ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

今、散歩が危ない

2020-03-28 | 社会
新型コロナウイルスのパンデミックをどう乗り切るか。
感染の拡大、営業やイベントの自粛、経済、補償、学校の再開・・・
そして、感染爆発による医療崩壊を避けるための対策が急務となっている。

私たちに出来ることは、咳エチケットやこまめな手洗い・消毒と
3密(密閉空間、密集場所、密接場面)を避け、自分が感染しないこと、
感染に気づかないでうつしてしまう可能性を自覚し、行動すること・・・



シオンは風に吹かれて、公園をお散歩します。
12才とまもなく4か月・・・
とても元気ですが、動きは本当にゆっくりです。笑



ぼちぼちと歩き、思いのままに匂いを探し、
そして、時々、ぼてっと転んだりするくせに、
若い頃と同じように遠くへ遠くへ行こうとします。
行けない、行けないって。



高齢になると特に、わんこさんと出会うことはとても重要。
刺激が体中の活性化に影響を与えてくれると思います。



そんな時も飼い主は一定の距離を置いて・・・
いつもの散歩でも、これまでとは意識を変える必要がありますね。



でも、理解している人ばかりではないようで、
積極的に近づいて来る人も多く、やっぱり聞いてきます。
触ってもいいですかって。



断りにくさから流されていると、不特定多数の人に触られることになり、
接触感染のリスクが高まってしまいます。
触る人にも、飼い主にも!

私は「今は皆さんにご遠慮頂いています」とお伝えしていますが、
急に触って来る人には対応が出来ず、困っています。



いまはごめんね。
ぼくをさわらないでね。



特に子どもたちは通常から触る時のマナーも良くて、
断るのは心苦しいのですが、どうか分かってくださいね・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




秋田犬に噛まれた日

2018-09-16 | 社会
それは、暑さも少し和らいだ今月初めのこと。
朝の散歩中の出来事だった。

自転車に乗った飼い主と秋田犬がカフェの建物の陰から現れたと思うと、
次の瞬間、犬は自転車ごと飼い主を引き倒し、
長いリードを引きずったまま、こちらに向かって突進して来た。

距離は5~6メートルほどあっただろうか。
犬は唸り声をあげ、興奮状態、Zionに襲いかかって来た!



何が起こったのか分からなかった。
Zionのリードを握っていた主人が咄嗟に避けたが・・・
避けることは出来たのか?噛まれたのか?
Zionが反撃して大喧嘩になれば、最悪の事態。

真っ白なその一瞬。
私の両手は渾身の力で、その犬の頭を押さえていた。
動きが止まった。

飼い主がリードをつかみ、ようやく犬を制御した。
気づけば、Tシャツの袖が赤く染まっている。
噛まれたのは、私だった。



穏やかでゆったりと歩くZionでも、
興味のあるものに向かって急に走り出そうとすることがある。
若犬から成犬になる頃には、オス性や隠れていたDNAが顕著になったりした。
ドッグランでは他の犬のもめ事の仲裁ばかりして、自ら遊ばなくなったのもその頃だ。
トレッキングをするようになったのは、そんなことがきっかけになった。
広く生き物に友好的で、優しい性質を持っていても、
本当に怒った時は牙をむくこともある。

成長の過程を観察しつつ、あらゆることを想定しながら、
どんな時でもコントロールする精神力と身体能力が必要なことを
実感してきた日々である。



オスの秋田犬を飼っているある人は、2本の短いリードを腰につけ、
絶対に自分から放れないようにして散歩するそうだ。
昨今の海外人気から無防備に近づいてくる人や犬には、危険性を警告するという。
家族以外には懐かないと断言する。

忠犬ハチ公は大好きだが、あのような性質ばかりが現れるわけではないようだ。

今朝、別の場所を散歩していると、
自転車に乗ったおじいさんが若そうな秋田犬を連れていた。
また、自転車!なぜ、自転車!
犬が引っ張れば、必ず引き倒されると思った。
そうなった時、犬を制御できるか考えているのだろうか?
見慣れないZionを見て逆上するといけないので、
ここは方向転換、素早く逃げ去った。

