桜の季節に

４月５日の朝、お城の桜は満開になっていました。
ひっそりと佇む桜・・・
静かな静かな朝・・・



人が増えて来ないうちに、お堀のそばを歩いたよ。
少し寂しい思いとともに。



それはね・・・
桜祭りが中止になって、移動動物園が来ないから。
シオンは大好きな動物たちに会うことが出来ません。



ウサギちゃん、元気にしてるかな・・・



なんだかヒマだなぁ・・・
今年はお馬にも会えないみたい。

去年も一昨年も開園期間中、移動動物園に通いました。
この頃のシオンの頭の中は、動物たちのことでいっぱいでした。



夕方、家の近くの公園で。



わくわくすること、また見つけようよ。
一緒に歩けば、いいことある。

ぼちぼち・・・ぼちぼち・・・
シオンは花びらを背中に乗せて、歩いて行きました。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

さよならのあと

桜祭りは終わりました。
もういない動物たち・・・移動ふれあい動物園・・・



この大きな桜がある道は、動物たちがいた芝生広場から少し離れた道。
まだ残る匂いを感じ取ることのないように・・・
そっと、佇んでみます。



シオンは何かの匂いを探しながら歩きます。
もう芝生広場に行こうとはしませんでした。



美しい桜の道、桜の木漏れ日の中。
いつもの道をいつものように歩いて行くよ。

切なさと寂しさを分け合いながら・・・


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

桜と夜桜

桜の季節、舞鶴公園の芝生広場に移動ふれあい動物園が出張して来ます。
この期間中、シオンは動物たちのことで頭がいっぱい。
動物園に向かう道以外、やる気が出ません。



舞鶴公園の桜の散歩道は、
そんなシオンを優しく見守ってくれているようでした。



よいしょ・・・行きたいのはこっちじゃないし。



よいしょ・・・やる気ない足取り。



え～戻るのぉ？



写真ね。はいはい。



写真、撮った？
もう、飽きたよぉ。

そんな朝のシオンでしたが、
夜は、幻想的な桜の中もお散歩しました。



ライトアップされた桜がお堀の水面に映り、かすかに揺れています。
シオンは水面の桜を初めて見ました。

動物たちのことは、しばし忘れているようでした。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

麗らかな風景

いつもの散歩道でふと立ち止まり佇む時、
ぼ～っと過ぎ行くだけの時間がとても貴重に思えました。



ただそれだけの日で・・・



たいした意味もなく・・・



特に書くこともなく・・・



平凡な一日に溶け込むような・・・



４月13日から19日・・・
日々は春霞のような淡い色彩に包まれて。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

ハッピー君に出会った

９日、雨上がりの散歩道。
泥はねに見舞われながら、
Ｚｉｏｎは土や草のにおい、雫を集めて歩く。
きれいだね・・・



ちらちらと舞い降りてくる花びら。
再び訪れたうきはの桜並木は、満開を迎えていた。



歩いても、歩いても・・・・



満開の花に包まれる。



草の中の方がにおいがたくさんあるらしい。
濡れた草の雫を吸って、びしょびしょになるＺｉｏｎ。



どこからか、シオンくん？・・・と声が聞こえた。
並木道を見上げると、ままさんと一緒に佇む白い大きな犬！
Oh boy！
同じ犬種に偶然に出会えるなんて、めったにないよ。



本当にお久しぶり！
３つ年下のハッピーくん。
尻尾を横にブンブンと振ってくれた。
愛想なしのＺｉｏｎなのに、ありがとうね。



同時にたくさんの人が集まって来た。
こんな時、思うように写真を撮るのは難しいものだ。
シャッターチャンス寸前に、人が前に入ったりする。
何とか撮った２頭一緒の２カット。



大きくてキュートなハッピーくん。
ホッとするようなやわらかな笑顔。
また、どこかで会えるといいね。



ピレには、人を包み込むような安心感がある。
そして、我慢強さや包容力を持つ一方で、とても繊細だ。



桜の並木道・・・
まだずっと、続いてほしいね・・・
どこまでも歩いていたいね・・・

Ｚｉｏｎは何かを見つけ、遠くを見た。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

うきはの桜並木で

少し遅れて、今年も桜の季節がやって来た。

最近のＺｉｏｎは、日常の散歩道にすっかり飽きてしまい、
行ったことのないコースを自分で開拓しようとする。
また、家から歩いて行こうとすると、
車のバックドアのところで固まっていたりする。
クルマで遠くの散歩道に行きたいということらしい。

