とにかく、続きっ。です。
2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その142
褐色の姿の陰鬱な目は 少し和らいだ
そなたらの喜びは 我が喜び・・
褐色の姿は 独りごとのようにつぶやいた
そして今 更なる一つの喜びを得る
褐色の姿は 桃色の妖精に手を差し出した
<つづき>
来よ 我が朋友我が女王よ
我が元に還る刻が 来たのだ
頬を染め 地にひざまづいてた
桃色の妖精は 愛らしい目を丸くして
差しのべられた手を 見上げた
何かお間違いでは? 我らが王よ・・
桃色の妖精は 褐色の存在から来る
陶酔も半ばに 戸惑って言った
他の妖精たちは 何も聞こえないかのように
ただただ 彼らの王を見つめ聞きほれていた
女王さまは おふたりとも先ほどの式に
おいでだったのでは・・?
桃色の妖精は おずおずと言った
私はただの・・ 百年ほど前この地に参った
ハイドランジアの精に ございます
では そなたの真の名は?
と褐色の姿は 深々とした声でたずねた
そなたが 見た通りの者と申すなら
花の精としての 真の名があるはず
思い浮かべてみよ ハイドランジアの精よ
わた・・私は・・青花と呼ばれて・・
桃色の妖精は うろたえて言った
それはこの地での 通り名であろう
と褐色の姿は あっさりと言った
今一度問おう そなたの“名”は?
桃色の妖精は ただ目を見開いて
褐色の王を 見つめるばかり
・・思い出せぬであろう
と褐色の王は 桃色の目を見つめて言った
我は そなたの“名”を識っておる
<つづく>
人気ブログランキング ← 青い紫陽花と桃色の紫陽花。
※変更:2018年8月19日
と褐色の王は 桃色の目を見つめ言った → ~見つめ て 言った
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褐色の姿の陰鬱な目は 少し和らいだ
そなたらの喜びは 我が喜び・・
褐色の姿は 独りごとのようにつぶやいた
そして今 更なる一つの喜びを得る
褐色の姿は 桃色の妖精に手を差し出した
<つづき>
来よ 我が朋友我が女王よ
我が元に還る刻が 来たのだ
頬を染め 地にひざまづいてた
桃色の妖精は 愛らしい目を丸くして
差しのべられた手を 見上げた
何かお間違いでは? 我らが王よ・・
桃色の妖精は 褐色の存在から来る
陶酔も半ばに 戸惑って言った
他の妖精たちは 何も聞こえないかのように
ただただ 彼らの王を見つめ聞きほれていた
女王さまは おふたりとも先ほどの式に
おいでだったのでは・・?
桃色の妖精は おずおずと言った
私はただの・・ 百年ほど前この地に参った
ハイドランジアの精に ございます
では そなたの真の名は?
と褐色の姿は 深々とした声でたずねた
そなたが 見た通りの者と申すなら
花の精としての 真の名があるはず
思い浮かべてみよ ハイドランジアの精よ
わた・・私は・・青花と呼ばれて・・
桃色の妖精は うろたえて言った
それはこの地での 通り名であろう
と褐色の姿は あっさりと言った
今一度問おう そなたの“名”は?
桃色の妖精は ただ目を見開いて
褐色の王を 見つめるばかり
・・思い出せぬであろう
と褐色の王は 桃色の目を見つめて言った
我は そなたの“名”を識っておる
<つづく>
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