ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

星を見に行く

2018-06-20 | 阿蘇・久住
満天の星空が見たくなった。

くじゅう花公園で毎月第3土曜日、星空観賞会が行われているということで、
予報は夜も晴れ、夕方のお散歩を兼ねて久住高原へ出かけた。



花公園の閉園後、受付して入園すると、
Zionは以前に見かけたヒツジを探し始めた。

夕日に染まる芝生の背景にはおなじみの九重連山。
その山々に咲くミヤマキリシマは今年はとても美しいと聞く。



それにしても、よく覚えているなぁ・・・
Zionは記憶の匂いを辿るかのように歩き回った。
ようやくヒツジ探しを諦めてもらい、
気になっていたオープン未定のキャンプエリアを散策。



尋ねると、現在のところはデッキ部分での休憩のみの使用で、
年内にはオープンさせたいとのこと。
犬の同宿は検討中だそうだ。



モデル仕様のテントの中。
ベッドが2つとテーブル&チェア、暖房器具などが置かれ、
デッキで優雅なアフタヌーンティーを楽しめば、
グランピング気分を味わえそう。



19時25分、日の入りの時刻。
貸し出されている敷物やブランケットを準備し、
星の話やライブ演奏を聴いたりしながら、のんびりと過ごすひと時。
肌寒く、芝の上はとても冷たくなったが、Zionは心地よいらしい。



19時45分の西北西の空。
月齢2.3(新月から2日)の細い月とその近くに金星が輝いた。
無数の星は見えるのだろうか・・・期待が高まる。



ところが、間もなく大きな雲が流れて来て、空を隠してしまった。
この後1時間近く雲に覆われたまま・・・

この日は帰らなければならなかったので、仕方なく久住高原を後にしたのだが、
自然の流れの中では、ひたすら待つ余裕が必要だ。



車は真っ暗な山道を走る。
21時、また空が晴れてきて、月と金星が大きく見えた。

そして、瀬の本高原にさしかかると、空には無数の星。
きっと、まだ満天とは言えないに違いない。
それでも、十分に美しかった。
街ではどんなに晴れても、見ることの出来ない星空が広がっていた。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




青い阿蘇

2018-02-12 | 阿蘇・久住
寒波と寒波の間から青空が見えました。
少し寒さが緩んだ9日の阿蘇は、どこまでも澄んでいました。



大観峰から望む阿蘇五岳の北側。
杵島岳、往生岳の裾野に広がる放牧地の雪景色に魅かれて、
その麓へと車を走らせました。



そこは、緑の季節は長閑な草原。
光が照らし出す冬の佇まい。



青く映る阿蘇を初めて見ました。
雪を帯びる高岳、樽尾岳と冬姿の草原が美しい。



パノラマラインを草千里に向けて走ります。



中岳火口、草千里、烏帽子岳。



Zionは匂いを見つけて、しばらく探索しましたが・・・



雪がとっても眩しかったのでしょう。
お地蔵さん顔になりました(笑)



穏やかそのものに見える火口ですが・・・
未だ閉ざされている中岳、高岳への登山ルート。



青い阿蘇の山々と佇むZion・・・
それは、いつまでも見ていたい冬の景色でした。

11日から12日にかけて、また寒波。
景色はまた、変わったんだろうな・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




何でそうあるかなぁ!

2017-06-10 | 阿蘇・久住
日々の散歩、どこに行くか・・・悩みませんか?

Zionはもう、どこも飽きてしまって、
先が分かる道は、つまらなく感じるらしいのです。
散歩に出ると、人にとっての合理的な道順を嫌い、
とんでもない方向に行こうとします。

毎日、車で2~3時間かかるような場所に行き、
冒険のような散歩が出来れば、喜ぶのでしょうけれど・・・



九重連山、背を向ければ阿蘇五岳。
4日は、朝の久住高原に行ってみました。
ここもよく行くので、飽き気味ではありますが・・・
途中の道路が良くなり、所用時間は2時間15分ほど。



ホームグラウンドのようなヒゴタイ公園。
いつも何もありません(笑)
そにあるのは、澄んだ空気と眺望、生き物の気配。



Zionが頭を上げて、キュッと引き締まりました。
隣接する放牧地から、牛がすぐ近くまで来ていることがありますが、
この日の興味は、谷から聞こえて来るカッコウの鳴き声。