頑固さには定評のあるピレネーだが、
筋金入りの域に達してきたような気がする。



うきは市の巨瀬川沿い、約２キロに渡る桜並木を訪れた。
４月５日の朝、1,000本もあるという桜は５～６分咲き。
まだ寒さが残る曇り空に桜色が溶け込んでいく。
淡い淡い花びらも美しい。



１年ぶりの道のにおいを嗅ぎ分けながら、静かに歩く。
人にとっては少し震えるような風の冷たさ。
Ｚｉｏｎには心地いい。



色はきれいに映らないけれど、
寒くてよかったね。
それが一番。



満開の時を想像しながら歩く道。



レンコンや八朔、つきたての草餅・・・
帰る頃、出店に地元の産品が並び始めた。



この後、人気のパン店「ぱんのもっか」に寄り、
甘木公園や草場川沿いの桜並木でもお散歩。

帰ると、家の近くの桜はほぼ満開を迎えていた。
これから何日か続く雨の予報・・・
桜も持ちこたえてほしいけれど、
心配なのは、やっぱり散歩。

雨、ほどほどにね。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

桜に包まれる時

春が来て、咲き誇る、咲き誇る桜。
散歩道に舞う薄桃色の花びら。
きれいだね・・・

写真は福岡城址・うきは市巨瀬川沿い・近所の桜。



歩けば、桜に包まれる。
時折、舞い降りて来る花びらを背中に乗せて、
Ｚｉｏｎはゆっくりと匂いを探した。



真冬の風はもう、いないのに・・・
長い距離を歩きたがる。
遠くへ、遠くへ。



花見客のお弁当も花のよう、その輪の中に犬たちの姿。
あちこちにおやつをもらう嬉しそうな表情。



Ｚｉｏｎもそんな花見につき合ってくれるだろうが、
本音はひたすら散歩道を歩きたいのだ。
暑さを感じる時以外、休憩もせず、おやつには興味なし。
頭の中は放浪の地図を辿っている。



マーキング・コントロールも成功率が高くなった。
指示を出すタイミングと賢いね！の褒め言葉により、
マーキング回避を理解しているようだ。



景色を楽しみながら、周りに注意しながら、
愛犬を観察しながら、コミュニケーション。



10キロのコースでも雨の２キロコースでも景勝地でも・・・



散歩は楽しいひとときだけど、
決して、ポカ～ンとはしていられない。



桜が満開の時を過ぎ、はらはらと散りゆく日。

Ｚｉｏｎは匂いを拾い集めてどこまでも歩く。
そして、たくさんの命に出会う。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

手術することに

あっという間に過ぎ去りし季節。
桜の満開とともに降りしきる雨。
散歩道に散りぬる花は雪のよう。

雨の止み間を見つけては、外に飛び出す。
花色を鈍く包み込む曇り空。
もう少しだけ空に光があれば・・・

それでも散歩道は美しかった。



本丸跡の石垣に枝垂れるように咲くソメイヨシノ。
どれだけここで時を重ねたのだろう・・・
そのしなやかな強さに寄り添ってみる。



Ｚｉｏｎが遠くで構える私に気づき、微笑んだように見えた。
その時の心の動きがファインダーいっぱいに伝わって来た。
そして、散歩道のきみは次の一歩が待ちきれない。



Ｚｉｏｎは来週初め、手術をします。
右目の近くに出来ていた小さないぼ状のもの。
最近少し大きくなったので、切除することにしました。
手術自体は簡単なものですが、出来るだけ少ない負担で
体の大きさに見合ったたくさんの情報を得るために、
同時にＣＴ検査もすることにしました。

