まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その120

2014-08-04 21:37:42 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その120

  えー とさやかさんは頭をかいた
  あたし 入っちゃったよ・・?
  それは大丈夫です と妖精は答えた
  あの時分はまだ 普通の護りでしたから
  でももう いけません

<つづき>

ああそう・・ とさやかさんは困って言った
そしたらあたし・・どうしたらいいかな
妖精はつんとして 羽をぱたぱたさせた
式が終わるまで いるしかないですね
カエルさんたちと じっとしててください

分かった とさやかさんはうなずいた
本当に? と妖精は目をのぞきこんだ
式の間は 大きな力が動くので
私もうかつに 動けないのです
私は・・他の者たちを護らねばなりません

さやかさんは 目をまばたかせた
結婚・・式だよね? 今日やるの
結婚式です と妖精は言った
妖精も大変だなぁと さやかさんは思った
結婚式が そんな物騒なものなんて!

もっといろいろ 聞きたかったけど
妖精が そわそわし始めた
引きとめちゃ悪いなと さやかさんは
じゃあさ と妖精の目を見つめた
持ってく? あたしの水の力とか

舌をつき出した さやかさんに妖精は
貴女は全く・・ とため息をついた
分かったと言ったそばから・・!
妖精はきっと さやかさんを見た
いいえ要りません 舌をしまいなさい

だって・・大変そうだと思ったんだ・・
さやかさんは 口をとがらせた
そう思うなら と妖精は諭すように言った
カエルさんたちと 大人しくしててください
式の間は 絶対私たちに近寄らないこと!


<つづく>



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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その119

2014-08-04 21:32:16 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
どもども、続きです~。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その119

  なぜ来たのです 妖精の目は怒ってた
  来るなと言ったのに・・
  しかもこんな 式の直前に
  あ・・ごめんね とさやかさんは言った
  さっき目がさめたんだよー はは

<つづき>

さっき・・? と妖精はじっと見上げた
うん 起きたら夕方でね
とさやかさんは ことさら軽く答えた
ほんとは朝のうち 梅酒届けて
さっさと 帰るはずだったんだけど

梅酒など どうでも良いのです!
妖精は 声を抑えて語気荒く言った
やはり昨日のが 堪えてるのでしょう?
それなのに のこのこと・・!
貴女は 私たちの世界を甘く見過ぎです!

ごめん とさやかさんは言った
式の邪魔するつもりじゃなかったんだ
ただカエル君やら ここの事とか・・
さやかさんは 妖精を見た
貴女が大丈夫か 知りたかったんだ

貴女は・・ と妖精はため息をついた
もう帰るから とさやかさんは言った
とっとと帰る 邪魔しないホント
いいえもう駄目です と妖精は返した
式の刻が迫ってます 出入りは許しません

え? さやかさんはきょとんとした
この地の霊力や 人間たちの邪魔を
排するよう 強い護りが必要なのです
と妖精は ほのかな威厳を見せて言った
今出入りをしたら 護りが弱くなります

えー とさやかさんは頭をかいた
あたし 入っちゃったよ・・?
それは大丈夫です と妖精は答えた
あの時分はまだ 普通の護りでしたから
でももう いけません


<つづく>



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