カッコウ・・・カッコウ・・・



歩いては谷の方を見に行き、何だろうと不思議そうなZion。
鳴き声は、静かな高原にいつまでも美しく響き渡っていました。



花公園に行くと、バラや草花が咲き誇っていました。
しかし、8時前は14℃だった高原も強い日差しで気温が上昇、
Zionは日陰に逃げ込みました。



風が心地よかったので、すっかり眠くなりました。
遠くの景色を見ていると、風の音が聞こえました。
さらさら・・・さらさら・・・

ところが・・・



暑いのは変わらないのに、産山牧場に行くと、
やっぱり、いつものZionでした。
ここだけは、飽きないらしい。



シャッターも間に合わないほど、走って、走って、
どこに行く~~~!



目標が近くなると、何故か体を低くしながら近づきます。
猛獣が獲物を狙う時の態勢に似ているようにも見えますが、それは考えられません。
近づいて拒絶されると、あっさりと引き下がるZionです。



うさぎちゃ~~~ん!
目標はやっぱり、大好きなウサギでした。

以前カゴに入っていた小さなウサギを探したり、子ヤギと遊ぼうとしたり、大騒ぎ。



何と、そこへ現れたのがハイジ&亜夢呂&アンちゃん。
ママさんが3頭を連れ、走って来るではありませんか!
今思えば、写真をたくさん撮らせてもらえばよかった。
触れ合えば優しい子たちが可愛くて、ママさんのお話が楽しくて・・・



せめて皆で並んで写真を・・・
それもメンバーにZionがいる限り無理でした。
連れ戻されても、連れ戻されても、興味はウサギ小屋ただひとつ。
何でそうあるかなぁ!

みんな、おバカな姿に呆れています(笑)
そんなわけで、記念写真はバラバラの4頭になってしまいました(笑)



子ヤギも呆れる産山牧場。
Zionのお気に入りの場所は、いつも帰るのが大変です。

そして、次はどんな出来事がZionをわくわくさせるでしょうか。
いつも、いつも、そんな散歩道を探しています。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





やっぱり泥んこ久住山

2017-03-21 | 阿蘇・久住
3月19日のこと。
牧ノ戸峠から久住山に登る。
朝8時、雪は谷に少しあると聞いていたが、予想以上だった。
少し霞んだ快晴、復路は泥濘化するに違いない。
前回の登山と同じような状況になるのか。



凍りついた急坂と階段を登ると、展望所が広がる。
・・・撤退するなら、ここだと思った。
Zionは3年前の復路のことを記憶しているのだろうか。
少しためらったが・・・行くと言った。



展望所から更に上り坂を進むと、
狭い岩場、急こう配の沓掛山(1,503m)が待ち受ける。



鎖やはしごをまるで遊具のように使いこなし、
小学生の男の子が嬉々として越えて行く。
Zionにとっては、最大の難関だ。



沓掛山よりこれから歩く登山道を望む。
左に見える三俣山に隠れて見えない久住山。
距離4,800m、高低差457m。



はしごなどを避け、足場を選びながら、
何とか沓掛山を越えると、開放感のある景色が広がる。
久住山へと続く尾根が果てしなく感じる。



残雪の道・・・
復路はこの雪が解けて、見たこともない泥濘の道となる。



緩やかに上る登山道。



石だらけの尾根を歩く。



ガレ場ではリードを長くすると、Zionは自ら足元を選ぶ。
どんどん登って行くZionにセーブをかける。



スタートから2時間、西千里ガ浜から望む星生山(1,762m)。
その岩尾根、星生崎を見ながら歩いていると、
やがて久住山が現れる。



出会う登山者に可愛がられたり、驚かれたり・・・
どうやって沓掛山のはしごを下りたのかと聞かれたりしながら、
避難小屋、久住分かれ、そして久住山へ。



雄大な久住山とZion。
また来たよ・・・



10時30分、避難小屋の後ろで休憩した。
Zionは自分のお弁当を見つけると大喜び。
お腹すいたね。



久住分かれでは何かを見つけ、面白そうに探索していた。



いざ、山頂へ。



阿蘇五岳、由布岳・・・遠くの山は霞んでいるが、
稜線を吹き抜ける風は冷たく、爽やかだった。

あと少し登れば、頂上・・・

何とZion、そこで立ち止まる。
飽きた?戻る?と聞くと、飽きた!とキッパリ。
山頂標識へのこだわりはないので、ここで十分。
さぁ、戻ろう!



