「仲良し山羊さんと!」 高橋 カレンさん 撮影
少しづつだが、いろんな事に対して心身共に下降していく日々の生活の中で、昨日までは、
去年までは出来ていたことが出来なくなったり、やろうとする元気や気力が無くなってきたり
するのを強く感じることがある。
少しづつの変化なので、何気なく安穏と見過ごしているが、そうしたことの積み重ねが、要は
老化現象であり、老いたり呆けたりとか弱ったりと言うことなのだろう。
私の場合はまず眼から始まった。近くの字が見えない(けしてその字が読めないのではなく)、
次に周りの人の声やTVの声が音は聞こえるけれど内容が聞き取れない特に語尾がはっきりしない。
もうその頃には物忘れ、飽きっぽくなり、体中が痒くなり小用が近く便秘が常となり、不眠が出て
歯が抜け、何をするのも面倒、疲れるという有様だった。役所から来たような読みにくい文章を終わり
まで読めなくなった。
足腰が弱り歩けなくなった。歩くのも嫌になった。用事があって(ほとんどが通院だが)出掛けると、
足腰の曲がったかなりのお婆さんにも抜かれてしまう。
現在はこれの延長線上にあるが、こんな症状をふと意識しだした時が、今思えば立派な老人入門で
いつの間にか中期老人へと進行したのだろう。
それにしてもこの老いと言う奴は個人差があるもので同じ年でも随分若い人も居るし、その逆の人もいる。
しかし所詮は数年のことで、人間の一生から見れば僅かな期間であるのだから、個人差を羨んだり悲しん
だりはしない方が良さそうだ。自然の摂理、運命なのだと受け止め、笑って受け止め明るく過ごすのが一番
だろう。もちろんそうは言っても、なかなか難しくそして悲しく辛いのが現実ではあるが…