続きでーす。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その144
王がお待ちなのだものと 妖精は思った
この花と縁づく以前が 思い出せなくても
王の仰せに 間違いはないはず
桃色の妖精は 差し出された手を取ろうと
ふわりと 地面から浮かび上がった
<つづき>
草地も 光の熱気で湧き立ってたが
王が立つ光の激しさは 桃色の妖精を
吹き飛ばさんばかりだった
近寄ると 精霊の全身がビリビリと震え
光の波動の中で 薄れていくようだった
王はその中で こともなげに手を伸べていた
桃色の妖精は 恐怖した
紫陽花を見た 王を見た
紫陽花を見た 仲間たちを見た
紫陽花を見た 黒髪の・・いや崩れた肉塊を見た
貴女ガ大丈夫カ 知リタカッタンダ
あの肉塊は そう言った
オ・・役ニ立チマシタ カ・・?
涙目で あの肉塊はそう言い見上げた
青花サマ・・ あの肉塊はそう呼んだ
いかがした? と褐色の王が言った
時があまりない 早く参れ
黒髪の妖精は はっと焦りを見せて
光の中に留まったままの王をにらんだ
桃色の妖精も振り返り 彼女の王を見た
私ハ・・・
青花と呼ばれた妖精は 後ずさった
王が何を求め 黒髪の御方が何を企み
世界の理が 彼らにあっても
私ハ “青花”ダ
妖精の髪は 再び蒼く染まり
小さくなった背に 緑の羽がはためいた
褐色の存在が 光の向こうで声を上げた
・・ゥ・・シュク!
蒼い妖精は 焦げた肉塊に飛び込んだ
<つづく>
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※変更:2018年8月19日
・・・ウシュク! → ・・ゥ・・シュク!
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その144
王がお待ちなのだものと 妖精は思った
この花と縁づく以前が 思い出せなくても
王の仰せに 間違いはないはず
桃色の妖精は 差し出された手を取ろうと
ふわりと 地面から浮かび上がった
<つづき>
草地も 光の熱気で湧き立ってたが
王が立つ光の激しさは 桃色の妖精を
吹き飛ばさんばかりだった
近寄ると 精霊の全身がビリビリと震え
光の波動の中で 薄れていくようだった
王はその中で こともなげに手を伸べていた
桃色の妖精は 恐怖した
紫陽花を見た 王を見た
紫陽花を見た 仲間たちを見た
紫陽花を見た 黒髪の・・いや崩れた肉塊を見た
貴女ガ大丈夫カ 知リタカッタンダ
あの肉塊は そう言った
オ・・役ニ立チマシタ カ・・?
涙目で あの肉塊はそう言い見上げた
青花サマ・・ あの肉塊はそう呼んだ
いかがした? と褐色の王が言った
時があまりない 早く参れ
黒髪の妖精は はっと焦りを見せて
光の中に留まったままの王をにらんだ
桃色の妖精も振り返り 彼女の王を見た
私ハ・・・
青花と呼ばれた妖精は 後ずさった
王が何を求め 黒髪の御方が何を企み
世界の理が 彼らにあっても
私ハ “青花”ダ
妖精の髪は 再び蒼く染まり
小さくなった背に 緑の羽がはためいた
褐色の存在が 光の向こうで声を上げた
・・ゥ・・シュク!
蒼い妖精は 焦げた肉塊に飛び込んだ
<つづく>

※変更:2018年8月19日
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