近年、高齢者の暴言や暴力がしばしば指摘されている。
病院やスーパー、電車の中、あらゆる生活の場で
ちょっとした事に激怒する「キレる高齢者」の目撃情報を聞く度に、
そんな人もいるんだ・・・くらいに思っていた。
何故、こんなことを書き出したかと言うと、
先日、私も初めて、まさにそんな人にキレられたのだ。
こんな時は、どう対応すればいいのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/01/6b3b53cc0c6f4a275f1782133da90932.jpg)
それは、朝の人もまばらな静かな公園。
Zionを連れて散歩していた時のこと。
Zionは園路の隅っこで草の匂いに魅かれている。
しばらく立ち止まっていると、こちらに向けて突然、
高齢男性の激怒した声が聞こえてきた。
「クソしたろうがっ!」
私は唖然としながらも、真面目に答えた。
「していませんが、すれば取ります」
すると、今度はこう言ってきた。
「こんな所にそんな大きな犬、連れて来て!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d2/a64218c2901ca3bed5de83a2dae0c39e.jpg)
全く、訳が分からない。
でも、どんな理屈を言うのか聞いてみたくもあった。
「何か問題ですか?」
お爺さんはさらに声を荒げて、こう言った。
「危ないじゃないか!」
短いリードで、おとなしく歩いている犬が危険と言う。
「この仔が何かしましたか?」
お爺さんは興奮して、イライラしたように言葉を続けた。
「あんたがひもを放したら、威嚇して噛みついて来よるじゃろうがっ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6d/829763f6594b4dbbd6bde84febcbad97.jpg)
お爺さんの経験や見聞がどんなものかは知らないが、
大きな犬は全て凶暴、飼い主は全て無能と決めつけていた。
私は腹式呼吸をひとつしてから、声を出した。
「マナーを守って散歩していますよ。失礼ではありませんか?」
もっと良い対応の仕方があったのかもしれないが、
人として尊重するのが精一杯だった。
お爺さんは憮然としてその場を去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a1/315003cb4da13ab15b696d71d933931c.jpg)
Zionが私の顔をじっと見ていた。
毎日、一日先延ばしにしたいこと・・・それは、老化。
もうこれ以上延ばせない時、天寿を全うする・・・
そんなふうに生きた人たち、生きた犬たちのことを思い、
心を取り戻そうと思った。
Zionがひらりと方向を変えた。
とりあえず、行ってみようよ。
明日、知らない道・・・
そう言ったような気がした。
そうか・・・そうだよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0146.gif)
今日も会いに来てくれて、ありがとう!
病院やスーパー、電車の中、あらゆる生活の場で
ちょっとした事に激怒する「キレる高齢者」の目撃情報を聞く度に、
そんな人もいるんだ・・・くらいに思っていた。
何故、こんなことを書き出したかと言うと、
先日、私も初めて、まさにそんな人にキレられたのだ。
こんな時は、どう対応すればいいのだろうか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/01/6b3b53cc0c6f4a275f1782133da90932.jpg)
それは、朝の人もまばらな静かな公園。
Zionを連れて散歩していた時のこと。
Zionは園路の隅っこで草の匂いに魅かれている。
しばらく立ち止まっていると、こちらに向けて突然、
高齢男性の激怒した声が聞こえてきた。
「クソしたろうがっ!」
私は唖然としながらも、真面目に答えた。
「していませんが、すれば取ります」
すると、今度はこう言ってきた。
「こんな所にそんな大きな犬、連れて来て!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/d2/a64218c2901ca3bed5de83a2dae0c39e.jpg)
全く、訳が分からない。
でも、どんな理屈を言うのか聞いてみたくもあった。
「何か問題ですか?」
お爺さんはさらに声を荒げて、こう言った。
「危ないじゃないか!」
短いリードで、おとなしく歩いている犬が危険と言う。
「この仔が何かしましたか?」
お爺さんは興奮して、イライラしたように言葉を続けた。
「あんたがひもを放したら、威嚇して噛みついて来よるじゃろうがっ!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/6d/829763f6594b4dbbd6bde84febcbad97.jpg)
お爺さんの経験や見聞がどんなものかは知らないが、
大きな犬は全て凶暴、飼い主は全て無能と決めつけていた。
私は腹式呼吸をひとつしてから、声を出した。
「マナーを守って散歩していますよ。失礼ではありませんか?」
もっと良い対応の仕方があったのかもしれないが、
人として尊重するのが精一杯だった。
お爺さんは憮然としてその場を去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/a1/315003cb4da13ab15b696d71d933931c.jpg)
Zionが私の顔をじっと見ていた。
毎日、一日先延ばしにしたいこと・・・それは、老化。
もうこれ以上延ばせない時、天寿を全うする・・・
そんなふうに生きた人たち、生きた犬たちのことを思い、
心を取り戻そうと思った。
Zionがひらりと方向を変えた。
とりあえず、行ってみようよ。
明日、知らない道・・・
そう言ったような気がした。
そうか・・・そうだよね。
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今日も会いに来てくれて、ありがとう!