狩猟や闘犬の歴史を持つ犬を飼う人の中には、
凛々しい容姿、家族にだけ見せる深い忠誠心が魅力であることに加えて、
ケンカ強さを自慢に思うところがあるのではないかと感じることがある。
実際、そのような気質を残すようにブリードしている畜犬家もいると聞く。

ケンカの強さは凶暴さであり、本当に強いこととは違うのではないだろうか。



(注)画像は一年以内の使いそびれていたものを使いました。

以前に書いた
不測の事態が起きた時
関連記事です。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




激怒する人

2015-11-11 | 社会
近年、高齢者の暴言や暴力がしばしば指摘されている。
病院やスーパー、電車の中、あらゆる生活の場で
ちょっとした事に激怒する「キレる高齢者」の目撃情報を聞く度に、
そんな人もいるんだ・・・くらいに思っていた。

何故、こんなことを書き出したかと言うと、
先日、私も初めて、まさにそんな人にキレられたのだ。
こんな時は、どう対応すればいいのだろうか?



それは、朝の人もまばらな静かな公園。
Zionを連れて散歩していた時のこと。

Zionは園路の隅っこで草の匂いに魅かれている。
しばらく立ち止まっていると、こちらに向けて突然、
高齢男性の激怒した声が聞こえてきた。

「クソしたろうがっ!」

私は唖然としながらも、真面目に答えた。
「していませんが、すれば取ります」

すると、今度はこう言ってきた。
「こんな所にそんな大きな犬、連れて来て!」



全く、訳が分からない。
でも、どんな理屈を言うのか聞いてみたくもあった。
「何か問題ですか?」

お爺さんはさらに声を荒げて、こう言った。
「危ないじゃないか!」

短いリードで、おとなしく歩いている犬が危険と言う。
「この仔が何かしましたか?」

お爺さんは興奮して、イライラしたように言葉を続けた。
「あんたがひもを放したら、威嚇して噛みついて来よるじゃろうがっ!」



お爺さんの経験や見聞がどんなものかは知らないが、
大きな犬は全て凶暴、飼い主は全て無能と決めつけていた。

私は腹式呼吸をひとつしてから、声を出した。
「マナーを守って散歩していますよ。失礼ではありませんか?」

もっと良い対応の仕方があったのかもしれないが、
人として尊重するのが精一杯だった。

お爺さんは憮然としてその場を去った。



Zionが私の顔をじっと見ていた。

毎日、一日先延ばしにしたいこと・・・それは、老化。
もうこれ以上延ばせない時、天寿を全うする・・・
そんなふうに生きた人たち、生きた犬たちのことを思い、
心を取り戻そうと思った。

Zionがひらりと方向を変えた。
とりあえず、行ってみようよ。
明日、知らない道・・・

そう言ったような気がした。
そうか・・・そうだよね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




災害に備えて

2015-09-10 | 社会
例年の9月上旬よりも涼しい日々。
雨雲に振り回されながらも、ずい分、散歩しやすくなりました。



・・・と書いたところで、TV中継に目を見張った。

大雨で鬼怒川の堤防が決壊し、濁流となって氾濫しているライブ映像だ。
住宅や流れの中に取り残された人々、救出しようとする自衛隊のヘリ。
一人ずつ救出される様子に早く!早く!と気をもみながら、
流されたと見られる住宅の屋根の上にいる2人がとても気になった。
それぞれに何かをしっかりと抱いている。
それは、柴犬だった。

初めに映像を見た時から2時間ほど経った頃、
ようやく救助隊員が屋根に下りて来た。
人が犬を抱きかかえ、救助隊員が犬ごと人を抱きかかえるようにして
無事にヘリに運ばれた。
一緒に助けられて本当によかった。


災害が起こる度に思う。
人は勿論だが、動物は・・・犬たちは・・・
無事に避難しただろうか。
助け出されただろうか。

そして、自分がその立場だったら・・・

Zionを抱っこしてヘリまで吊られて行く・・・とても無理だ。
あの映像が私たちだったら、そのまま屋根の上にいることを選択するだろう。
それとも、ライフジャケットや体を支えるベルトの用意があるなら、
超大型犬でもヘリで救助してもらえるだろうか。

