まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その128

2014-08-08 21:59:47 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その128

  石護リが のっそり近寄っていた
  その旦那 式にお連れなされ
  えっ? とさやかさんはまばたいた
  わしも 詳しくは知らんが・・
  石護リは 太い声で言った

<つづき>

旦那方に 大きな力を与える儀式と
昔 青花さまに伺うた覚えがある
石護リは 重々しく言った
恐ろしゅうて わしらは近寄ったこともないが
あんたさんなら できるじゃろ

ダメだ・・ と妖精は小さく言った
余計なこと言うな カエル・・
さやかさんは 周りを見た
草木たちは皆 式に気をとられてるのか
包みこむような いつもの気配がなかった

カエルたちは 集まって心配そうに
妖精とさやかさんを 見ていた
けど 誰も良い知恵はないようだった
さやかさんは 地面でせいせいと
細い息をつく 妖精を持ち上げた

止めろ・・ と妖精は言った
どうしようと さやかさんはためらった
本当は 連れていって良いか
全然何も 分からない
式を ぶち壊してしまったら?

行くなら 早く行ったがええ
石護リが 言った
夏至の刻が 迫っておる
さやかさんは 手の中の妖精を見た
今から参加できる? と聞いてみた

妖精は ただ黙って目を閉じた
よし行こう さやかさんは腰をあげた
揺れたり落としたりしないよう
妖精を 両手で包んで胸元で支える
急ぎ足の目に 囲い地の入口が見えてきた


<つづく>



人気ブログランキング ← 急げーーっ。


変更:2018年8月17日
よし行こう さやかさんは駆けだした → ~ さやかさんは腰をあげた
囲い地の入口が 見えてきた → 急ぎ足の目に ~
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新作 ~ 「妖精の結婚式」 その127

2014-08-08 21:56:43 | 未完「妖精の結婚式」 2014梅雨
今、先の方を書いてますが、一人で考え一人で書いてるので、
人にはどう読み取ってもらえてるのか、いつも少し不安です。

もう少し説明を入れるべきなのか、それとももう伝わっちゃってるのか。

あと、書いてる内に、
こういうこと書こうとしてたんだ、と気づいたりするので、
それだったら前の方もっと違う風に書けたかも、とかいろいろ・・・

全部書きあげて整えてからUPできれば良かったんですが、
今のやり方だと、無理でした。

何とかゴールまでご案内できるよう頑張ってますので、
真夏の夜の夢、もう少しお付き合いください。

では、続きでーす。


2014年6月10日~ブログ直接投稿 「妖精の結婚式」 その127

  妖精が ん?という顔で見上げた
  青花さまが・・ とさやかさんは
  しどろもどろ 説明をした
  あたしの舌から・・唾液かなあれ・・
  なんか元気になってたよ・・・

<つづき>

アオハナ・・ 妖精は何か考え込んだ
・・ここの青い花のおんなか
ややあって 寝転がったまま聞いた
うん・・多分? とさやかさんは答えた
どこの花のひとか 知らないけど

あのおんな・・ と妖精はつぶやいた
な・・何? さやかさんはどきっとした
青花さまに何かするなら許さない!
おい と妖精がだるそうに言った
そんな目で見るな 俺は弱ってるんだぞ

いっそずっと弱っててと 思ったが
蒼白い顔で転がっている 妖精を
目の前に見ると 申し訳なさに胸が痛んだ
おいその目も止めろ と妖精は言った
一々 痛みの気を俺に寄こすな・・

本当に さやかさんの目線が悪かったのか
妖精の顔色は また悪くなっていった
囲い地から きれぎれに歌い声
妖精は起き上がろうとして ののしった
くそ 重いんだよてめーの涙・・

どうしようと さやかさんは思った
涙でこんなにダメージあるようじゃ
唾液をあげても 逆効果な気がする
どうしようと 見回した
お嬢さん と声がかけられた

石護リが のっそり近寄っていた
その旦那 式にお連れなされ
えっ? とさやかさんはまばたいた
わしも 詳しくは知らんが・・
石護リは 太い声で言った


<つづく>



人気ブログランキング ← と、とりあえず、座る?


※変更:2014・8・18
青花・・ 妖精は何か考え込んだ→ アオハナ・・ 妖精は何か考え込んだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする