ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

臭覚と不思議行動

2014-07-29 | 生態・行動
日中は高温注意報が出ていても、
何とか朝が25℃以下の日は、散歩の足も延ばせて嬉しい。

それでも太陽が昇って来ると、暑くなる! もう帰ろうよ!
Zionは猫を捜したいから、帰らない。
ここに来れば、高い確率で出会え、
走って追いかけられるのだ。



芝生広場を一直線に走る。
目指すは、奥の草むら。



猫ちゃ~~~んっ!



みっけた!
あれっ? こっちかな!
ここに隠れてたはず!



匂う! あっちにいる!



いない~~~。
あ~っ! いたかも~っ!
・・・って、本当に忙しい。



夜でも抜群の視力だ。
視界に猫がいないのは分かっているはず。
それなのに、とても楽しそうに探している。
どうしてだろう・・・

ほんの少し前まで、猫はいたのかもしれない。
辺り一帯にある匂いは気配となって、Zionを刺激する。



散歩に出ると、いつも臭覚に執着している。
犬にとっては情報を収集し、自分を取り巻く環境を把握、
正確な状況判断をするために欠かせないことは理解しているのだが、
つい、どうでもいいことにしてしまうことがある。

彼にとって視覚よりも優先すべき感覚・・・臭覚。

それは、人が本や新聞を読み、分析したり、視野を広げたり、
面白いと思うことに値するとしたら・・・

もっと理解してあげなきゃ。
もっと大切にしてあげなきゃ。
そんな時間・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




オーダーメイドの夏コート

2014-07-24 | 健康・ケア
梅雨が明け、太平洋高気圧が自慢の青空を連れて来た。

去年のように異常な暑さではないのは嬉しいのだが、
雨でボロボロになった庭の手入れはなかなか進まない。
やりたいこともやらねばならぬこともいっぱいあるのに、
何一つ上手くいかない日もある。

それでも朝だけは希望に満ちて、その日を思い描ける。
朝は、どんな朝でもいいものだ。



そんな朝の時間を今日も愛犬と過ごしていると、
シェットランドを連れた女性に出会い、面白い話を聞かせてくれた。

公園を散歩しているあるおばあさんが
サマーカットをしている犬を見ると、飼い主を叱るのだと言う。
彼女もおばあさんに叱られたのだそうだ。
「この犬は、そんな刈り方をする犬ではない」 と。
シェットランドは、ライオンカットをしていた。

逆に私は、これまでに何度か人に言われたことがある。
毛を刈って涼しくしてやらないのは、まるで虐待であるかのように。



私の考え方は、自然の摂理に従うのみである。

Zionも先代も換毛期は秋から初冬で、
夏は冬よりも少しは被毛が薄くなるものの、
アンダーコートをしっかりとつけている。
それは何故だろうか?
必要だからだと思う。

白毛犬、特にピレネーの皮膚は繊細で弱い。
紫外線や雑菌、害虫などから身を守ることは、
気温の変化から身を守ることと共に被毛の大切な役割。
それは唯一無二の個体に最も適したオーダーメイドの万能ウェアだ。

Zionの被毛の夏対策は、特別な事が何もない。
あるとすれば、被毛の通気性を良くするため、
冬よりも更にしっかりと毛の根元からコーミングすることくらい。

毛の少ないお腹には、たまに湿疹が出来る。
人用のピュアウォーターのウェットティッシュで
散歩の後にお腹を拭いて、予防している。



暑い夏がやって来ると、外の犬舎飼いだった先代を思い出す。
彼はさすがに暑そうな顔をしながらも優雅に被毛をまとい、
湿疹ひとつ出来ることなく、生涯を健やかに過ごした。

その強さをどうかZionにも・・・

遠い日の優しい眼差しに願いを込める
そんな夏の朝だった。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




しろくまの冷涼感

2014-07-18 | おうち
明るい空に安心して歩いていると、
一天俄かに掻き曇り、瞬く間に土砂降り。
どこで落ちて来るか分からない雨に見舞われては
雨宿りをしたり、走ったり・・・

