ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

夏の庭で

2013-07-30 | 庭・花
早朝4時、何と言う蒸し暑さでしょう。
29日の最低気温は29.7℃、暑いはずです。
それでも、Zionはやる気満々、どこまでも散歩するつもり。
そうは言っても、あまりにも暑いので、早めに切り上げて戻って来ると、
庭のプランバゴが涼しそうに揺れていました。



命は皆、それぞれに輝いて、それぞれに美しい。
犬も虫も花も・・・みんな、みんな・・・



初夏には、たくさんのテントウムシを育てたデュランタ。



夏の薔薇は小さくて、違う品種みたいです。



木漏れ日の中の花車。



清涼感あふれるギボウシ。





植物たちは、それぞれに夏を謳歌しています。



朝の散歩では時々、16才のわんこに出会います。
「おはよう。 今日も元気だね。明日も会おうね 」



犬たちは、生まれて旅立って行くまで、
どれだけたくさんのことを教えてくれるでしょう。



どんな時も一生懸命で、ひたむきな命・・・
旅立った犬たち、そして、今を生きる君に
ありがとう・・・

そんなことを思ったのは、
プランバゴが、優しく揺れていたから・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




涼しい渓谷

2013-07-23 | 高原・山
少しでも、涼しいところを求めて・・・
朝4時に家を出て、車で1時間40分。
週末、熊本県・矢谷渓谷に行ってみました。

朝の6時前は、日常の散歩では、もう暑いけれど、
ここは、涼しかった・・・



歩く道、歩く道、冷たいところがいい。



斜面を全速力で駆け登ってみたり・・・



冷気に誘われて・・・



水辺を散策してみたり・・・



やっぱり、退散・・・



まぁ、そう言わずに・・・



ひ~っ。



水の中に入るのは、きらい。
2度目は、頑として、動かないよ。



それでも、涼しく2時間半、散歩して、8時半には帰りました。

先日の地元放送局の滝すべりの紹介では、午後1時半で22.4℃、
木々に囲まれた水辺は、日中でも涼しそうです。

Zion の夏・・・
本番は、これからだよ。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




暑い日の朝ごはん

2013-07-18 | ごはん
♪ わしわしわしわしわし ♪ ♪ ・・・
青空、入道雲、せみの大合唱、桃のおやつ。
眩しい光に朝から倒れそうだけど・・・

こんな日が大好きです。



玄関先の木の枝にぶら下げた三川内焼きの風鈴。
白磁と藍色の玉がきれい・・・
風が優しく揺らしていきます。



今日のZionの朝ごはんは、鶏手羽のリゾット、ラム肉添え。


(ラム肉、鶏手羽中、小松菜、卵、押し麦と雑穀米、オリーブオイル、フラックスオイル)

夏の暑い日は、食事からもたっぷりと水分を摂れるように
リゾットやスープごはんをよく作ります。
押し麦や雑穀は、米に混ぜてふっくらと炊いたものを
さらによく煮ると、ぐっと消化がよくなります。
ラム肉の香りに誘われて、珍しく、真剣な表情で待っていました。



うまうまうま・・・
直径25センチのフードボウルが、何だか小さい・・・



最近、作ったZionの朝ごはん。


(鶏もも、豆腐、ハーブ、ブリ、チーズ、カンパーニュ、オリーブオイル)


(鶏むね肉、さけ、チンゲン菜、みず菜、おから、とろろ昆布、卵、雑穀米、フラックスオイル)

風に揺れる風鈴を見ながら、
ふと、思いつきました。
洗濯した綿のワンピースを木の枝に干してみたら、
眩しすぎる空間も、涼しそう。



おやおや、いつもうちで休憩していく猫ちゃんも、
バードバスのお水を飲んでるわ・・・
(ガラス越しに激写!)