ほとんど雪が解けた復路のどろどろ登山道を行く。
ガレ場やザレ場は、登山者らの靴に付いた泥で滑るほどになっていた。
Zionの四肢は、まるで墨つぼに浸した筆のよう。
それでも、出会った人がこう言ってくれた。
「あなた、歩き方が上手だわ!あんまり汚れてないもの!」
あはは・・・笑みがこぼれて元気が出た。

最後の難関は、沓掛山の岩の急こう配。
上る方が楽なZionも岩に付いた泥で滑るため、躊躇する。
Zionの後ろについていた私は、その度に言葉をかけた。
Zion、大丈夫、行けるよ!

Zionが越えて行く。
共に越えて行く。

往復6時間半の泥んこ旅。
久住山、1,787m。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!





わくわくする道

2015-10-09 | 阿蘇・久住
何という爽快感!
それを感じるだけでも、ただ散歩に来た甲斐があった。

ミルクロードから天空の道へ。



朝8時、阿蘇五岳は霞みの中。
吹きわたる風が冷たく、寒い。



さらに東にある大観峰も・・・
風、風、風。



気温が低いと、Zionは駆け足で歩く。
期待に満ちる時、そこに留まっていられないのだろう。
私たちが休んでも、遠くを見ながら立っている。



日ごとにテーマがある散歩。
道、探検、出会い、発見、放浪、そして、色々・・・
この日は、景色と空気かな。



北外輪山を下り、草千里へ向かう途中の放牧地。
清々しい阿蘇の草原。



赤牛さん、ここは何て素敵なところなんだろうね。



ふぁ~っ。
犬は入れない草千里、
歩いてもいい所は少しなので、眠くなるね。

中岳は落ち着いているように見えるけれど・・・
ここから先へは行けなかった。



前へ前へ・・・時には戻って・・・

また探しに行こう。

わくわくする道。

それは、遠回りな道になるかもしれないけれど。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




真夏の久住高原

2015-08-04 | 阿蘇・久住
空には7月31日夜に昇ったブルームーン。
8月1日、朝5時38分、久住高原より望む。

充実感に欠けがちな夏の散歩を少しでも補おうと、
2時起きしてやって来た。



この時間の久住高原は21℃。
少し湿度を感じるものの十分、涼しかった。



阿蘇谷に立ち込める雲海が見えた。



気になるもの、発見した!



隣の牧場で放牧されている牛さんたち。
草もりもりだね!



通り過ぎても、通り過ぎても、また近くに行ってみたい。



有刺鉄線に突っ込みそうな勢いで、
何度も牛に向かって走った。
牛は時々、Zionを見ていたね。



朝日が久住連山から昇って来た。



草の匂いと土の匂い。
気ままに歩けば、色んな匂い。



お日さまが出ると、高原も暑くなる。
それでも、この日は8時まで散歩が出来た。
毎年、四季折々に訪れているけれど、
私たちが経験する限り、ダニの姿を見たことがない。
それは阿蘇も同じで、幾度となく訪れたい理由の一つになっている。



帰りに寄り道した原尻の滝。
水がまさに流れ落ちるところまで近寄ると、
しぶきがふりかかり、ミストシャワーのような清涼感。



滝見の吊り橋を渡ってみた。
Zionは調子よく歩いていたけれど・・・



主人が橋を揺らしたものだから、
こわくなったらしく、あわてて後戻り。
私も怖かった(笑)。

昼には帰宅し、みんなでお昼寝。
Zionの夢は、たぶん牛だらけ。

楽しかったね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




健脚への道

2014-09-24 | 阿蘇・久住
阿蘇谷に浮かぶような天空の道。
その絶景が見える丘に立ち、風に吹かれていると、
バイクだけでなく、自転車が上ってくるのをよく見かける。
すごい脚力だな・・・



健脚はここにもいる。
山道や坂があれば、当然のように登って行く犬。

でも、ここを歩く人を見たことがない。
ならば歩いてみようか・・・

一人ではとてもそんな気は起こらないが、
Zionと歩けば・・・不思議なことに歩けるのである。



道の中ほど、Zionだけが小さく見える。



遠くなるほどに、それは白い点のようになっていく。
途中から戻ったが、あまり匂いがないためか、
Zionは下りも上りも駆け足で進んだ。

阿蘇谷に雲海が広がるのを想像してみた。
雲の上に現れる道はどんな感じなのだろう。
そう思うと、ますます雲海を見てみたくなるのだった。

それから大観峰を経由して、阿蘇・中岳へ。
ちょうど連休でどこも観光客でいっぱいの道。
火口の下までやっと辿り着くと・・・



こんなことはよくあることだが、
登る気満々だったZionは、不満そうに柵の向こうを伺った。

この日は中岳頂上へ登山をしに来たわけではなく、
少し上って、火口を見るだけのつもり。
山の空気はZionに何かを語りかけるのか・・・
Zionの表情は、山登りの時に見せる
揚々とした輝きに満ちていた。