それも楽しむ散歩の達人(犬)は、
風に吹かれて眠っています。



さらさら・・・サラサラ・・・

しっぽを脚で挟んで収納、コンパクトになっているつもりです。

どこにいても場所の占有率が高いだけに・・・
なんてゼッタイに考えていません(笑)。

梅雨明けを待ちきれない蝉の鳴き声が
真夏の空を呼び寄せているよう。

アンダーコートをしっかりつけた被毛でも
涼しそうに揺れて、揺れて・・・

私にとって、かき氷と同じくらいの冷涼感。

共感してくれる人、いるかな。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ピレネーと風の草原

2014-07-07 | 阿蘇・久住
土曜日の朝、いつもより早起きをした。
大雨を降らせる雨雲と雨雲の間、薄い光の中、
阿蘇へ向かった。



クルマは緑が美しい草原の中を走る。
県道399号・北外輪山大津線、通称ミルクロード。



一台のトラックがゆっくりと通り過ぎて行った。
積載されているのは一頭の牛。



牛の匂いを追いかけようと走るZion。



牛は坂を降りて行く。



草原の中を運ばれて行く。



Road in the Sky ・・・
それは、いつしか天空の道ともラピュタの道とも
呼ばれるようになった空に浮かぶような作業道、狩尾の坂。



北外輪山の草原は、自由な風が吹き抜けて行く。
大観峰は少しの間、光に輝いた。



Zionの大好きな産山牧場。



ここに来ると、Zionは走りまくる。



興味をかき立てる動物の匂い・・・
遊び心が大きく膨らむのか、じっとしていられない。



ウサギの気配。
人と触れ合えるようになっているフリーのヒツジ。
柵を飛び越えて来そうな激しい鼻息のポニー。
牧場は刺激がいっぱいだ。



次の雨雲がやって来る前の束の間の長閑なひととき。
風になびく阿蘇の草原。
九州の風の草原。



こちらは現在、大雨と激しい雷、そして近づく台風8号。
皆さまもどうか十分にお気をつけてお過ごしください。


今日も会いに来てくれて、ありがとう!




お尻の番人

2014-07-02 | ごはん
久しぶりに転んでしまった。
Zionの敏捷性に私の瞬発力の作動が遅れたためだ。
手指の擦り傷がヒリヒリと痛い。

それだけで済んだのだから・・・よかったよ。
がんばれ、がんばれ。
なぐさめてくれるようなプランバゴのブルー。



そんな訳で、ぎこちなく犬ごはん作り。
朝ごはんの主役は、ベビーリーフにしよう。
シャキシャキ、ふわふわ・・・
ピリッとする辛さ、ほろ苦さ、甘さ・・・



ベビーリーフは個性的で繊細な味と食感を持つが、Zionは好きである。
今日は8種類たっぷり使って、その他はシンプルに。



下ゆでした牛肉・豚肉300g、ベビーリーフ55g、豆腐70g、おから30g、
卵、ご飯40g、すりごま、オリーブオイル。



ベビーリーフのピラフ風。



晩ごはんは馬肉のリゾット。
馬刺し300g、下ゆでした鶏むね肉100g、ヨコワマグロ100g、キャベツ・小松菜90g、
とろろ昆布3g、おから40g、ご飯40g、オリーブオイル、フラックスオイル。



馬刺しはフライパンで香ばしく焼き、リゾットに混ぜて出来上がり。
材料を全部一緒に煮込まず、馬刺しだけ別に焼くのがポイントで、
このひと手間を省くと、Zionは不味そうに残したりする。



美味しい匂いにこだわるZion。
美味しいと思うものでなければ、食べない。以上。
・・・そんな態度である。
そして、そんな態度は何日でも続くのである。
ブレない姿、潔し!



本日のごはん、成功。
ゆっくりと口に運びながら、こぼすこともなく、あっという間に完食。
( 食台を白に塗り替えました )



ピントが合わないZionの美味しい顔。



もうないの? 何度も器をなめている。
よかった、擦り傷の痛みも忘れる充実感。

そして、次の日、私は芸術品のお出ましを見守る鑑定士となる。



毎日、品定めに一喜一憂しながら、
新しい朝がまたやって来る。

いい朝になりますよう。

全てのわんこにいい朝が来ますよう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!