ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

何もないところ

2012-11-30 | 阿蘇・久住
25日、山を下りて、久住高原までやって来ると、
あたりは一面、黄金色に染まっていました。



冷涼な空気は、どこまでも透き通っています。

ヒゴタイの花が咲く頃以外は、ほとんど人気がないこのあたり・・・

適度に手入れされた自然のほかは、何もなくて、
流れる季節と散歩を楽しむだけ・・・



何て贅沢なんでしょう。



初夏にはサンダルで走った草の斜面。
トレッキングシューズでは、何だか足がもつれます。
Zionが追いかけて来ます。



Zionは、下りる時は斜め斜めに、そして、真っ直ぐに駆け上がって来ます。



どんどん近づいて来ます。



一緒に空まで走ろう。



思いっきり走ったら、また、ゆっくり歩いて行こうね。

街に帰ったら、何をして遊ぼうか。
君の好きな冬が、やって来たね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




空より

2012-11-27 | 阿蘇・久住
空を飛んでいるかのように、突き出た岩の上にいます~っ。
これ以上は、危なくて、撮れませんでした~っ。



足は泥で汚れ、顔にも泥をつけて・・・

足元が悪すぎました。
あまりにも、ぬかるんでいたので、撤退しました。

美しい空に、飛び込みそうになりました。

久住山の岩場より。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




黄金色の光の中で

2012-11-22 | 高原・山
晩秋の油山は、空気がさらに澄みわたっていた。
毎日のように訪れても、山の景色はいつも違って見える。



アップダウンの厳しい道も乗り越え、森の散策も十分に楽しんだのに、
いつものことながら、Zionは、まだ、帰らないと言う。



そして、どうしても、メタセコイアの原っぱに行くといって、私を引っ張った。

わかったよ、行こう、行こう。

すると、そこには、黄金色のヴェールのようなメタセコイアの紅葉が・・・



「ほらっ」

「わぁ~きれい!」



「Zionのおかげで、輝いてるメタセコイアが見れたよ」

そんな会話をしながら、思った。

朝から、好きなところを彷徨って、
のどが乾いたら水を飲み、疲れたら休み、また彷徨って、
日が暮れる頃、家に帰ってくる・・・
Zionは、きっと、そんな過ごし方が好きなんだろうな。



原っぱを嬉しそうに走るZionを見て、考えた。



そうだ、誕生日には、そんな一日を過ごすのもいいよね。
ただ、誕生日は、とても寒い頃。

人は耐えられるのだろうか


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




気になる滑舌

2012-11-21 | 散歩と人
時には、街での散歩もよいものだ。

超大型犬とは入れない洒落た店に、すっかり疎くなり、
ついでに、おしゃれにも疎くなったというか、どうでもよくなった。
街を歩くと、そんな自分に少し喝が入る。



Zionにとっては、どうかと言うと、
散歩なら、どこでも、とても楽しそう。

とある店のディスプレイに、素敵な靴。
いいなぁ・・・

でも、タウン用の可愛らしいスニーカーなど、Zionとの散歩では、すぐに破れる。
履きやすいバレエシューズタイプのものも、信じ難いけれど、
気がついたら、底がなかった。
ブーツが好きだけど、長く歩くには、やはり疲れる。

結局、軽いハイキング用の山靴が、普段の愛用品になるのだ。



やっぱり、丈夫で、Zionと楽しく歩けるものが一番。
これこそ、私にとってのおしゃれだ。
いや、言い訳はやめて・・・
せめて、あたふたせずに、颯爽と歩こう。
そう、努力しよう・・・

前方から、こちらに向かって声が聞こえる。

「シロちゃん~っ」

はぁ? こけそうになりながら、記憶をたぐる。
あ~前に出会ったことのある方が、覚えていてくれたのだ。

Zionのこと、シロちゃんと。



名前を聞かれると、私は、普通に 「シオンです」 と言っているのに、
シロと聞こえることが多いらしい。

そう言えば、先日は、名前を聞いてきた女性に 「チロンちゃん」 と覚えられた。

私は、そんなに滑舌が悪いのかっ。

図書館の辺りまで来ると、少し暗くなったけれど、フウの実を拾った。

寒くなったね。

雨が降った土曜日のこと。




今日も会いに来てくれて、ありがとう!




