「誇り高さ」を強調するように書きました。
実は、、伊勢取材で地元書店で資料を見繕っていた時、
雪姫に関して書かれたものが幾つかありました。
ところが、その時に読んだ2冊くらいが、
「雪姫は北畠の滅亡時に自害した」とあり・・・
もうひとつ、歴群の1か月先輩の深水先生の『剣豪の城』でも、
雪姫は死んでいたので、北畠に殉じたことに何の疑いもなくキャラづくりしました。
この時点ではまだ、「雪姫桜」の伝説をどう使うか、未定だったような気もするな・・・
とにかく、歴代作品の女性キャラとしては、珠子さんと並んで好きなキャラです。
雪姫には北畠の滅亡後も、織田信雄に添い遂げた・・・
との説もあり、近年ではそちらの方が有力らしいですが・・・
ただ!智本作品の場合、「地元説を優先する」という一応の言い訳・・・
もとい原則があるので、雪姫自害説の上の、桜伝説・・・としています。
なお、自害説は『系図纂要』に拠っています。
正具との関係は、本作完全オリジナルですw
雪姫の年齢も実際のところは不明ですが、
正具の年齢に合わせています。
そういっても、一回りは違う年になっていますがww
そして!以前にも懺悔していますが、
実際の雪姫桜は多気にありまして、八田城にもってきたのは作中の都合!
ですが、
雪姫が桜の木の下で正具と別れる場面は、
何度も手を入れ直しているだけに、特に思い出深いです。
うちの母親が特に好きな場面でもありますねw
津市美杉町「雪姫桜」