「愛の挨拶」
近代イギリスを
代表する作曲家
サー・エドワード・エルガーが書いた有名な作品。
地方の音楽教室の
教師だった不遇の時代、
彼の生徒で
名家の娘キャロライン・アリス・ロバーツに惹かれます。
彼女の方が8歳年長で、
エルガーが
カトリックであるのに対し、
アリスはプロテスタントと
宗教の違いや、
無名の作曲家と
陸軍少将の娘という
身分格差から
周囲は2人の仲を
認めませんでした。
しかし2人は反対を
押し切り強引に結婚します。
婚約の印として送られたのが
ヴァイオリンとピアノの
ための小品
「愛の挨拶」でした。
当初、ドイツ語が得意な
アリスのために
"リーベスグルースと
名付けられましたが
1899年に出版の折、
"サリュ・ダムール"と
フランス語に
変更されました。
とわの愛を誓って書いた
美しい愛の調べですが、
甘い音楽ではなく、
相手を敬い
思いやる気持ち
が表現されています。