温坐 （祇園） のち 独酌 しずく （春吉）

半年に一回、恒例になっている出張先の一つが、福岡 天神 界隈。

いつも、この出張となると、
「いかに、美味しいところへ飲みにいけるか？！」　と考えてしまうワタシ。

いやいや、仕事は一生懸命にやります。
だから、一生懸命にこなした後の楽しみをください。


というワケで、今回は仕事が金曜日になったこともあり、帰る同僚を見送り、1人延泊。
こういう機会があれば、また現地の飲み友達と一緒に飲めるというのも嬉しいし。

前回の出張の時 は、独酌しずくに行ったのだけど、
今回向かったのは、友達が料理教室に通っているという 温坐 （おんざ）。

友達から聞いた話や、事前にちょっと調べてみたら、
「桜坂という場所で、懐石料理 香津木 （かつき）　の料理長をされていた 香月康孝さんのお店」
ということで、もっと高級なイメージの店構えだと思ってた。

でも、ぜんぜん！
そんな堅苦しい雰囲気なんて無い入口。

とっても素朴な感じ。
そして　「満員御礼」　の張り紙も。
この日は、ちょうど温坐の近くで 博多祇園山笠 もやってるから、混んでるのかな。


入口はまるで一軒家みたいだけど、靴を脱いで上がってみると、奥に長い。
案内された場所は、一番奥のたくさん掘りごたつテーブルがある部屋。

淡～い光がいい感じ。
でも、ちょっとクーラーが効き過ぎて・・・さぶい(>_<)！
店員さんに下げてもらうように、お願いしてしまった。


メニューを眺めると、さすが本格的な和食屋さん。
500円～700円くらいのおつまみもあるけど、1000円～3000円くらいの、ちょっと高めな料理がメイン。
料理メニューのコメントを読んでいると、少し創作性もあるような。


この涼しげなお皿は、お通し。

無花果と冬瓜のゼリー寄せ　に、散らしてある黒豆も、なかなか味のポイントになってる。

ちなみに、一品料理がとっても豊富だけど、お造りだけは要予約なんだとか。

おおー！とっても綺麗！

雲丹＆イクラ だ～。　鰆 は皮を少し炙ってあるのかな。
 
肝はなんの魚のだろう？！　湯引き鱧 も、ひんやり美味しそう(>_<)。

と、たくさんの魚たちを、ウットリ眺めていたら・・・

おっと！　鱧の器に隠れて、まだ居た（笑）！


ちなみに、このお皿の中心に、山葵の隣に盛られている、茶色のモヤモヤしたものを指して、
ばくだいかい って言うんだよ、と友達。

バ、バクダイカイ？！　何すか、それ～～？！

「種をね、水に浸すとね、じゅわじゅわ～～って、このもやもやが出てきてね、もー面白いのよ～！」
と、説明を聞くものの、なんか想像できない～（笑）。

漢字で書くと 莫大海 。
種の中から出てくる “もやもや” が、まるで大きな海のように膨らむから、という由来らしい。


さてさて。
次はさっそく日本酒を。

メニューを見ると、産地と、本醸造か純米かが書かれている。
12種類くらいある中でも、本醸造が多いのかな？！

そして、温めるのはチョット厳しいラインナップ。
そんな時はお店にあるお酒で楽しめば良いのだ。

最初に にごり酒 というお酒を。

ちょっとアルコールっぽさが立つけど、甘酒みたい～。
どろどろで、なんだか危険な香りがするよー（笑）、と友達。


つまみは、お造り以外は、食べてみたいものを注文。
「香月さんの料理は、お出汁が本当に美味しいよ～！」　ということで、お出汁系をいろいろ見ちゃう。

中でも、　温玉と生雲丹の旨出汁汁かけ　は、美味しそう！食べてみたい！
・・・のだけど 2,530円　という値段が。。。　思わず、じーーーーっとメニューを眺めてしまう。
なんとなく　「目の錯覚じゃないよね？やっぱり2350円なんだよね？」・・・みたいな。

でも、滅多に食べられないんだから、頼んじゃえ！と友達と　“えーい！”　な気分で注文。

で、お皿が出てきてみて
「ちっさ！！　（小さい）」　と、思わず声が漏れてしまった二人（汗）。
いや、ま、こんなものだよね。

でも、本当にお出汁が美味しい！
汁ものみたいな感覚で、ちびちび舐める。


メニューに　“あるかもしれません”　とコメントが書かれていて、
オチャメ心を感じてしまった 鯨の肉じゃが 。　

“長崎や佐賀の郷土料理”　とのこと。
やっぱり出汁が美味しいからか、肉じゃがも汁だくさん。


野菜の炊合せ も、汁だくさんだ♪

美味しさが体に染み渡る～。
ホントに、きっちり仕事している、というような味わい。


他にも、蒸し物や揚げ物など、いろんなメニューがあったのだけど、
中でも　お味噌汁 のメニューが沢山なのに興味津々。
ぜったいに、ココのお味噌汁は、お酒のアテになるな・・・！　と思いつつ、結局頼まなかったな（汗）。


にごり酒の次は、佐賀の地酒 能古見 だったり・・・


福岡の地酒 繁枡 あたりを繰り返し。

この 薩摩切子 も、またステキ。


終盤には、酒盗　莫來　がん漬け　沢かに　すくがらす　という塩辛5点盛りで、またチビチビ。



さてさて。
冷たいお酒だと、なかなかペースも上がらない自分。

まだ酔いの具合は余裕も余裕。
友達も、まだまだ余裕な感じ。

であれば。

「ハシゴして、あそこ行こう！行こう！」

と、祇園の山笠をチラっと見つつ、向かったのは。

やっぱり、前回も行った　独酌　しずく　♪

店長のテツさん、お久しぶりでーす！
混んでて入れないかな～？！と思ったら、
ちょうどカウンターのお客さんが一気にはけた直後だったみたい、良かったー！

そして、さっそく、
「お燗くださーーい(>_<)！！」　な自分。

あとあと、やっぱり　「美味しい鯖が食べたいです！！」　

というと、一軒目で、そこそこ食べて来たのを分かってるテツさんが、
「じゃあ、泳ぎサバ でも出しましょうかね。」　と♪


そして。

も・ん・ぜ・つ　。
はぁーーー・・・しやわせです。

やっぱ、しずくの 五島列島の鯖 は最高にウマイ！
お燗と一緒に口の中にいれれば、さらに幸せ倍増。

と、冷酒をグラスでちょびっとずつ飲んでる友達を傍らに、どんどんお燗をお願いする自分。
「え？ペース早くなってます？！（汗）」
と言いつつ、大地 やら 玉川 などなど、盃が進んでしまうのでした～。


[温坐]
福岡県福岡市博多区祇園町1-18
092-262-1881
11:30～14:30(L.O) 17:30～22:30(L.O)
定休日：日曜


[独酌　しずく]
福岡市中央区春吉3-22-7-1　プロスペリタ天神Ⅰ1F-B
092-771-3002
18:00-3:00(OS2:00)
定休日：日曜

[しずくの以前の日記]
・2010/3/14　人生最高の鯖