血液、尿検査は全て花まる、いつもの元気さですが、
初めてのことなので緊張します。

エリザベスカラーをつけたＺｉｏｎを見たら、
きっと、笑いますね。

がんばってきます。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

桜、忍耐、怪力

桜の国の人々は、桜が本当に好きである。

私もその一人なのだが、広くお花見というよりは、
好きな桜の木に会いに行くのを楽しみにしている。



今年も見事な咲きっぷり。　思わず、話しかけてみる。
「その美しいオーラの中で、愛犬を撮ってもいいですか？」

ところが、これが難しく・・・
いつものことだが、なかなか、うまく撮れない。



実はたくさんの人の中、いかにも誰もいないかのように、
自分の描いた構図で撮影するのは、根性を通り越して、
ただただ、しつこさのたまものである。



描くのは、揺れる桜の枝と遠くを見つめるＺｉｏｎの画。
待つ。　ひたすら待つ。
Ｚｉｏｎはつないであるが、ステイに耐えている。
遠くを見てね、そのまま、そのまま・・・
いつの間にか、カメラを持った人々のモデルになっている・・・
あらら・・・
それでも待って、待って・・・
シャッターチャンスは、必ずある。
今だ！



ぬぼ～。

全然、思い描いたのと違う～っ。
この日も、こんな調子で、妥協の一枚となる。
それでも、よかった、よかった！
ありがとうね、上手だったね！

褒め称えられたＺｉｏｎは、褒美は放浪と勝手に決め、
この後も、当然のように延々とお散歩・・・
帰る気など全くない。



帰る方向を察知すれば、すぐにゴロ～ン。
こうすれば、引っ張って行かれないことを知っている。
でも、私が怪力なことも知っているはず。



さあ、立って！　もう、帰るわよ！
うう～っ、重いっ。
Ｚｉｏｎの声が、聞こえてきそう。
けっけっけっ・・・


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

桜の精

ほのかな幸せに包まれる桜・・・
今年も、桜の中をＺｉｏｎと一緒にたくさん歩きました。



Ｚｉｏｎは、桜の中で誰かと会ったそう。



私には、見えなかったのに・・・



羨ましくて、もう一度、画像を覗いてしまいました。

もしかしたら、私も会えるかもしれないと思って・・・


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

柴犬に物申す？

冬の風が、やせ我慢の薄着を笑っているかのような
土曜日の朝・・・



寒さが嬉しいＺｉｏｎとお散歩しながら、
枝垂桜の下にやって来ました。



・・・と、

Ｚｉｏｎ、一瞬、きりりと引き締まり、
一目散に何かに駆け寄ろうとするではないか～っ

あっ・・・先日、噛みつきかかってきたあの柴犬くんだっ
ほら、一つ前の記事に登場した・・・

標的発見から、一瞬で一歩を踏み出したＺｉｏｎ、
もう、フセはしない。
私はリードに力が入らず、ずるずると引っ張られてしまった。

懲りもせず、興味があるだけだったとしても、
相手の出方によっては、どう反応するか、
今度は分からない。



飼い主の責任にかけて、何としても止めねば～～

スライディングするように、ころんで、体重をかけた。
走って来た主人も、Ｚｉｏｎ捕獲に間に合い、

止まった～
ほ～～っ。　よかった～～～。

Ｚｉｏｎは、あの柴犬くんに何か、物申すつもりだったのだろうか。

心が通じることもあれば、通じないこともある・・・
犬の世界も・・・



気がつけば、脚とお尻が痛い。

そうだった・・・
太ももの後ろ側を擦りむいた～

ヒリヒリ～～ヒリヒリ～。


　　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！

優しいオーラ

桜の中は、ふわふわ、ほんのり甘い香りです。

枝垂桜が、ずいぶん咲いてきました。



動物が大好きなＺｉｏｎは、
勿論、犬には、しつこいとも言えるフレンドリーぶり・・・
今日も、やりました・・・

向こうからやって来る柴犬くんに、フセ。

犬の社会化を大切に思う私です。

待って、自分は危険ではないというアピールまでして、試みた挨拶、
良い結果を期待したい・・・

本日の柴犬くん、Ｚｉｏｎが優しいと分かると、
急に噛みつきかかってきました。



そんなことで怒らないＺｉｏｎ。
少し、寂しいね。

次に気になったのは、ゴールデンくん。
ゴールデンくんは、人の方が好きで、Zionには無関心。

しょぼん・・・



こんな日もあるよ。

屋台からは、炭火焼のいい香り・・・

味つけする前のもも、２本買いました。
一緒に、ベンチで食べよう。



結局、２本とも、Ｚｉｏｎが食べました。



桜の揺れる優しいオーラ・・・
どこまでも、続いていました。


　　

今日も会いに来てくれて、ありがとう！