少し前のこと、ピレネーの山を歩いて来たと言う人が教えてくれた。
山歩きの途中、スペインの巡礼地に向かう人に出会った。
その人は、ピレネー犬とともに巡礼の旅をしていたと・・・
きっと、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を辿るのだと思った。
フランスからピレネー山脈を越え、スペインの北部を横断する800~900キロの道程。
一日に30キロ歩いて1か月、多くはそれ以上かかるに違いない。
遥か遠くの旅人へ・・・どうか無事にいい旅が出来ますように。
3月から行ける時に少しずつ、長崎の教会を訪れている。
平戸市の田平天主堂、紐差教会、宝亀教会、山田教会。
佐世保市黒島の黒島天主堂。
そして、5月は長崎市へ、出津(しつ)教会を訪ねた。
1879(明治12)年、外海(そとめ)地区の主任司祭として赴任した
マルコ・マリ・ド・ロ神父の設計・施工により、1882(明治15)年に完成。
この地特有の強い海風に耐えるよう
シンプルで実用性を重視した造りになっている。
教会の下の小径は、出津救護院へと続く。
ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として建てたもので、
織物、縫物、食品加工などを行った。
シスターとお話をしていたら、
作業場の2階に珍しいものがあるというので、見せて頂いた。
許可を頂き、撮影。
神父がフランスで購入した古い時計がひっそりと時を刻む。
こちらの大工さんが作ったという木の箱の中。
文字盤の上のレリーフ模様を見て・・・
羊飼いの少年の左側に仔羊、右側にいるのがピレネー犬だそう。
分かりにくいけれど、大きさの比率も変だけど、よく見ると確かに・・・!
100年以上も前からここにいたんだね・・・感動・・・
そして、このデュモン社製のハルモニウム(リードオルガンの一種)は、
神父が1889(明治22)年頃にフランスから取り寄せ、
毎日のミサで使われたものだそう。
何と私も弾かせてもらった。
それは、あまりにも懐かしい優しい音色だった(涙)。
(ド・ロ神父記念館)
当時の外海は、道路も整備されていない陸の孤島。
山と海に挟まれたわずかな土地での半農半漁の暮らしは貧しかった。
神父は地域の窮状を救うため、私財を投じて産業を興し、
医療、教育、福祉など多方面で外海の振興に尽くした(長崎新聞)。
そして、二度と故郷の地を踏むことはなかった。
外の木陰で主人と一緒に待っていたZionに
シスターが優しく話かけて下さった。
あなたも十字架を掛けていたのね・・・
また来てね、よい旅を。
また巡ろう。
その地に立つ教会堂・・・
その地に生きた人々を思いながら・・・
今日も会いに来てくれて、ありがとう!
山歩きの途中、スペインの巡礼地に向かう人に出会った。
その人は、ピレネー犬とともに巡礼の旅をしていたと・・・
きっと、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を辿るのだと思った。
フランスからピレネー山脈を越え、スペインの北部を横断する800~900キロの道程。
一日に30キロ歩いて1か月、多くはそれ以上かかるに違いない。
遥か遠くの旅人へ・・・どうか無事にいい旅が出来ますように。
3月から行ける時に少しずつ、長崎の教会を訪れている。
平戸市の田平天主堂、紐差教会、宝亀教会、山田教会。
佐世保市黒島の黒島天主堂。
そして、5月は長崎市へ、出津(しつ)教会を訪ねた。
1879(明治12)年、外海(そとめ)地区の主任司祭として赴任した
マルコ・マリ・ド・ロ神父の設計・施工により、1882(明治15)年に完成。
この地特有の強い海風に耐えるよう
シンプルで実用性を重視した造りになっている。
教会の下の小径は、出津救護院へと続く。
ド・ロ神父が女性の自立支援のための作業場として建てたもので、
織物、縫物、食品加工などを行った。
シスターとお話をしていたら、
作業場の2階に珍しいものがあるというので、見せて頂いた。
許可を頂き、撮影。
神父がフランスで購入した古い時計がひっそりと時を刻む。
こちらの大工さんが作ったという木の箱の中。
文字盤の上のレリーフ模様を見て・・・
羊飼いの少年の左側に仔羊、右側にいるのがピレネー犬だそう。
分かりにくいけれど、大きさの比率も変だけど、よく見ると確かに・・・!
100年以上も前からここにいたんだね・・・感動・・・
そして、このデュモン社製のハルモニウム(リードオルガンの一種)は、
神父が1889(明治22)年頃にフランスから取り寄せ、
毎日のミサで使われたものだそう。
何と私も弾かせてもらった。
それは、あまりにも懐かしい優しい音色だった(涙)。
(ド・ロ神父記念館)
当時の外海は、道路も整備されていない陸の孤島。
山と海に挟まれたわずかな土地での半農半漁の暮らしは貧しかった。
神父は地域の窮状を救うため、私財を投じて産業を興し、
医療、教育、福祉など多方面で外海の振興に尽くした(長崎新聞)。
そして、二度と故郷の地を踏むことはなかった。
外の木陰で主人と一緒に待っていたZionに
シスターが優しく話かけて下さった。
あなたも十字架を掛けていたのね・・・
また来てね、よい旅を。
また巡ろう。
その地に立つ教会堂・・・
その地に生きた人々を思いながら・・・
今日も会いに来てくれて、ありがとう!