ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

カーミングシグナル

2018-06-25 | 生態・行動
犬王様がやって来たよ!こんにちは、犬王様!
散歩で出会うと、そう声をかけてくれる犬連れの方がいる。
王様ではないけれど、物語のようでほのぼのとしてくる。

しかし、大きな体は強暴だと誤解されることもある。
そこのけ、そこのけ、俺様が通る。
俺様は強いぞ、こわいぞ。
そんな風に見る人もいるかもしれない。



散歩中のZionをよく観察していると、
無関心そうに見える時でも、視野に入る犬たちをおそらく全て認識している。
相手が警戒したり、怖くて吠えたりすると、目をそらしたり、伏せをしたりして対応する。
常にカーミングシグナルを発して感情を伝達し、
自分は危険ではないということを伝えているのが分かる。

動物(哺乳類)が大好きなZionは、
ポニーや猫や他の動物に対しても同じようにするのだが、
果たして伝わっているだろうか・・・



Zionを見て、緊張気味の飼育員さんとポニーさん。



近づいてみたいけれど・・・
Zionは顔をそらして、緊張を和らげるようにふるまう。



気の合うポニーには、遊びを誘うボディランゲージで
コミュニケーションをとろうとしたりするが、
このポニーには少し距離を置きながら、静かに並んで歩いた。



ワオキツネザルにシッポを振るZion(写っていませんがブンブン振っています)。
ふれあい動物園(ピクニカ共和国)で。



どんな動物とも心のやりとりをしようとする半面・・・
よく行く公園で、Zionはあるワンコに吠える。

何故なんだろう・・・
吠えるのは若い頃から決まってこのタイプ。
柴系の雑種、中型のオオカミのような風貌のオス犬で、
他の犬と交流しているのを見かけないのも共通している。
Zionは発見した瞬間から大きな声をとどろかせ、相手はキョトンとしている。
本当に申し訳なく思うが、Zionには無視できない理由があるのだろう。

Zionのシグナルが伝わらないのだろうか・・・
Zionが相手のシグナルを読めないのだろうか・・・
それとも、相手はシグナルを発信していないのだろうか・・・

そして、走る!追いかける!追いかける!
Zionが立ち止まるのは、公園からその犬のにおいが消えた場所。
まるで捜索犬のようにその辺りに残っているにおいを探るのだった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




星を見に行く

2018-06-20 | 阿蘇・久住
満天の星空が見たくなった。

くじゅう花公園で毎月第3土曜日、星空観賞会が行われているということで、
予報は夜も晴れ、夕方のお散歩を兼ねて久住高原へ出かけた。



花公園の閉園後、受付して入園すると、
Zionは以前に見かけたヒツジを探し始めた。

夕日に染まる芝生の背景にはおなじみの九重連山。
その山々に咲くミヤマキリシマは今年はとても美しいと聞く。



それにしても、よく覚えているなぁ・・・
Zionは記憶の匂いを辿るかのように歩き回った。
ようやくヒツジ探しを諦めてもらい、
気になっていたオープン未定のキャンプエリアを散策。



尋ねると、現在のところはデッキ部分での休憩のみの使用で、
年内にはオープンさせたいとのこと。
犬の同宿は検討中だそうだ。



モデル仕様のテントの中。
ベッドが2つとテーブル&チェア、暖房器具などが置かれ、
デッキで優雅なアフタヌーンティーを楽しめば、
グランピング気分を味わえそう。



19時25分、日の入りの時刻。
貸し出されている敷物やブランケットを準備し、
星の話やライブ演奏を聴いたりしながら、のんびりと過ごすひと時。
肌寒く、芝の上はとても冷たくなったが、Zionは心地よいらしい。



19時45分の西北西の空。
月齢2.3(新月から2日)の細い月とその近くに金星が輝いた。
無数の星は見えるのだろうか・・・期待が高まる。



ところが、間もなく大きな雲が流れて来て、空を隠してしまった。
この後1時間近く雲に覆われたまま・・・

この日は帰らなければならなかったので、仕方なく久住高原を後にしたのだが、
自然の流れの中では、ひたすら待つ余裕が必要だ。



車は真っ暗な山道を走る。
21時、また空が晴れてきて、月と金星が大きく見えた。

そして、瀬の本高原にさしかかると、空には無数の星。
きっと、まだ満天とは言えないに違いない。
それでも、十分に美しかった。
街ではどんなに晴れても、見ることの出来ない星空が広がっていた。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!