浮力を得るためのライフジャケットは、
空中での犬の体重に耐える強度があるのだろうか。
ハーネスはどうだろう?
・・・色々、考えてしまう。

避難する方が良い場合、自宅に留まる方が良い場合、
その選択の判断も一刻を争うだけに、
日頃から想定に基づく対策を意識しておくことは、
判断の精度を上げることにもつながるとあらためて感じた。

私たちの家族には超大型犬がいる。
避難する場合は、早めに尽きる。
とにかく、一緒に逃げれば何とかなると思う。

日本中、どこででも起こり得る自然災害。
愛犬のための防災グッズも見直し、備えたい。
ライフジャケットや防炎コート、ブーツ、
様々な用途のハーネスなども役に立つかもしれない。



被災地の救助活動は続いている。

どうか救える命が全て救えますように・・・
被害がさらに大きくなりませんように・・・


今日も会いに来てくれて、ありがとう!




2頭の犬が選んだこと

2015-07-28 | 社会
家庭の事情により里親募集に出された2頭の超大型犬。
ともに年齢はシニアである。

飼い主がこの決断をしている時、
2頭はどんな気持ちでいただろう・・・
想像するだけで、寂しく、悲しい。

これから書こうとしているのは、
私が彼らの里親探しを通して学んだ
想像も出来なかった犬たちの心である。

推し測る犬の気持ちは、全て私が感じたことであり、
想像の域を出るものではないが、
心動かされた犬たちのことを言葉で記録しておきたい。


私は何度か、犬たちに会いに行った。

ロン(仮名)が1才半の時にやって来た仔犬のボン(仮名)。
それからずっと、ロンは甘えん坊のボンの面倒をみてきた。
ともに穏やかで、人懐こく、躾をされていたことも分かる。
2頭の関係は、まるで仲の良い兄弟、
時にはケンカもしたけれど、どんな時も一緒だった。

彼らのことを少しずつ知るうちに、
私はその健気な可愛らしさに魅かれていった。

この可愛い仔たちを何とか守りたい・・・

しかし、人様に打診するには、大きな問題があった。
健康状態の確認がどうしても取れないのだ。

そんな時、犬たちに一緒に会いに行った私の友人から申し出があった。
高齢で難しいであろうロンの方を引き取りたい、
病気があっても治してあげたいと。

しばらくして、ボンの方にも明るい話が舞い込んで来た。
病気や要介護の際のケアも含めて、受け入れてくれると言う。

犬の余生を大切に思い、共に楽しもうとしてくれる人々。
本当に有り難く、嬉しかった。

そして、引き取りの日。

ロンの足から血が・・・

前に会いに行った時には気がつかなかった。
飾り毛に隠れたかかと部分に腫瘍があり、それが悪化したようだった。

友人はそのまま引き取り、すぐにロンを病院へ連れて行った。

診断はフィラリア検査で陽性、そのため手術や治療にリスクを伴うとのこと。
つまり、亡くなってしまうことも覚悟の上で、病気の治療に当たらねばならない。
それでも、友人は出来る限りの検査と手術を予約し、
応急処置をしてもらった。

ロンは病院で激しくマーキング、家に連れて帰ってからも
門扉をこじ開けようとしたり、帰りたい素振りを見せていたと言う。
そのあまりに悲しそうな表情に友人は悩み、相談してくれた。

ロンは病気の治療よりも元の家に、飼い主の元に戻りたいのではないか?

命の長さは、誰にも分からない。
もしかしたら、時間はあまりないかもしれない。
残された時間を知らない場所、知らない人の中で過ごすことが
ロンにとって、幸せなのか?

