ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

薔薇とハーブの効用

2014-05-28 | 庭・花
初夏の朝、風が花の香りを連れて行こうと
さらさら、さらさら・・・枝を揺らします。
うつむき咲く花びらの儚さをしばし窓辺で引きとめて・・・



薔薇の香りは、微妙な違いでたくさんの種類がありますが、
全般にネガティブな気持ちをほぐして心を穏やかにし、
幸せな気分にすると言われています。

私はラベンダーやローズマリーなど様々なハーブの香りも大好きで、
庭では、薔薇や草花と混植して楽しんでいます。
エッセンシャルオイルは高価ですが、良質なものにはとても魅かれます。



そして、毎日必ず通るところにハーブを植え、
特にローズマリーには嫌でも触れるようになっています。

ローズマリーには抗酸化や血行促進作用、
知覚・運動神経を刺激して老化を防ぐ作用があるとのことなので、
人も犬もアンチエイジング!という期待からです・・・笑



針葉樹、薔薇、ハーブ、草花・・・
Zionの鼻は、色々な植物の匂いを感じているでしょう。
微弱ではありますが100%天然、混ぜ物なしの揮発性オイルに
日々、自然に刺激されていることになります。
これらの香りは、Zionにとっていい香りなのでしょうか?



例えば、ローズマリーをわざわざクンクンと匂ったりしないので、
やはり、好きな香りとは言えないでしょうね。
でも、シャンプーや洗濯物の香りと同じように、
全く気にしていないように感じます。




アロマテラピーが犬にも効果があるならば、
庭のアロマも大いに役立ってくれるはず・・・



そうだといいな・・・
そんなことを思いながら、時間を見つけては、
私は薔薇の番人となります。



ネガティブと無縁なのは、
その香りをたくさん感じているからでしょうか。

小さな庭は、去年よりも充実して少し綺麗になりました。
そして、薔薇でいっぱいになりました。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




仔育てに悩んだら・・・

2014-05-23 | パピー
ピレの幼年期における躾は
とてもエネルギーのいることに違いないが、
甘噛みに対処しきれず訓練に出すなどという記事を見ると、
悶々としてしまうのは私だけだろうか。

甘噛みをすることで仔犬は重要な学習をする。
噛むと、どうなるか・・・
そして、遊びの延長であったり、気を引きたがったり、
強がったりしながら、こちらの力量がいかほどのものか
しっかりと見ているのだ。

これから一緒に生きて行くための信頼関係をつくる大切な第一歩。
そんなチャンスをどうして他人任せにするのだろう。
しかし、飼い主が躾の良い結果を出せない時、
プロに任せた方が将来のためになると考えることは
放置するよりはまだ良い方かもしれないが・・・



ピレネーは、訓練が入りにくい犬種である。

彼の遥かな遺伝子は牧畜番犬、自分の判断で仕事をし、
主とは距離を置くが、絶大な信頼に応えるという形で結ばれている。
家庭犬になっても穏やかで優しい心を持つ反面、
頑固さ、呼び戻しのききづらさ、自由奔放、
脱走、放浪し保健所に保護されるなどのエピソードが伝えられるのは、
受け継がれた遺伝子を物語る性質だと思う。

そうした性質は、例えば、主の命令により獲物を回収し、
必ず主の元に戻って来るレトリバー種と対極にある。
しつけ教室でも、レトリバーは数々のコマンドに目を輝かせるが、
そんなことはピレには出来ない・・・と言うよりも、
人の命令に細かく応え、その結果を褒められることを
喜びとするような価値観がないのである。

向かないトレーニングは、ストレスを生む。

ピレを訓練に出すのなら、この犬種を熟知している
トレーナーを選ぶ必要があると思う。


( このワルそうな表情! )

私の教育係時代も迷ったり、つまづいたりの日々。
家具などを噛んではいけないことは理解するのに、
甘噛みは次第に可愛い領域を超え、強烈になっていく。
私が尊敬に値するヒトかどうか見極めようとしていたのだと思う。
甘噛みしてきたら徹底して相手にせず、
甘噛みしない時は、疲れて眠るまで色々な遊びをする。
私の場合は、この対処法が最も効果的だったように思う。
眠りから覚めるたびに少しずつ、心が近づいていくように。


( 素晴らしい集中力でオテ! でも両手・・・笑 )

オスワリやオテ、フセ、マテ、コイなども
遊びのルールのような感覚で生後2か月で覚えたが、
今ではする理由が納得できない限り、全くしない。
生後4か月を迎える頃には甘噛みは卒業したものの、
日ごとに増す体重とエネルギーに反し、私は何キロか痩せた。
これだけは、そのままだとよかった・・・笑



幼年期はより多くの時間を一緒に遊び、
また、この時期こそ大いにランや幼稚園を活用して
犬から学ぶことも大きな効果を得ると思う。

そして、犬は成長していく。
心身の成長に合わせて、運動や遊び方を変えながら
いつまでも楽しい気持ちを共に感じる存在でありたい。



種と個性を尊重するとき、
人と犬の関係はどこまでも奥深くなれると思う。

とりあえず、あなたの犬と思いっきり遊んでみませんか?
犬はその楽しさをあなたと感じたことをずっと覚えています。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




輝ける永遠のオス同士

2014-05-02 | お散歩
曇り時々小雨、それでも涼しいのが嬉しい29日、
今年もムックンがやって来た。
ご家族が九州旅行をされる際、貴重なひとときを
一緒に過ごさせてもらうようになって4回目、
今年は福岡・大濠公園で待ち合わせた。



ムックンはZionより2つ年下、お互いにオスを意識しながらも、
いつもとてもいい感じであいさつが出来、適当な距離を置きつつ、
うまく理性を働かせながら、一緒に散歩をする事が出来る。
自然なかたちの良いオス同士と言えると思うのだ。
ところが ・・・



問題は突然、発生する。
Zionが怒り出して、ムックンが反論する。
そして、それは何故かカフェで起こるのだ。
今回はお互いに目が合った・・・それだけで
Zionは一瞬にしてオスの本能が優位になった。
Zionが何か自らの決め事にこだわりすぎるのか。
私には、原因はそんなことのように思えるのだが・・・

カフェの後、海に行ってみた。
雨上がりの二見ヶ浦は肌寒く、鉛色・・・



ムックンがハイテンションになった。
すると、Zionも走り出し、ムックンの方へ!



ムックン、遊ぼう! Zionがそう言ったように思えた。
いきなりすぎて、シャッターが間に合わなかったその瞬間。



走り去るZion、追いかけるムックン。



3年前、百道浜で初めて会った日を思わせる光景に
その時の様子が次々と浮かんで来た。












( 2011. 5.1 )

あれからお互いに成長したのだ。
もうあんな風に遊ぶことはないだろう・・・
それでも、少しの期待を抱かせる海でのひとコマだった。



砂浜での散歩はそれから勿論、干渉せず(笑)。



お別れの時、Zionと会話するむくまま。
何を話していたのかな。



さざ波に一瞬、太陽の光が輝いた。

Muku と Zion。
これからも教えてほしい。
犬の気持ちの本当のところ・・・

今頃はどんなところを旅しているだろう。
楽しそうな笑い声が聞こえてくるようだ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!