SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

金粉

2022-12-27 21:51:00 | 日記
たっぷり11時間は眠った
でしょうか。
8時過ぎに目覚めました。

目の痛みで眼科受診。
コンタクトは年明けまで
使えないので
不自由な年末年始に
なりそうです。






不況の今、金が驚くほど
高くなっているようです。

フランス生まれの作曲家
エリック・サティ。
1866年、フランスに生まれ
6歳で母親が病死したので
祖父母によって育てられ
ました。

10歳から教会のオルガン奏者にピアノを学び、
13歳でパリ音楽院に入学
しました。

グレゴリオ聖歌や多くの
書物に一人で親しみ、
音楽院の教育に馴染めず、
20歳で音楽院を逃げ出して
軍隊に入隊しますが、
そこも逃げ出し、
22歳でキャバレーの
ピアノ奏者になります。

25歳で知り合った
ドビュッシ―が
「中世の音楽家」と呼んだ
ように、
その頃の彼はグレゴリオ聖歌
の響きを作品の中に
おり込んでいました。


1902年、36歳の時に
「金の粉」(Poudre d‘or)
を作りますが、
この頃はカフェの
ピアノ奏者で、シャンソン
の作曲も手がけていました。

ユ―モア溢れる人物だった
サティの作品。
まじめだけでは物足りなく
遊び心を持って
最後まで一気に弾き切る
ようにと、
ス―パ―ピアノレッスンで
ミッシェル・ベロフ氏は
語っておられた記憶が
あります。

序奏のあと軽快なワルツが
始まりますが
13小節目で
ウィーンのワルツを
からかうような
音型が現れます。

中間部のワルツは
洗練されていて
フランス風でお洒落です。

千鳥足でべろんべろんに
酔っ払ったワルツもあり、
最後はウィーンの重厚な
ハーモニ―で
締めくくります。


「金の粉」
 フィリップ・アントルモン