SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

親子の対立

2023-02-09 09:19:00 | 日記
今日はあたたかな
一日でした。



椋の木もすっきりし、
春を迎える準備が
出来ましたが、
来週は又、寒くなりそう。


  ✨✨✨✨✨✨

「最大のライバルは?」

ヨハン•シュトラウス1世と
長男のヨハン2世、
次男ヨーゼフ、
三男のエドワルドの4人で
シュトラウス•ファミリーと
呼ばれています。

父ヨハン•シュトラウス1世は
長男ヨハン2世をはじめ、
妻との間に6人の子供を
もうけましたが、
なんと家族を捨てて
若い女の人のもとへ
走ってしまい、
新しい女性との間に
さらに7人の子供を
もうけるのです。

父から音楽家になることを
反対されていた
長男のヨハン2世は
これをきっかけに猛然と
正規の音楽の勉強を始め
またたく間に頭角を
あらわし
父と同じようにワルツや
ポルカを作曲し、
父と同じように楽団を
編成して成功するのです。

そして、
息子のヨハン2世は
音楽界で父の最大の
ライバルになるのですが
親子の対立は
意外なかたちで
終焉をむかえることに
なるのです。

父のヨハン1世は
家族を捨てた7年後に
子供が罹った猩紅熱に
感染して
45歳の若さで
この世を去りました。

長男のヨハン2世は
父の楽団と自分の楽団を
合併し、
新生シュトラウス
管弦楽団を率いて
ロシア•ヨーロッパ全域で
演奏し、父を超える
国際的な名声を
獲得します。
さらにアメリカでも
単身で指揮をしました。

  ✨✨✨✨✨✨

ウィーン•フィルの
ニューイヤーコンサートの
最後にアンコールとして
必ず演奏される曲が
あります。

1曲目がヨハン2世の
「美しく青きドナウ」
2曲目が父ヨハン1世の
「ラデッキー行進曲」

世界中が楽しみにしている
年の初めの華やかな
コンサートで
対立していた
父と子の曲が仲良く
演奏されているのです。

ヨハン2世
「美しく青きドナウ」
ヨハン1世
「ラデッキー行進曲」