辛いことだが、飼い主を説得することも踏まえて、
私たちはロンを元の家に連れて行った。

その時・・・

元の飼い主を見たロンの明るい表情・・・
そばに駆け寄る喜びに満ちた足取り・・・

それが、ロンの選択なんだ・・・愕然とした。

ロンの中には、可愛がられた記憶が確かにある。
家庭の事情で手放されると分かっても、
パパをを支えたいよ、ずっとそばにいたいよと
言っているように思えてならなかった。

もしかしたら、ロンとボンは話し合っていたかもしれない。
僕が残ってパパを支えるから、心配しないで。
ボンは新しいおうちへ行くんだ、そこで可愛がってもらうんだよ。

そんな会話が聞こえて来たような気がしてならなかった。

ボンは受診の結果、健康体だった。
少しずつ落ち着き、可愛がられていると聞いている。

帰る時、ロンがこちらをじっと見つめた。
飼い主に連れられて私たちを見送る表情は、
穏やかで優しく、とても清らかだった。
その表情が心に残って離れない。

どうかきみの思いが届きますように。
きみがいるから、頑張れることもあるかもしれない。
きみの命が尽きる時、きみのパパがそばにいますように。

私には祈ることしか出来ない。


後日、私は深く傷ついているに違いない友人を訪ねた。
保護した犬猫たちと暮らし、母親を介護中でもある友人は、
こう言って、笑わせてくれた。

母の気持ちは分からないけれど、
犬の気持ちは分かるのよ。

笑いながら、涙がこぼれた。



犬たちは、どこまでも、どこまでも、
何て、愛おしい存在なのだろう。

ロン・・・ボン・・・
きみたちに会えてよかったよ・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




愛しむべき場所

2015-02-06 | 社会
あなたにとって、
大切な場所はどこですか?

家から歩いて散歩に出るとしよう。
もしも何もコントロールしないとしたら、
Zionは、犬のにおいのある電柱やよそさまの家の塀を
ことごとくチェックし、マーキングして行くだろう。

しかし、犬は本当に賢い。
こちらが犬の行動を観察しながらコントロールすれば、
においがあっても素通りしたり、マーキングを回避することが出来る。
飼い主にそうする気持ちがあるかないかの問題だと思う。



森や山は遥かに犬のにおいが少なく、
小動物や腐葉土やフィトンチッド・・・別の匂いの世界が広がる。



思いのままに戯れる。



何かを見つける。
ひとつひとつの行動、表情、その時の心。
思ってもみなかった発見もある(害虫には注意)。



自然、公園、道路、施設、そして住み家・・・
それぞれの場所なりに全身で楽しみ憩う
愛犬の姿を見るとそれだけで幸せになる。
それ故、犬とともに歩ける道、憩える場所は
私にとって、本当に大切な場所だ。

犬と暮らす全ての人にとって、大切な場所ではないだろうか。

その場所にもっと感謝と愛しむ気持ちを持ちたい。

そんな気持ちがあれば、注意書きがなくても
フンを置き去りにしたり、辺り構わずおしっこをさせる気にはならないだろう。
犬と暮らすということは、犬と暮らせる環境を大切にする
ということでもあると思う。
そして、とてもエネルギーのいることだ。

また、フンは腸の健康を知る情報の宝庫。
見て掴んで、少し崩してみると消化具合がよく分かる。
袋で取る時にチェックすれば、
食べ物や量が合っているか、消化で体に負担がかかっていないかなど
少しでも気づいてあげられることがある。



私たちの大切な場所をもっと愛しみましょう。

その場所をもっと増やしていくためにも。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




活火山への思い

2014-10-01 | 社会
久住高原を彩る花公園から九重連山を望む。
一等三角点を持つ百名山にも選ばれている久住山を中心に
どこまでも穏やかな佇まいを見せる山々・・・



一方で、九重連山は日本に110ある活火山のうち
常時監視が必要な47の中に入っている火山群でもある
ということをあらためて思い返した。

27日に水蒸気噴火した御嶽山。
戦後最悪の火山災害・・・

九重連山・硫黄山でも1995年に水蒸気噴火している。
現在も絶えず白い噴煙が立ち上り、辺りにはかすかに硫黄のにおいが漂う。
阿蘇の活発な噴煙もまた、親しんできた山の風景だ。


( 2012.11.3 阿蘇・中岳8合目付近から見る火口の噴煙 )

阿蘇・中岳ではガスの発生により、
一時的な入山規制が細かく行われているが、
噴煙は危険な感じと言うよりも、迫力のある阿蘇の風景として心引かれる。
過去の噴火の凄まじさを私は知らないのだ。



