ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

ピレネーと天空の道

2014-04-29 | 阿蘇・久住
阿蘇の草原は、何と言っても夏が一番、美しい。

草原は芽吹き始めたばかりだというのに、
それでも待ち切れず、訪れてしまう。



まだ浅い緑のミルクロード。
この途中から少し入ったところで
空に浮かぶ道を思わせるような景色を見た。



阿蘇谷と北外輪山を結ぶ道・・・
原野を管理するための道路で、狩尾の坂と呼ばれるそうだ。
カルデラに雲海が広がる時は、まさに天空の道。



北外輪山とZion。



緑が深くなったら、また来よう。



小国の高原を歩くと、九重連山が霞んで見えた。

九州はいいところだな・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




かわいい悪態

2014-04-24 | 庭・花
野にタンポポ、木々に新緑、公園に花、庭に薔薇。
光と芽吹きの生命力に溢れる季節が眩しい。

日中は暑くなっても、朝晩の爽やかさがいい気持ち。
たくさん歩いたね、さあ、もう帰ろう。

・・・そう言うと、急にやる気がなくなる。



さっきまでの勢いはどこへ行った?
のらり・・・くらり・・・
重くて思うように引けないリード。
のらり・・・くらり・・・



家に帰ると、今度はふくれっつら。
ぼくは、まだ散歩していたかった・・・
何時間散歩しても、そう言うのだ。
私は笑いながら庭に出る。



まだ蕾を上げてくるクリスマスローズ。
花びらのように見える部分はガクで、花は中にある筒状の蜜腺。

帰ろうとすると、やる気がなくなる犬って・・・
他にもいるだろうか。



そんな時に人に出会うと、よくこう言われる。
おじいちゃんですか。

じゃあ、あっち行こうかっ!
帰る方角と反対を示すと、軽やかさが戻る。
ルンルン、ルンルン。



オオデマリが今年はきれいに咲いた。
薄い桃色から次第にまっ白になっていく。



エリゲロンの種が同居先に選んだのは、ギボウシの鉢。



カンパニュラに液肥をやり部屋に戻ると、
Zionが目を輝かせて待っていた。
そうか、うっかり言ってしまった・・・
また行こうねと説得しながら帰って来たのだった。

Zionにとって、また行こうねとは、
すぐまた行こうねなのである。
また夜、また明日というように「いつ」を
明確に言わなければならなかったのだ。

うそはつけないから、また出かけた。
少しだけ・・・ね。

薔薇の蕾がずい分、膨らんできた。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




足指の筋力を大切に

2014-04-19 | お散歩
山の方が好きなZionですが・・・
気温が低ければ、海にもよく出没します。

砂浜では、犬の足指がしっかりと砂をつかみます。
日々、土の上ばかりを歩けるとよいのですが、なかなかそうもいかず、
砂浜で運動することで、硬い舗装路を歩いた足をリセットし、
足指の筋力の向上につながればと思っています。


( 桜井二見ヶ浦 )

犬の足指は体のバランスを保つだけでなく、
血液を心臓に向けて押し上げるポンプの役割、つまり
人の足指と同じ様な働きをすると考えられています。

足指の筋力の低下は、四肢の筋力の低下につながり、
新陳代謝や血液の循環に悪影響を及ぼします。

足腰を鍛えるとは、人も犬も足指をしっかり使って歩くことが
基本なのだとあらためて思います。



玄界灘から来るさざ波を見に行きました。
煌めく波は、ふいに大きく打ち寄せて来ます。
それは博多湾の百道浜では起こらない新鮮な出来事。



気ままな波が誘う渚で
水につかるのが嫌いなZion、逃げる!逃げる!



日本最大の玄武岩洞・芥屋の大門(けやのおおと)。



海の帰り道、やぎさんに出会いました。

Zionは、やぎさんにとって怪しすぎました。
友だちになりたかったんだけど・・・
きっぱり、断られたZionなのでした。



超大型犬の足指よ、いつまでも健やかに・・・

根本的に大切なことは、
自分自身の足指をもっと鍛えることである。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




超大型犬が好む人

2014-04-10 | 散歩と人
枝に残る薄桃色の花びら。
風に吹かれて、揺れて、揺れて・・・
Zionの背中にふわりと舞い降りる。



少し前のこと、どの犬にも好かれて、
すり寄って来られるのが自慢という男性に出会った。
Zionがその男性に関心を示さなかったため、
男性は何度も何で?と繰り返し、不思議がった。

犬は、実のところ、どんな人が好きなのだろう。
桜の下を歩きながら、ふと思った。

自分を可愛がってくれる人なら誰でも好き?
それもまた犬それぞれかもしれないが、
Zionが好む人のタイプは、はっきりしている。


( 桜の中の散歩道/4月2日 )

訓練士系や積極的に親しくなろうとする人には、むしろドン引き。
顕著にボディランゲージを発してくる。
「 どうか、ぼくをほっといてください 」

観察していると、どうも犬の知識などに関係なく、
生き物の個性に敬意のような気持ちを持って接する人、
一言で言うなら、そんな人を好むように思えるのだ。

静かな優しい声で、囁くように話しかけるのは、
そんな人に共通している。



桜の季節は、外国人旅行者にもよく出会う。
旅の思い出づくりに積極的な隣国からの旅行者に
私は戸惑うことが多い。

Zionの首に腕を回したり、ハグしようとしたり、
仲良くはじけた写真を撮りたがり、
ドン引きすると、執拗にトライしてくる。

こうなると、デンジャラス!と言うほかはない。
我慢強いZionが健気で見ていられなくなるからだが、
危険な犬に豹変したとしても無理もないことだ。



He is dangerous !
時には大げさに言って、初めから避ける。

その時、きみの気持ちを守れるのは、
私だけなのだから。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




あなたの宝物

2014-04-03 | お散歩
小さく歌うような蜂の羽音にのせて、菜の花と草の匂いがした。
それは、記憶の中の匂いや音かもしれない。
その懐かしさを探すように、私はゆっくりと歩いた。



のどかな風景とZionは、どこか牧歌的。



気ままなZionが何かを見つけた。



そこに宝物がありましたか?



小径の先にも宝物があるかもしれないよ。



どこっ?



ここ、何かあるね!



光っているもの。



あの木の下も。



ルノアールの絵画のように、
みんな光に溢れている。



ドド~ン!ゴ~ッ!
河川敷に出ると、電車が風を切って走って来た。

追いかけるZion! 追いつけ、Zion!

ロングリードを弾ませ、懸命に走る主を鍛えながら・・・
Zionはこの日も、宝物をいっぱい集めたのだった。



久留米百年公園とその周辺のお散歩より。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!