…アンケートの一番の目的は「人に迷惑をかけないなら、少しくらい薬物をやってもかまわない」と回答した子どもたちの家庭や学校での特徴をあきらかにすることだった。
…全体の5%にあたる22人の生徒が「少しくらい薬物をやってもかまわない」という質問に対して「そか思う」または「ややそう思う」と答えていた。そして他の質問のうち、統計学的に偶然とは言えない確率で、それら5%の生徒たちだけ突出して「そう思う」または「ややそう思う」という回答が多かったのが、以下の7項目であった。
・家族はいつも助けてくれるとは思わない
・みんなが注意をしていても危険は回避できない
・警官の注意を守っていても危険は回避できない
・教室で先生の説明をよく理解したいとは思わない
・もう少し自分を尊敬できたらいいのにと思う
・いつも自分は失敗するように思えてしまう
・家族と話すのが好きでない
「どうせ家族もクラスメートも、地域の警官も自分を助けてくれないのなら、少しくらい薬物に助けてもらってもいいじゃないか」という彼らの心の声が聞こえないだろうか。薬物乱用に対する抵抗感の薄さは、孤立と無力感のサインなのだ。
*お知らせ*
6月28日(日)13:30〜14:10 zoomを予定しています。