扇ヶ鼻、肥前ヶ城、星生山、久住山、稲星山、白口岳・・・
久住山がほぼ真ん中に見える。

3月の残雪の頃、Zionと共に登った時とはまた表情が違う。
その一歩一歩は、まさに一期一会。
それ故、また違う一歩に出会いたいと思う。



高原の花たちは生き生きと咲き誇り、本当に美しかった。
夕方に近づくにつれ、冷たい空気が久住高原を包む。
Zionは花の中での撮影にいやいやつき合うと、
遠くへ遠くへ歩き、まだ帰りたくないと何度もダダをこねた。



自然が猛威を振るう時、人の力の小ささに愕然とする。

こんな時、生死の境は運だとしても・・・

専門家は真に有効な防災情報をどれだけ発信できるか。
人々はその情報をどれだけ受け取れるか。

ハザードマップの確認とともに、
それは、強運を味方につけることが出来るかもしれない
大切な備えであり、課題だと感じた。

そして、今は祈るしかない・・・
どうか御嶽山での救出活動が進みますように・・・



今日も会いに来てくれて、ありがとう!




不測の事態が起きた時

2014-02-20 | 社会
ノーリードの犬。
私自身はノーリードの犬に襲われたことは一度もないが、
散歩中、愛犬が攻撃されたことは何度かある。
愛犬の落ち着いた対処に助けられたのだが、
興奮した大型犬が走り寄って来る姿は、まさに恐怖だ。

つい最近も河原で放されている3頭のうちの1頭が
園児ら3人に咬みつくという事件があったばかり。

飼い主はルールを守れ!
しかし、そう言うだけではルールは守られない。
ノーリードの危険性の本質をきちんと分かってこそ
その必要性が理解されると思う。



犬は、幼年期に親兄弟から社会性を学び、
その後も人や他の犬との間で社会性を磨くことにより、
問題解決のための適切な対処法を習得していく。
そう私は理解している。
例えば、対等なオス同士がお互いを認識しながらも無視しているのは、
無駄な争いをしないという社会性が身についた
理想的な姿だと思う。



犬が外に放された時、リラックスしていられるのは、
この社会性と臭覚などから得た周囲の情報により
恐怖や緊張を感じる必要がないことを判断出来るからである。

そういう状況にない犬がノーリードにされた時、
その心中は、緊張感でいっぱいなのだ。
そこへ見知らぬ人や犬が現れ、対処法が分からないままに
攻撃してしまうということはあり得る行動と言える。



飼い主は、愛犬と生活する上での躾だけでなく、
愛犬の社会性を磨く大切さをもっと知ろう。

少なくとも飼い主とリードで結ばれている時、
愛犬は安心していられるのだということを知ろう。

そして、過失をしてしまった・・・
不測の事態が起きてしまった時、
興奮する愛犬を取り押さえるのは、他の誰でもない
飼い主なのだということを強調したい。

それが飼い主の責任であり、
愛犬を守る最後の手段だと思う。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




殺処分ゼロへの誓い

2013-11-09 | 社会
殺処分ゼロへの誓い。

4日、福岡市の高島市長が、動物愛護フェスティバルで宣言した。

市は、これまでの取り組みにより、
2008年度の3,022頭から、2012年度には558頭(犬86・猫472)と
減少に成果を出してきたが、殺処分ゼロを目指し、
活動を本格化させる。

また、やむを得ず処分する場合、炭酸ガスを廃止し、
個体ごとの麻酔注射にすることも発表した。

単に数字を出そうとするのではなく、
命の尊さと動物を飼う責任をあらためて問い、
本当の意味でのゼロを目指してほしい。


( どうぶつ愛護フェスティバル in ふくおか FBより )


動物愛護フェスティバルの会場では、楽しい出会いがありました。
ニューファンドランドのグレードくん。
優しくて、可愛い・・・84キロ!



