青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

睡蓮鉢

2015-07-13 06:30:13 | 日記

飼っているメダカ達を入れるために、信楽焼の睡蓮鉢を購入しました。これまで使っていた水槽より大きく、メダカ達も泳ぎやすいのか、元気そうに見えます。庭に置いていますが、窓越しに食卓から良く見えるポジションなので、食事やお茶をしながら眺めています。もっと暑くなったら、煮えないように陰になるところに移動させた方が良いですね。

空の時はこんな感じです。内側は少し緑がかった薄い青色です。萌黄色とは、こんな色でしょうか。

おまけの飾り玉です。金魚柄が可愛いです。
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植物リレー

2015-07-10 06:34:11 | 日記

去年、お隣さんから株分けしてもらった謎の植物がしっかり根づき、開花しました。お隣さんも知り合いの方に分けてもらったので、名前がはっきりとはわからないのだそうです。「確か、クイーン・なんとかって言ってたのだけど…」だそうです。

こちらは、近所のコインランドリーの管理人さんに分けていただいたマザーリーフです。葉っぱの縁に出来ている小さな葉っぱを土にパラパラ撒くと根づきます。管理人さんも他のお客さんに分けてもらったそうです。
人から人へとリレーされて増えていく植物たちなのでした。
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残念七夕

2015-07-08 06:33:13 | 日記

今年の七夕は、雨天で残念でした。まぁ、天候に関わらず、我々の住む藤沢では天の川は観られないのですが、晴れているに越したことはありません。先週末の平塚七夕祭りも雨天で飾りを見に行くことが出来ませんでしたよ。娘に浴衣を着せる数少ない機会だったのですけどねぇ。
娘が学校から帰って来てから、いつものケーキ屋さんに《残念で賞ケーキ》を買いに行きましたよ。七夕仕様のケーキが売っていないか期待していたのですが、残念ながらそういうものは置いてなかったです。
ところで、娘が学校から今期の健康診断の結果持たされて来ました。身長は、本人の言っていた通りに7センチ伸びていましたよ。そして、体重も…。実家の母に診断書の写メを送ろうとしたら、「太りん坊って言われるからやめて~」と、抵抗されました。
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防災集団訓練

2015-07-07 06:32:18 | 日記
昨日は、雨の中を娘の学校の防災集団訓練に行ってきましたよ。防災集団訓練というとタイトルは立派ですが、やっていることは幼稚園のお迎えに毛が生えたようなレベルです。とてもじゃないですが、災害時に役立つとは思えません。子供たち、防災ずきんもカバーごと手に持っているだけですから…。わが町藤沢は大地震が起きたら津波に襲われる危険があるので、防災訓練はもっと内容を充実させた方が良いと思います。
私が通っていた東京都中野区の小学校では、関東大震災の再襲来に備えての防災訓練に余念がなかったです。遠い記憶ですが、地震を想定しての避難訓練はかなり頻繁に行われていました。小学校時代の思い出といえば、防災ずきんを被って粛々と整列している姿が目に浮かびます。大型車の中を一般家庭のリビングみたいに改装して、地震の揺れを体験できる装置なんかも使われていましたね。全員が乗れるわけではないので、乗れなかった私は残念に思っていました。あとは、校庭で一斗缶を燃やして消火器で消す訓練とか、消防車に来てもらって、梯子から降りる訓練なんかもしていましたよ。当時はイベント気分で楽しんでいましたけど、今振り返ると質の良い訓練をさせて貰えたと思います。
無論、すべて学校や自治体にお任せではいけません。我が家でも一応、災害時の備蓄はしてあるのです。ただ、結構な量なのでいざという時に全部持ち出せる気がしません。どう工夫すればよいものか…。要らないスーツケースに詰めておくとか?それにしたって一つでは収まらないですねぇ。それから、学校から娘を連れ帰ってから、凜と桜を連れてどう逃げようとか、手順を決めておかなくてはならないことがいっぱいです。植物たちや、メダカ、ザリガニ、カブトムシは、餌を多めにやっておくので、何とか持ち堪えてくれとしか言いようがありません…。
因みに藤沢市で購入できる防災ラジオは、第一期分の抽選に漏れてしまいました。第二期分に内定したので、手に入るのは今秋らしいです。
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切りぬき美術館 スクラップ・ギャラリー