それでも、自然には逆らえない。
Zionを諭して、草千里まで引き返した。

烏帽子岳と草千里。

人々は馬に乗ったり、散策したり、思い思いに楽しむ。
犬は草千里には入れないので、この辺りを歩くだけなのだが、
秋の風がススキを揺らし、Zionは楽しそうだった。



その夜、私は大腿四頭筋の筋肉痛になった。
長い坂を駆け上がったからだろう (弱っ)。

ピレネーにとって気持ちのいい季節がやって来る。
放浪のごとく、気の向くままに歩くことこそ君の楽しみ。

足は引きつろうとも・・・
よかろう、つき合おうじゃないか。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと風の草原

2014-07-07 | 阿蘇・久住
土曜日の朝、いつもより早起きをした。
大雨を降らせる雨雲と雨雲の間、薄い光の中、
阿蘇へ向かった。



クルマは緑が美しい草原の中を走る。
県道399号・北外輪山大津線、通称ミルクロード。



一台のトラックがゆっくりと通り過ぎて行った。
積載されているのは一頭の牛。



牛の匂いを追いかけようと走るZion。



牛は坂を降りて行く。



草原の中を運ばれて行く。



Road in the Sky ・・・
それは、いつしか天空の道ともラピュタの道とも
呼ばれるようになった空に浮かぶような作業道、狩尾の坂。



北外輪山の草原は、自由な風が吹き抜けて行く。
大観峰は少しの間、光に輝いた。



Zionの大好きな産山牧場。



ここに来ると、Zionは走りまくる。



興味をかき立てる動物の匂い・・・
遊び心が大きく膨らむのか、じっとしていられない。



ウサギの気配。
人と触れ合えるようになっているフリーのヒツジ。
柵を飛び越えて来そうな激しい鼻息のポニー。
牧場は刺激がいっぱいだ。



次の雨雲がやって来る前の束の間の長閑なひととき。
風になびく阿蘇の草原。
九州の風の草原。



こちらは現在、大雨と激しい雷、そして近づく台風8号。
皆さまもどうか十分にお気をつけてお過ごしください。


今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと天空の道

2014-04-29 | 阿蘇・久住
阿蘇の草原は、何と言っても夏が一番、美しい。

草原は芽吹き始めたばかりだというのに、
それでも待ち切れず、訪れてしまう。



まだ浅い緑のミルクロード。
この途中から少し入ったところで
空に浮かぶ道を思わせるような景色を見た。



阿蘇谷と北外輪山を結ぶ道・・・
原野を管理するための道路で、狩尾の坂と呼ばれるそうだ。
カルデラに雲海が広がる時は、まさに天空の道。



北外輪山とZion。



緑が深くなったら、また来よう。



小国の高原を歩くと、九重連山が霞んで見えた。

九州はいいところだな・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと久住山 2

2014-03-30 | 阿蘇・久住
星生崎の岩場から久住山を望む。
3月23日の九重連山は青空に包まれて、春の雪が残っていた。



岩場を下り、画像左下にある避難小屋の前を通過し、
久住分かれから、右にそびえる久住山へ向かう。



久住分かれから眺める三俣山。
青々とした季節や氷景の季節とは全く違う表情を見せる。



Zionは自ら岩の尾根に進んで行く。



山にあいさつするように散策を楽しむ。



小さな小さなZion・・・どこにいる?
いた、いた、左下。



どこに行っても、監視は怠らない。



ちゃんとマークされたところを登って行く。



そして、正午、久住山頂上。
遠くまで霞む空、ここだけがふわっと浮かんでいる感じがした。



Zionはそんなことより、匂い嗅ぎに忙しいらしい。



匂いをつきとめることは、大切な仕事だけど、
ちょっと休んで、広がる壮大な山の景色を眺めてみたら?