Zionと一緒に撮ろうと試みるも、人に囲まれ、うまく撮れません。



こっちから・・・あっちに回ってと・・・うろうろ。



アイリッシュ・セッターのシフォンちゃん。



会うと、いつも、大はしゃぎしてくれます。



バーニーズのアリスちゃん。



最近出会ったオールド・イングリッシュ・シープドッグの
ソフィちゃん&セシルくん。



私たちは、犬と暮らす素晴らしさを伝えることが出来ます。

しかし、その醍醐味は、飼えば誰にでも
必ず、味わえるというものではありません。
日々の暮らしの中で、犬との信頼関係を深めていく
プロセスがあってこそのものだからです。

大変なことも山ほどある・・・
そんなところもしっかりと伝えていかなければならない。
人と暮らすことを選んでくれた心美しきパートナー・・・
私たちのもとへ来てくれた大切な命のために。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




何故、人を咬むのか

2013-10-24 | 社会
19日、みやま市の清水山(330メートル)、
20日は、筑紫野市の天拝山(258メートル)に登りました。

山道のイレギュラーな土の感触は、Zionの五感を磨き、
歩くこと、そのものを楽しんでいるような気がします。


( 清水山 ・ 山頂まであと少し )

先導するZionは、後方の私がちゃんと来ているか、
時々、確認しながら、待っています。

そう言えば、先代ピレもまた家族と散歩をする時、
一緒に歩くメンバーを確認しながら、歩いていました。
祖母が一緒に来て遅れながら歩くと、後ろを振り返っては気にかけ、
先に行くよう促されても、断固として待っていました。
こうした判断には、Zionもまた頑固で、譲りません。

このような行動は、とても興味深いものがありますが、
それは、羊飼いと羊や家畜の群れを守って来た
この犬種のDNAに刷り込まれた性質から来るものなのかもしれません。


( 天拝山 ・ 天神さまの径 )

ところで、
このほど、吹田市と堺市で、大型犬が家から逃げ出し、
通行人を咬むという事件が起きました。
うちの仔にはあり得ない・・・と他人事にせず、
愛犬をどれだけ理解しているのか、考えてみる必要があると思っています。

飼い主の飼育管理ミス・・・
ドアや門扉の鍵をかけ忘れ、犬が外に出るという不注意は、
勿論、あってはならないことですが、
そもそも、何故、人を咬むのでしょうか。



犬種の問題ではなく、
咬む犬にしてしまう飼い方の問題点と
そのことに対する飼い主の責任を明らかにすること、
そして、飼い主が自覚することが大切だと思うのです。

今回の場合は、両方とも多頭飼いです。
犬種の違う多頭飼い、同じ犬種の多頭飼い・・・
その一頭一頭が持つ特性に合った運動量や
適切な飼育法が多いに論じられるべきです。

犬と暮らすということは、犬の気持ちに
寄り添うことだと思っています。

どんなに犬に愛情を注い(だつもり)でも、
犬種の性質を理解し、適した環境を与えることが出来なければ、
犬にとっては、ただの黄金の牢獄、そのストレスは、
計り知れないものとなります。

あんなにおとなしい犬が何故・・・よくある話です。
おとなしい犬でも、ストレスが限界を超えれば、
ちょっとした緊張が、凶暴性の引き金になり得るのです。

事故を起こした犬たちは、外に出た時、解放感ではなく、
緊張感が大きかったのではないでしょうか。
そして、人ではなく、犬自身が楽しいと感じる環境を
適切に与えられていたでしょうか。
社会性は、身につけられていたでしょうか。

それは、自分への問いかけでもあります。



犬種の性質、個体差、年齢・・・
犬の気持ちに寄り添うと、人のことも見えて来る。
暮らし方も変わってくる。

それは、共に生きることそのもの。
本当の意味で、愛情豊かに・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




長寿犬の表彰状

2013-09-24 | 社会
15歳以上の犬猫、525頭。
動物愛護週間の23日、福岡市の長寿犬・長寿猫が表彰されました。

40回を迎える今年の最高齢は、
犬では21歳のシロちゃん(オス)、猫では24歳のゆきちゃん(メス)でした。


( 9月23日付 西日本新聞12面より )

