まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その134

2014-08-11 22:09:49 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その134

  旦那さん? 何してるんですか?
  この緑のとげとげは 何ですか?
  説明は後だ と妖精は早口に言った
  黒い虫を呼んでこい 今すぐ
  できるだけ多くだ 急げ!

<つづき>

カエルたちはその剣幕に 慌てて跳んでいった
石鉢の上の光は さらに強くなっていた
あああヤバいヤバいぜ と妖精はうなった
早く虫連れてこい くそったれめ
お待たせしました! と紅カエルが来た

紅カエルは 黒い虫を二匹連れていた
妖精は がっくりしてにらみつけた
二匹しかいねーのかよ!
ち・・違いますよ カエルは慌てて言った
今みんなで 呼び集めてるところです

黒い虫が一匹 ふわりと飛び上がった
ココだからね と紅カエルが言った
ココに集まるんだよ 早くね!
黒い虫は どこかに飛んでいった
・・で何をしろと? とカエルは聞いた

ああ と妖精は言った
そこの・・地面につながってるイバラ・・
そうそれだ・・ そいつを切れ
カエルと虫に どのイバラか確認させた
一本でいい 急げ

じきに数十匹の虫と カエルたちが来た
みるみる内にイバラは 削れていった
ホントはこんな荒療治は マズいんだが・・
妖精は 独りそっとつぶやいた
時間がないんだ 覚悟決めろよ女

バツン! とイバラが一本切れた
地面につなぎとめられてた 身体が
ぐらっと よろめいた
イバラのとげが 喰い込んだのか
さやかさんは イバラの下うめいた


<つづく>



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※変更:2018年8月18日
あああヤバいヤバいぜ と妖精は言った → ~と妖精はうなった
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新作 ~ 「妖精の結婚式」 その133

2014-08-11 22:09:16 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
お盆の週ですねっ。

皆さま、楽しい夏休みのために、お身体には気をつけて!

まかろんは来週生きてるのかな・・・。

とりあえず、生きてるうちに書けるだけ書いときます。

続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その133

  あああくそ完全にイカれちまってる!
  妖精は身をよじりながら わめいた
  人間にこんなに効くなんざ 忘れてたぜ!
  つーか お前はいろいろ閉じ込めすぎだ!
  だから お前は地味女なんだよ!

<つづき>

石鉢の上では人影に 強い光が射し始めた
ヤバい時間がない と妖精は歯がみした
なんとかしねーと 俺はこいつと
ここで百年 いばら姫やりかねない
そいつは ぞっとしねぇな!

風が使えりゃ 簡単なんだが・・
と妖精は 異様な熱気の囲い地を見やった
なんにせよ こいつまで切っちまうしな
と今やイバラに覆われたさやかさんを見た
イバラはズブズブと 地面に突き刺さっていた

解放・・セヨ・・ さやかさんが
イバラの下からまた言い 動こうとした
馬鹿が 妖精は握りしめる手に小さく言った
・・お姉さん! と声がした
お姉さんお姉さん どこ?

妖精が 握りしめられてる手から
頭を動かして 声の方を見ると
紅色のカエルが もう一匹と一緒に
地面で きょろきょろ見回してた
おいそこのカエルども! と妖精は呼んだ

二匹のカエルは ぎょっとして上を見た
けど 声の出所が分からなかったのか
また きょろきょろ辺りを眺め始めた
ここだ と妖精ははっきり声を出した
枯葉色のカエルは 妖精を見て目を丸くした

旦那さん? 何してるんですか?
この緑のとげとげは 何ですか?
説明は後だ と妖精は早口に言った
黒い虫を呼んでこい 今すぐ
できるだけ多くだ 急げ!


<つづく>



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※変更:2018年8月18日
哀れな女だな 妖精は見上げて小さく言った → 馬鹿が 妖精は握りしめる手に~
また きょろきょろした → ~ きょろきょろ辺りを眺め始めた
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