ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

組織診断の結果

2015-04-22 | 健康・ケア
右額部(目の近く)の縫合の痕。
周囲の毛を剃られ痛々しく見えたが、
皮膚は内側を縫合され、きれいな処理だった。
糸は、時とともに自然に体内に吸収される。

切除手術から一週間。
聞いていたよりも早く病理組織診断が出た。

アポクリン腺腫(直径3ミリ)。
真皮内に発生したアポクリン腺由来の良性腫瘍。
(アポクリン腺は毛穴と直結した全身に分布する汗腺。肉球の汗腺はエクリン腺)
単発性で、周囲との境界が明瞭で被包されているため、
切除によって治癒する。
そして完全に摘出されているということだった。

良かった・・・

毛も生えてきて、日に日に伸びている。
皮膚を病原菌や紫外線から守ろうとする力。
そのたくましい治癒力に感動する。



かわいいっと言う人続出のカラー姿。
どこが?(笑)

散歩をしていると、出会う人々はそっとしておいてくれる。
ケガしたのかな・・・と聞こえたり、触るのを遠慮してくれるのが分かる。
ネガティブな言葉を敢えて選ばず、可愛いと笑ってくれる人にも感謝。

散歩しやすくて、ありがたい・・・
皆さん、ありがとう・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




恐怖のお散歩

2015-04-20 | お散歩
ガガガガガガ・・・
グワン・・・ガキーン・・・ゴゴゴ・・・

大きな音をたてながら、ブルドーザーのごとく突き進む。



石垣、ブロック塀、フェンスにぶつかる。

ガガガガガガ・・・
グワン・・・ゴゴゴ・・・ガガガ・・・



樹木に近づけば、グワン!グワン!
においを嗅ぐ度に、色んな所にぶつかるカラー。
ゴゴゴ・・・ガガガ・・・



ぶつかる物がない場所はホッとする。
本犬は、どこだろうが全く気にしていない。
草を調査したり、種を採取したり、なかなか忙しい。



楽しいな~次はどこ行こうかな~。
本犬としては、何一ついつもと変わらないのだが・・・

すれ違うわんこさん、シッポはお尻の下。
驚くわんこさん、吠える、吠える。
いつも寄って来てくれたわんこさん、今では逃げる。



カラーをつけたZionは、
わんこさんたちにとって、恐怖の生き物らしい・・・(笑)


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




何が起こった?

2015-04-14 | 健康・ケア
後を追って来ようとするZionを残し、私は診察室を出た。

広く解放感のある待合室、高まる緊張。
何かあった時にすぐに対処できるように待機したい・・・
私は予定の6時間を病院内で待つと希望した。

それから約2時間。
心配な気持ちを察して院長先生が声をかけてくれた。
終わりましたよ・・・

間もなく、ICUのケージの中で点滴をしながら
横になっているZionをガラス越しに見せてくれた。
すでに意識は戻っていたが、このまま4時間ほど休み、
問題なければ帰宅ということだった。

安堵の気持ちで力が抜けた。
コーヒーでも飲んで来ようと病院を出て近くの店に入ると、
何と一息もつけないうちに、呼び出しの電話が鳴った。

急いで病院に戻った。
すると、小型犬の悲壮な鳴き声が響いている。
小型犬もあんなに大きな声が出るんだ・・・
あのこはいったい、どうしたんだろう・・・

ところが、それはZionの声だった。

ここはどこ? 何が起こった?
苦手なケージの中にいる自分に気づき、
おまけにカラーが引っかかり身動きがとれない。
ヒュ~ン、ヒュ~ン、キュ~ン、キュ~ン。
悲しそうなこれまで聞いたこともない声・・・

診察室で待っていた私のところへ突進して来たZionは、
泣いたあとすぐに笑った大きな3才児のようだった。
えらかった、えらかった・・・(涙)
それでも手術前は指示にきちんと従い、困らせなかったそうだ。
うちの子もそんなことが出来るんだ・・・(笑)

切除した部位の生体組織診断の結果が出るのは2週間後、
CT検査では特に心配なことは見当たらなかった。

3時間近くも早く帰れることになったZion。
病院を嬉しそうに出て行き、さらに勢いよく車に飛び乗った。
しまった~っ、安静、安静!



4月に入り慌ただしく決めた切除手術だったが、
適切にとり行って下さった先生方をはじめ、
相談に親身なアドバイスを下さった先生に感謝したい。
いくつかのセカンドオピニオンもとても勉強になった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




手術することに

2015-04-11 | 散歩と桜
あっという間に過ぎ去りし季節。
桜の満開とともに降りしきる雨。
散歩道に散りぬる花は雪のよう。

雨の止み間を見つけては、外に飛び出す。
花色を鈍く包み込む曇り空。
もう少しだけ空に光があれば・・・

それでも散歩道は美しかった。



本丸跡の石垣に枝垂れるように咲くソメイヨシノ。
どれだけここで時を重ねたのだろう・・・
そのしなやかな強さに寄り添ってみる。



Zionが遠くで構える私に気づき、微笑んだように見えた。
その時の心の動きがファインダーいっぱいに伝わって来た。
そして、散歩道のきみは次の一歩が待ちきれない。



Zionは来週初め、手術をします。
右目の近くに出来ていた小さないぼ状のもの。
最近少し大きくなったので、切除することにしました。
手術自体は簡単なものですが、出来るだけ少ない負担で
体の大きさに見合ったたくさんの情報を得るために、
同時にCT検査もすることにしました。

血液、尿検査は全て花まる、いつもの元気さですが、
初めてのことなので緊張します。

エリザベスカラーをつけたZionを見たら、
きっと、笑いますね。

がんばってきます。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!