表彰は、6月の募集期間に申請のあった犬猫が対象なので、
実際には、もっと、いるでしょう。

表彰状には、こんな事が書かれているようです。

表彰状
○○ちゃん ○歳
あなたは、ご家族の愛情に支えられ、
永年の間、優しさや癒しを与えてくれました。
その姿は、ヒューマン アニマル ボンドの手本となり、
潤いある社会づくりに大きく貢献されました。
ここに感謝の意を表すと共に、末長く健康で
幸せな日々を送られることを願い、表彰します。


ヒューマン・アニマル・ボンド・・・「人と動物の絆」。
家族との絆だけでなく、社会への貢献を称えていることに
深く感銘を受けました。

表彰状の言葉は、生涯の長さにかかわらず、
全ての犬猫に贈られるものだと私は思っています。



福岡県の犬猫の殺処分数は、
ここ十数年、全国ワースト1位~5位の間を彷徨う不名誉な数字です。

今月1日に施行された改正動物愛護管理法では、
飼い主は、飼育動物が命を全うするまで
飼育し続ける責任があることを明記しています。

これにより、各自治体は、持ち込まれた犬猫の引き取りを
拒否することが出来るようになりました。
このことを周知徹底させることで、
安易な気持ちで飼おうとする人や飼育放棄する人を
思いとどまらせてくれるとよいのですが・・・

飼い主やこれから飼おうとする人、
ひとりひとりへの啓発が、この問題の最も大切なところ。

問題の深刻さを理解している人ばかりが、心を痛めていても、
解決にはなりません。



表彰された今年の最高齢犬、シロちゃん・・・
Zionの発音が、シロによく間違えられるので、親しみを感じます。
Zionもシロちゃんにあやかり、10年後、
この紙面の片隅に載せてもらいましょう。

いえ、載らなくてもいいのです。
15歳、16歳、それ以上・・・
一緒に暮らすことは、何て素晴らしいことでしょう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




動物たちの大震災

2013-06-27 | 社会
風に吹かれながら、いつもの海を愛犬と歩く。
優しく、穏やかに流れる時間が、ここにはあるけれど・・・



自然の脅威・・・人災の脅威・・・
多くの人と動物が犠牲になった東日本大震災 ( 2011.3.11 )。

被災地の警戒区域に残された動物たちの苦悩と保護活動は、
今も、続いています。

懸命に生きる動物たちと彼らを救おうとする人々の
命と向き合う姿を描いたドキュメンタリー映画、
「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」が
6月1日から公開されています。


( 公式サイトより )

家庭で暮らしていた犬や猫だけでなく、
人のために働き、尽くしてきた家畜動物たち・・・
経済価値がなくなれば、命は軽視されるのか。
様々な人の気持ちが交錯する中で、
人が動物と生きる意味を問いかけます。


現在、公開中は、
東京都渋谷区のユーロスペース、横浜市のシネマ・ジャック&ベティ。

6月29日から、
名古屋シネマテーク、新潟・市民映画館シネ・ウインド。

全国各地でも、これから順次公開されるということです。
詳しくは、公式サイトの劇場情報 をご覧ください。


命とは・・・
ともに生きるとは・・・
豊かさとは・・・


これからの日本を担う子どもたちと一緒に観たい作品です。





今日も会いに来てくれて、ありがとう!




九州北部豪雨の爪あと

2012-07-19 | 社会
7月11日から14日にかけて、九州を襲った豪雨・・・
九州北部豪雨による甚大な被害の実態が、
連日、明らかになっていく。

福岡県では、南部の柳川市や八女市、うきは市で想像を絶する豪雨。
氾濫する川、崩れる土砂、床上浸水、家屋倒壊、ライフライン壊滅・・・

14日朝、一本の電話が入った。
騒音で、声が全く聞こえない。
気づくのに時間がかかってしまった・・・
それは、SOSの電話だった。

八女市の超大型犬専門犬舎が、犬30頭と共に
身動きが取れなくなっていた。
ピレニーズ、ニューファンドランド、秋田。
首まで泥水につかった仔・・・
怪我をした仔・・・
傾いた犬舎に取り残されている仔・・・

情報は、超大型犬の飼育者を中心にすぐに広まり、
通れる道路も確認出来ないまま、救出作戦が始まった。

そして、多くの有志により、18日までに全頭が救出され、
一時預かり先に引き取られていった。

救出に携わった方々、預かりを申し出た方々、フードなどを届けた方々の
素晴らしい連携に、感動した。

私は、犬舎のオーナーとは電話でしか話していないが、
言い尽くせない思いが、伝わって来た。

わが家の近くにも、2頭のピレニーズの預かりを
快く引き受けて下さった方がいる。
少し落ち着いたら、遊びに行ってみたい。

被災地の復旧作業は、始まったばかり・・・



そして、犬舎の再建も・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!



