「 桜と太陽の塔 」大阪にて
高橋 裕一さん 撮影
やっと4月の声を聞いた。体調が悪いとそんな気がするものだ。学校も役所も会社も新年度に入った。
新しい年度に新鮮な気持ちで向かい合いたいものだ。
もう3月のように日中は暖かくても朝晩は冷え込み俄雨が多いという変化の多い陽気から桜は見られ
なくなっても落ち着いた穏やかな日々が続くことだろう。
思えば3月も相変わらず様々な出来事があった。良い事はWBCだけだった。殺人、強盗、火事、事故
の類が毎日のように起こった。まるで一時期のアメリカさながらであった。
人間の営みがある限りこれはやむを得ないことなのだろうか。政治の力で少しでも減らすことは出来ない
ものなのか。
原発再稼働から始まって、国債頼りの大型国家予算を通し、福祉関係の増加に劣らず防衛費の増大と
やりたい放題だ。首相は韓国首相と会談やら何とインド訪問からウクライナ電撃訪問とポイント稼ぎだ。
これで5月のG7が中身は何もなくとも無事に終われば、支持率は不支持を逆転して上回るのではと言わ
れている。内政がうまくいかぬ時は外交に限るという昔からの政治手法そのものだ。
地元のパーティで自分のロゴや顔写真付きのまんじゅうを配ると言う極めて幼稚で素朴な事をやったり、
何時も穏やかに抽象的な言葉ばかりを並べた回答を繰り返しソフトタッチを装うが、その一方では極めて
独断専横という正体をちらちらと露呈している。
それにしてもどうして政界ではかくも嘘、虚辞が多いのだろう。
福田元首相などは在任中に大きな虚偽発言150回もしたと言われる。その後の菅首相はあまり大きな嘘は
付かなかったが、何もなかったし何もしなかったからだという。
高市大臣はあれは捏造ではないと、とうとうゴリ押ししてしまった。
嘘は更にうそを付くか、強弁するか沈黙するしかないようだ。
これを見ていると、私は会社員の時代を含めて今までに一度も嘘を付かなかったとは決して言わないが、
とても政治家の足元には及ばない嘘ばかりだった。
政治家なんぞにならなくて、なれなくて本当に良かったと思った。