「 月と飛行機 」
高橋 裕一さん 撮影
私などが物心ついた頃から日韓はギクシャクしている。お互いに悪感情を抱き続けている。
日本人の意味のない優越意識と韓国人の被害意識がいつまで経っても消えない事が原因だろうか。
朝鮮戦争で日本は朝鮮特需によって経済復興したことへの恨みと僻み、しかし今や韓国も急成長
して日本に負けない国になって居るという対等以上の競争意識。
子供の頃から沁み着いた教育による反日感情、祖父母から聞いた日本兵の残虐な出来事などが、
いま韓国を動かしている中高年世代には消えることがないようだ。
相手が自分を嫌いなのだと分かると、不思議とこちらも相手を嫌いになってくるものということは
我々の日常でも体験することである。丁度、日韓も互いにこんな感情のもつれがあって負のスパイラル
に落ちている様で,その溶解は難しそうだ。
普通ならそれを解決してくれる一番のものは「時間の経過」であろうが、ここでは80年、100年
という時を経ても消えないのだから始末に負えない。
民族的な気質の故が、幼児教育の故か、一方から見るともういい加減にしてくれとそれに腹が立って来る
というジレンマに陥ってしまっている様だ。
解決法は何か! 金か、名誉か、土下座の陳謝かなのか。隣国とこんな関係というのも、隣の家と落ち葉や
飼い猫が庭を汚すということで諍いをしているようでとても陰鬱で嫌なものである。
仲良くしたいと思っていても相手がまだそう出るなら、もういいよ! 勝手にしろ!となるような感じだ。
ここは大物政治家が腹をくくって謙虚に何度も頭を下げてみるしかないのでは。
北朝鮮、ロシア、中国の脅威で嫌でも軍事的に日韓米が団結しなければと言う情勢だけに頼っては居られない
のではないか。
どんなに嫌な変わった人や国でも、向こうから見たらこちらが嫌で変な人であり国なのだろう。
だからお互い五分五分で何とか仲良くして、気持ちを軽くしたいものだ。