2015-07-06 06:31:19 | 日記
金井美恵子著『切りぬき美術館 スクラップ・ギャラリー』は、美術館というよりはギャラリー、もっと正確には著者の好きな絵を画集から切りぬいて張ったスクラップ・ブックのようなエッセイ集。ブック・デザインは実姉の金井久美子。饒舌なのに胃にもたれない知的な文章で、読書と絵画鑑賞の楽しみを同時に味あわせてくれる。私の好きな画家や知らなかった画家について教えてくれるのを読むのは幸福な体験であった。

長谷川りん(さんずいに隣という字の右側)次郎   静かな家の猫たち
モリス・ハーシュフィールド   透明さと柔らかさのテクスチャー
マックス=ワルター・スワンベルク   女に憑かれた白鳥
オーギュスト・ルノワールⅠ   ジャンの父親の描いた絵
オーギュスト・ルノワールⅡ   犬も子供も草も水も女も。
アンリ・ルソー   奇妙な近代画家
岡鹿之助   思索としての三色スミレ
フラ・アンジェリコ   天使の描いた沈黙
ダヴィッド、ゴヤ   美しいコスチューム
マティス   マティスの窓
シュレーダー=ゾンネンシュターン   ドン・キホーテとしての画家
円山応拳   落語と写生
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ   ゴッホとお金
ワトー   シテール島へ
李朝民画Ⅰ   寅図の限りない魅力
李朝民画Ⅱ   明窓浄几の空画
サーカス ポスター   サーカスの夢と運命
エドワード・ヒックス   平和なる王国の動物たち
エドワード&ナンシー・レディン・キンホルツ   メイド・イン・USAのエンヴァンラメント
バリュテュス   自画像のまなざし
ジャクソン・ポロック   ポロック、アメリカン・モダン・アートの神話
フランシス・ベーコン   フランシス・ベーコンと映画
ラウル・デュフィ   生きる喜び
フランシスコ・デ・スルバラン ファン・デ・スルバラン ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジョ ヨハネス・フェルメール   スティールライフ――動かない物
高橋由一と長谷川潾次郎   豆腐・丸干し・茶碗
ジオット   同時代人としてのフランチェスコ
ジョセフ・コーネル   箱の旅人
アントニオ・リガーブエ   密猟者と動物たち

長谷川りん次郎の描く猫の絵はあまりにも何気なく、静物画のようにひっそりしている。長谷川は「私にとって一番大切なものは、明るい均等の光線だ。静かな明るい戸外の曇りの日の光線が、私の理想の光線だ」と述べているが、猫の好きな陽気もそんな感じだろう。長谷川の曇り空には、そのような天候に含意されがちな物憂さが心象として少しも表現などされていない。明るい均等の光線の中に眠る猫は、愛に満たされ、柔らかくすべすべした毛皮と独特な形態の永遠の〈猫性〉を纏っている。

スワンベルクといえば、あの奇妙な両性具有の、動物でもあり植物でもあり、磁器や鉱物や宝石でもある夢想的な「女」である。しばしば鳥や魚の形であらわされる頭部と、レモンを半分に切ったような形の乳房を持ち、子宮の中には奇妙な生き物の懐胎が行われており、腹部からは象の鼻と牙が突き出している。そして、無数の花や種子で飾られている全身からは、清冽で硬質な輝きが放たれている。女に憑かれたスワンベルクの絵は、詩的で、夢想そのものを過剰に刻み付けた「極度に限定された一つの世界」である。痙攣する美と純潔な渇望との混種であるところの「女」を崇拝し、熱愛することに生涯を捧げた一人の男の孤独で執念深い幻覚以外には何も存在しない。

1387年か1400年頃フィレンツェ近郊に生まれ、絵を描きながら修道士としての生活を送ったフラ・アンジェリコの生涯については、多くのことは伝えられていない。教皇エウゲニウス4世のよってフィレンツェの大司教に任命されたのを固辞したのは、出世より絵を描くことを取ったというよりは、敬虔な修道士としての真の意味での謙譲のあらわれであったのだろう。天使が味方したため色褪せることも画材がはげ落ちることも無かった、という伝説として語られたフラ・アンジェリコの可愛らしい宗教画には、大袈裟でこれ見よがしなところが一切ない。世俗的な含みを持たない無垢で静謐なフラ・アンジェリコの天使には、近代的精神と知性に毒され、宗教心など端から持たない者にさえ「信仰」というものが存在することを納得させてしまう説得力があるのだ。

そのほか、世界に対して唾を吐き散らしながら、憎悪と哄笑をぶちまけているようなゾンネンシュターン、視る者と視られる者との視線に秘められた官能の激しさが不穏なバリュテュスなど、見飽きることのない絵が多数載せられた実に楽しいスクラップ・ブックなのだった。
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