ほんとだ・・・
Zionはしばらくの間、じっと見つめていた。


復路の西千里ケ浜からは、心配していた通り、
雪解けで泥沼のような登山道が最後まで続いた。



往路3時間20分、復路2時間30分。

登山口に戻ってきたZionは・・・
まっくろ、くろくま、泥くま、すごすぎ。

このくろくま、撮っておけばよかった。

撮影は、ペンタックスK30。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと久住山

2014-03-27 | 阿蘇・久住
暗い高速道路に朝日が昇ってくる。
キラキラと輝いて、快晴だ。
23日、久住山( くじゅうさん・1,786メートル)に登ろうと
山日和を願いながら、九重連山に向かった。

8 時30分、牧ノ戸峠に到着すると、何とまだ雪が残っていた!



登山口から展望所までの上り道は雪深く、凍っている。
トレッキングシューズとアイゼンを装備するZionの足は、軽快だ。



青空の中に霞む阿蘇を見ながら、沓掛山(くつかけやま)を越える。
鎖やはしごのある大きな岩場は、犬には最大の難所。
Zionは顔にも泥をつけながら、うまく岩場を越えて行った。



沓掛山の頂上から見た久住山への尾根道。



緩やかな雪の道で、喜ぶZion。



もう、とことん汚れちゃえ~。



遊ぶ!遊ぶ!



そして、また歩く。



段々と、山の主のようなワイルドさを身につけながら・・・



歩く、歩く。



扇ケ鼻の分岐。



景色にすっかり溶け込みながら、遠くを監視する姿。



この先に何があるのだろう・・・
Zionは休むこともなく、冒険心に満ちる。



西千里浜ケ浜を放浪。

この乾いた感じ、今だけのこの場所の風情。
故郷のピレネー山脈の雰囲気を少しだけ感じるのは
私だけかもしれないが、それはワクワク、とても楽しい。



星生山(ほっしょうさん)が見えてきた。
星生崎から岩場を下ると、避難小屋、そして久住分かれ。



星生崎に近づくと、久住山が迫って来た。
さあ、行こう。
もうひと息だ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




阿蘇のウォーキングな一日

2013-10-17 | 阿蘇・久住
爽やかな青空が広がった13日、
阿蘇・根子岳の麓を歩く8キロコースの
ウォーキング大会に参加しました。

高森町の体育館を400人ほどの列の最後尾でスタート、
Zionは匂いを嗅ぎ嗅ぎ、お気楽に歩きました。



山登りの時と同じ様に、背中には、Zion用の水4リットル。
阿蘇には、水飲み場がたくさんありますが、知らない道では、
Zionの給水には、特に気を使います。

鍋の平キャンプ村で折り返し、2時間半ほどでゴールしました。



帰りに、南阿蘇村のカフェ・ガレットで休憩。
ガレット(フランス・ブルターニュ地方の郷土料理)は、
そば粉の生地が香ばしく、素朴な味わいが人気。
大きなわんこ連れには、ちょっと狭いのが残念です。



看板犬の柴犬ちゃん、可愛い。



西原村の俵山の麓も歩いてみました。



放浪していると、小さな女の子に出会いました。



打ち解けるのに、時間も言葉もいらず。



夕日に染まる俵山とコスモスの中で・・・



Zionも夕日の色。



後ろの人は、意味不明・・・



秋の阿蘇は、足早に、静かに暮れていきました。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




がんばれ、私。

2013-09-20 | 阿蘇・久住
どうして、こんなにうさぎが好きなのでしょう!

Zionは、他の動物にも大きな興味を示しますが、
どうも、うさぎは特別のような気がします。
特に産山牧場では、馬ややぎには目もくれず、
ひたすら、うさぎさんなのです。