犬の問題行動の謎~自制心

2012-05-08 | 社会
このほど、フランスの学者らによる興味深い研究発表を読んだ。



実験の経緯は省くが、それによると、
犬も人と同じように自制心を持ち、それが限界を超えた時、
衝動的な行動や軽率な行動に出ることが分かったという。



自制心の器は、個体によって違うであろうし、
また、何をストレスに感じるかということも微妙に違いはあるだろう。

例えば、小さな子どもが常に騒がしくしている家庭では、
犬は自制心に限界がきているかも知れず、それを超えた時、
子どもに噛みつくことは容易に考えられるという。



いつもおとなしいから平気なのだろうと考えるのは、
人に都合が良すぎるようだ。
犬は一生懸命に自制しているかも知れないのである。
おとなしい犬だったのに、何故・・・とは
こういうことである。



最近、連続して大型犬による咬傷事件が起きた。
公園でのノーリード、脱走した、首輪が外れたなど
いずれも、飼い主の基本的な管理の欠如が直接の原因である。



しかし、そもそもノーリード状態になった時、何故、無関係な人を咬んだのか。
その点が重要で、全ての犬の飼い主は、
考えてみる必要があるのではないだろうか。

事件を起こしたドーベルマンやシェパード、土佐犬などは、
性質に合った飼育がなされていただろうか・・・
ストレスのない日常を過ごしていただろうか・・・

そういうことが、飼い主の責任として問われなければ、
いつまで経っても、繰り返すのではないか。



「犬の咬傷事件、日独の差」でも書いたのだが、その結末は悔しくて、悲しい。

愛犬にとって、ストレスになることは何か、
愛犬が常に、自制心を働かせている状況にないか・・・

じっくりと対話をしていきたいと思う。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




愛犬と共に避難訓練!

2011-11-15 | 社会
地震や津波、風水害などの大災害に備えるため、
13日、大分県で住民約1万人が参加して、避難訓練が行われた。



興味深かったのは、飼い犬を連れて、訓練に参加した人の声。

「避難ルートには、普段は避けている相性の悪い犬もいて、不安・・・」
「ただならぬ人の動きに、愛犬が吠えたててしまった・・・」

実際に災害が起こり、多くの人や犬と一緒に行動しなければならない時、
愛犬が動じず、落ち着いて行動できるだろうか。


「ぼくは、逃げない~まだ、遊ぶぅぅ」

この度の大地震、福島第一原発の事故による
避難区域の動物の惨状・・・


このことから学んだいくつかの自治体では、
災害時のペットや家畜の避難対策について
定める動きが出てきている。

しかし、いくら飼い主には忠実でも、
他の人や犬に対して社会化が出来ていなければ、
落ち着いた行動を要求するのは、無理ではないか?



パニックになった時に起こる二次災害に
慎重になる意見もある。

Zionも、物事に動じないように、まだまだ躾け中・・・

人混みで動じないか・・・



待つ事や何かをやり遂げる忍耐力はあるか・・・



ノーリードの犬に動じないか・・・

 

しかし、サイトハウンド系が、もし唸って来たら・・・



お買い上げ~だろう・・・ありゃりゃ~


災害時、犬は置いて逃げろなどと言われないためにも
普段から愛犬の社会化教育を徹底したいものだ。

 

災害時には、犬と飼い主が離れることなく避難できるよう、
また、その際の問題点などを知る上でも、
愛犬と共に避難訓練に参加することは、
とても有意義だと思う。



多くの地域で避難訓練を実施してほしい。
わが家もぜひ、Zionとともに参加したい。

  


今日も会いに来てくれて、ありがとう

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