いい本だった 2023-04-05 22:41:00 | 日記 「決してしあわせになりませんから」っていうセリフ、著者が、ヴィーゼルの文献すべてあたって、さらにフランクルもあたって、見つけられなかった=向谷地さんが無意識に作り出したようだというエピソードは、どんでん返しで本当に興味深い。自分の今の苦しみは地球の裏側の誰かの苦しみとつながっているという感覚や、人間は死ぬのだわきまえという意識、これから私が学ぼうとしていることだ。よかった。いい本だ。今日一日
「しあわせにならない」 2023-04-05 22:35:00 | 治りませんように p239あの話ですが、ヴィーゼルのなんという本に載っていましたか。『夜』だったかなあ。それが、ないんですよ。ない。…p243…そこで少年が「ぼくはけっしてしあわせになることはありませんから」とつぶやいたのは、…消し去ってしまったら、それは自分の中にあるなにかたいせつなものを覆い隠すことになってしまうという感覚。…しあわせになるという生き方が陥りがちな、閉じてゆく方向性、他者への関心の喪失、それがもたらす人間存在の陰影のなさを突いている。p244「…人は死ぬものだということに対する不思議なわきまえみたいなものを…ごまかせない人たち…」