歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

「かぐや姫の物語」感想!!

2015-03-17 07:47:33 | 日記
これ本当は土曜日くらいに書く予定だったんですが、
見てなかった「かぐや姫の物語」見ました!!
いや、けっこう好きです。劇場に行けば良かったかな・・・
基本的に古典『竹取物語』と同じ筋で、
木地師一家の「捨丸兄ちゃん」がオリジナルで追加されている感じですね。


しかし、各所でもうとっくに話題になっているでしょうが、
「姫の犯した罪と罰」とは一体何?
これって最初に聞いた時は、
かぐや姫が難題をふっかけた5人の親王、貴族に関することか?
と思いましたが、今作では彼らの出番はむしろ少なく。
帝も「顎」が全力話題になっていますが、より少なくですね。
「罪」とは月から地上に憧れたことであり、
「罰」はその地上で暮らすこと・・・のようです。


ただ、まあいくつかひっかかる点といえば、
原作では「有力者」になったとしか記されていない「竹取の翁」が、
都に豪邸を建て、貴族間でロビー活動?に余念がないと。
しかし、これって完全に月側の思惑というか、誘導なんですよね。
黄金を与え、着物を与え・・・
実際、翁は終盤まで「姫の幸せ」だけを考えていて、
自分の欲をもっているわけではありません。
原作ではかぐや姫が月に帰った後は血の涙を流し、
病で寝込んでしまった翁と婆ですが、
それ以上にその後が気になる・・・


捨丸兄ちゃんはけっこういいキャラなんですが、
(当たり前だが)かぐや姫こと「たけのこ」と、
結ばれないことは、最初から暗示はされています。
かぐや姫も終盤で「捨丸兄ちゃんとなら幸せになれた」
と過去形で話しています。
すでに妻子持ちながら「逃げよう」と言ったのを、
うちの妹は「いや、許せねぇ」とか言ってますがwww


そして、主人公のかぐや姫(たけのこ)は、
どっちかというと高畑さんというより、
宮崎ヒロインっぽい感じがしますね。
個人的には序盤の村娘っぽいあたりから、
邸を脱走、桜のあたりまでが好きかな?


2回の「里帰り」がけっこう物語のキーになっていますが、
1度目はあれば幽体離脱的なものなのか、
それとも月側に連れ帰られたのか・・・


結局、月に連れ帰られてしまいますが、
地球をみて涙を流し、そして第2、第3のかぐや姫が産まれるのでしょうか・・・
個人的には「月に帰ってお仕置きよ!」と渾身のボケをかましたのが、
家族全員にスルーされことに、一筋の涙が流れる心境ですが。。。




智本光隆