牧場に着くと、前の記憶からか、すぐに低い体勢になり、
うさぎ小屋を目指して駆け出しました。



何度、Zionを連れ戻しても、やっぱり・・・
うさぎの目線に合わせるかのように、
体勢を低くしながら近づきます。



リードを緩めようものなら、爆走です。



そして、小屋に張り付くようにして、網目越しにうさぎを見つめます。
すると、Zionの眼差しに応えてくるうさぎがいます。

キラキラと揺れる大きな目で、Zionを見つめ返すのです。
後ろ足で立って、何分も至近距離で微動だにせずに。

残念なことに、光が足りず、この表情を
うまく撮影することが出来ませんでした。

牧場のうさぎは、自分よりも大きな動物を見慣れているとは言え、
自分を凝視してくる犬にこれほど目を合わせるものでしょうか。

次の写真は、別の日のやまなみ牧場での様子ですが、
こんな平凡な感じではなくて、
もっと、もっと・・・物語が描けそうな雰囲気でした。



産山牧場では、うさぎ小屋まで一直線に走れるので、
おかげで、飼い主もいつも全力疾走。



・・・っていうか、思いっきり、こけてますけど。



青あざ、拡大・・・
がんばれ、私。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




まっ白な高原へ

2013-09-18 | 阿蘇・久住
日中は真夏日でも、朝や夜の涼しさ、ずい分過ごしやすくなりました。
海辺を散歩したり、近くの山に登ったり、いつもの日々の風景でも
空気が変わると、新鮮に感じます。

16日は、高原のそば畑を見に行ってみようと
南阿蘇から高森を通って、波野を目指しました。

根子岳の麓では、南阿蘇ビジターセンターに寄り、
野草園の朝の木漏れ日の中をお散歩。
森の中は、かなりワイルドでした。



隣接する南阿蘇休暇村には、くまモンの看板がいました。
眩しすぎる青空と高岳と根子岳とくまモンと白くま。



Zionがなかなか前を向かないので、何度も撮影していたら、
くまモンに興味があるはずもなく、飽きたZionに捕まえられる私。
こっちの写真の方が、素の姿です、正直に言うと・・・(大笑)



広い芝生の公園では、心地よい風が日差しを和らげてくれ、
ロングリードで走って遊びました。

久住から北側を眺めることが多い根子岳。
南側の麓にいるのが、とても新鮮でした。

「そう言えば、去年の秋は、中岳の頂上から、西側を見たね」
「一緒に登山したね」



そして、波野駅の北まで車を走らせ、少し歩くと見えて来る
どこまでも白い、白いそばの花。



きれいな白と広大さをうまく表現することが出来ませんでしたが、
まっ白な可憐な花が、どこまでも続く風景は、
訪れる人々を魅了していました。

来年、機会があったら、早朝の光の中で、撮ってみたいと思いました。



波野は、そばの産地。
花は9月末頃まで、秋が深まる頃には、
美味しいお蕎麦になっていることでしょう。

この後は、産山のうさぎさんに会いに行きました。

つづく・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




遥かなる牛さんへ

2013-08-18 | 阿蘇・久住
夜明け前の久住高原は、肌寒い。
また、ここへやって来た。
朝露で濡れた草は、すぐに足が泥んこになるけれど、
冷たくて、Zionは、気持ちよさそうに歩いた。

太陽が昇ってくると、あたりは一気に明るくなり、キラキラと輝く。

Zionは、遥か遠くの放牧牛を見つめていた。
いつもは気にしないのに、この日は、何か言いたかったのだろうか、
ゆっくりと、大きく、何度も吠えた。



鳥がさえずるのをやめ、静まり返った草原に、
Zionの声だけが、響き渡る。
まめつぶのように見える牛たちのところへ、届いたのだろうか。
BOW-WOW! BOW-WOW!



・・・と、Zion、いきなり、猛ダッシュ!
あの遥かな丘まで、駆けて行こうとした!
瞬時にリードを締め損ねていたら、危なかった。
手前に谷があるものの、行こうと思えば、行くだろう。
辿り着くかは別として・・・
BOW-WOW! BOW-WOW!



すると、それに応えるかのように、MOO~!
たまたまかもしれない。
遥か向こうの丘から、MOO~MOO~MOO~!

Zionは、もう牛を気にしなかった。









走って、走って、すばやくターン!



起伏のある小道を大きなストライドで駆け抜ける。



コスモスの苗がわずかに揺れて、秋を待っている。
Zionは、体中を澄んだ空気でいっぱいにして、
歌っているかのように、楽しそうだった。





朝の8時半にもなると、久住高原には光が満ちあふれ、暑くなる。

あざみ台から見た景色・・・阿蘇がぼんやりと霞む。
遊んでいたのは、右端・中央あたりのもう少し右の方だろうか。



雨上がりの時とは、全く違う風・・・
気温が上昇してくる前に、帰ろう。
2時半に起きているので、さすがに眠くもなった。
眠気を吹き飛ばすように、びゅんびゅんと高速を走り (実際はカメ)、
家に着くと、みんな、思い思いの場所で、
お昼寝の気持ちよさを思い知るのだった。

バタッ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!