彼は、おのおのその能力に応じて、ひとりには五タラント、ひとりには二タラント、
もうひとりには一タラントを渡し、それから旅に出かけた。
マタイ 25章 15節
彼は、「おのおのの能力に応じて」、財産を渡しました。
彼は、ある特定のノルマを達成しなさいと命じられたのではなく、それぞれの能力に応じて財産を任しました。
この世の仕事では、私たちにある一定の基準を要求して、それを満たすことができないと用いられませんが、
神はその反対に、どのような人をも用いることができるのです。なぜなら、能力以上のことを任せておられなからです。
と同時に神は、能力以下のことも任せられません。
さて、人生には神による総決算の時があります。主人は神、僕は私たち一人ひとりです。タラントは神から預かっている賜物です。
私たちは、誰でも自分の歩んできた人生の総決算を神のみ前でしなければならない時があります。
「かなり日がたってから、僕たちの主人が帰ってきて、彼らと清算を始めた」25:19にある通りです。
神は預けたタラントに従ってしたがって決算されます。私たちクリスチャンの場合、
神が救いへと召されたと同時に、奉仕の賜物が与えられます。神が与えて下さったタラントに気づき、
それをよく用いるのです。そこに信仰者の祝福があるのです。
それで、神はその人には責任を問われるのです。神は、おのおのの能力に応じて、ご自分の財産を預けられます。
1タラントは6000デナリになります。1デナリは、当時の一日の労賃に値するものですから、
一日1万円の賃金だとすると、5タラントの人は、3億円の財産を預けられたことになるのです。