360度何も見えず

2012-11-12 | 阿蘇・久住
10日、またしても阿蘇にいました。
杵島岳 (きじまだけ・1,321メートル)。


朝から曇りだったので、見晴らしは、期待していませんでしたが、
山頂 に着いたとたんに強風、そして、瞬く間に、冷たい霧に覆われました。
360度、全く何も見えません。
突然の冷気は、1~2℃くらいか、寒っ!



Zionも突如、ハイテンションになり、走って遊ぼうとしましたが、Stop ! Stop !

一瞬、中岳の火口と遠くに頂上が見えました。
前の週、あそこに登ったのが、不思議に思えました。



この先は、特に標識もなく、鞍部を下って行くのですが、
不明確な道(牛道)のため、踏み跡を選んで歩かねばなりません。
前が全く見えなかったので、やむなく、引き返し、下山しました。



烏帽子岳(えぼしだけ)と草千里ケ浜。
青々としていた景色は、すっかり秋の色です。



霧が通り過ぎて行きました。 もう少し待っていればよかったか・・・



自然の息遣いをひとつ、ひとつ、感じながら
阿蘇を振り返りました。



この後、阿蘇ファームランドに寄り、
生乳だけで作られたシンプルなチーズを買いました。
Zionの好きなおやつは、ふわっとやわらかなミルクの香りがしました。

そして、銀杏を見に、熊本県庁の広場へ。



ここの銀杏は、紅葉が早かったらしく、だいぶん散っていましたが、
とても綺麗でした。

落ち葉と一緒に、雨がぽつぽつ、落ちて来ました。

冬の気配を感じる日でした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!



阿蘇・中岳の絶景

2012-11-06 | 阿蘇・久住
3日、阿蘇を目指しました。
中岳 (なかだけ・1,506メートル) 登山に挑戦です。

草千里の方から見ると、中岳火口は、ガスを大量に噴き出していました。
もしかして、入山は無理かなと思いましたが ・・・



火口付近には近づけなくなっていましたが、
登山の方は、大丈夫でした。
砂千里ケ浜の登山口から入り、しばらくは板の道を歩きます。





どこまでも続く荒涼とした風景 ・・・ 緑の草原とは、また違う魅力です。



分かっているけれど、これから登る急斜面を見つめて・・・げっ。



登山道は、岩に印がしてありますが、すぐに見失いそう。
先を行く若い男性のパーティ、心強く感じます。



Zionは、崩れ落ちた岩石の斜面を軽く、登って行きます。
2日前にも、私とふたりで、近くの山を頂上まで歩きました。
日々の山歩きが、トレーニング効果を発揮したか。



見晴らしのよい所では、休憩しながら、絶景を楽しみました。
若い男性パーティは、もう見えなくなりました。



凛とした空気。
Zionは、ハァハァとも言わず、遠くを見つめていました。



そして、また、一歩一歩、登ります。
頂上まで、あと少しのところまで来ました。



眼下に広がる景色に、Zionは、何を思う?



ただ、じっと眺めていました。



火口が、あんな低いところに見える・・・



そして、右手に根子岳が見えると、山頂の標識はすぐそこです。



今回は、高岳(たかだけ・1,592メートル)への縦走はせず、
しばらく、ぼ~っと山頂の空気に包まれていました。

根子岳とZion。



雲から漏れる光のヴェール・・・やわらかに輝いて。



下山は、さらにゆっくりと、気を引き締めます。
時々、登山道を外れ、Zionにとって、歩きやすい所を選びながら、
最後の一歩まで、慎重に下りて行きました。



1時間もかからずに、砂千里ケ浜に戻って来ました。



往復3 時間、8キロでした。

飼い主と愛犬が同じ目標に向かう時、
育まれる協調をお互いに感じながら過ごす時間は、
本当に楽しい。

そんな時間をとても大切に思います。

怪我もなく、元気に楽しめたことに感謝しながら。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!