毎日、お水は替えてあるから、
鳥さんも、猫ちゃんも、どうぞ、どうぞ。

暑い夏の一日は、少しだけゆっくりと、穏やかに、
過ぎていきました。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




マナーバンド

2013-07-16 | お散歩
8日に梅雨明けして以来、連日の猛暑。
わんこの皆さん、暑すぎですね。

最近のZionは、どうしているかと言うと、
外での活動時間は、おもに朝4時~6時半、
む~っとした朝でも、ヨダレだらだら~垂らしながら、
それは嬉しそうに、散歩を楽しんでいます。



少し前になりますが、田主丸にある巨峰ワイナリーを訪れました。
耳納(みのう)連山の木々に囲まれた
気持ちのよいところでしたが、やっぱり、暑いですよね。



森の遊歩道の途中にあった可愛らしいミニハウスで。



室内ドッグランに行ってみたりもしました。
チワワのリンちゃん。
この日は、怪獣の夢、見たかもですね。



ホワイトシェパードのウィルくん。
どこのランに行っても怖がられると、悩みを打ち明けてくれました。
とっても優しい仔でした。



Zionは、生まれて初めてのマナーバンドが、気持ち悪かったようです。
マナーバンド要着用だとは知らず、レンタルでは合うサイズがなかったので、
トイレシートに吸水パッドをつけたものを巻きました。

マナーバンド・・・
Zionは、室内ではマーキングはしないし、
外でも、していい所、いけない所、完璧ではありませんが
コントロールが出来るので、考えたことのないグッズでした。

あらためて考えてみると、
室内ランという特殊な場所でノーリードにすれば、
Zionもマーキングすることは予想出来るし、
日本の犬を取り巻く環境のもとでは、
ひとつ持っておくと、役に立つものかもしれないと思いました。



一方で、外を歩くと、いつも思うのですが、
辺り構わずマーキングをさせた跡があります。
犬におしっこをさせるなという看板もたくさんあります。

飼い主がマーキングを全くコントロールしないことは、
色々な場所で、マナーバンドの必要性を高める結果となります。
これでいいのでしょうか・・・

また後日のテーマにしたいと思います。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




犬ごはんの考え方

2013-07-09 | ごはん
イヌがオオカミから分かれ、人と暮らし始めて、1万~1万5千年。
その間、犬は人の食べ物を分け与えられ、命を繋いできた。

文明が進み、農業の発達に伴って、
人は、穀物の消化能力を高めるという進化を遂げて来たが、
摂る食べ物においても、それぞれの民族で消化能力に違いがある。
身近にある食べ物の消化吸収力をいかに高めるかということは、
人の進化の歴史の中で、重要な課題であった。



人と暮らすことを選んだイヌもまた、進化の過程で、
肉食にこだわらず、人が食べる穀物や野菜などに対して、
消化能力を高めてきたと考えられる。
犬は、食物摂取において、人と共に進化してきたのではないかという
スウェーデンの研究チームによる犬DNAの研究は、とても興味深い。

であるならば、
愛犬にどんな食べ物が合うかを考える時、
犬の原産国・地方における伝統的な特産品は、
大いに参考になるのではないかと思うのである。



ピレネー山脈とその山麓に広がるミディ・ピレネー地方の特産品は、
何と言っても、鴨のフォアグラ、トリュフ、ワイン、チーズ・・・
調べてみると、他にも羊や山羊の乳製品、サフラン、黒豚、
豆や有機農産物など100種類にも及ぶ。
とても食文化に富む地域である。



郷土料理では、白インゲンと鴨や羊、豚などを
トマトや野菜と一緒に煮込んだ
カスレという料理がよく知られている。
この地方で、古くから愛されてきた。

古のピレネーたちも、鴨の肉やフォアグラ、チーズのおこぼれ、
豆と肉の煮込みの残りやパンをもらったりしていたかもしれない・・・
だとしたら、少量でも栄養価が高く、美食家である。

自分の好きなものだけをゆっくりと口に運ぶピレネーの食し方は、
こんなところに原点があるのだろうか。

ピレネー山脈の厳しい環境の中で、羊飼いとともに、
信頼し合いながら生きてきた寡黙で我慢強い姿には、
そんな食の支えがあったのかもしれない。



ところで、
人が食べるための新鮮な肉や魚、野菜(ネギ類除く)、海藻、穀類、果物などの食材と
乳製品や発酵食品などの加工品、油脂(オメガ3脂肪酸)や自然塩は、
量を間違えなければ、
私は、どれも犬の体に良いと思っている。


穀物や野菜の消化されなかった適度な量の食物繊維は、
不溶性食物繊維が人の腸に与える影響と同じように、
犬の腸を健康に保つメリットがあることが分かっている。
しかし、摂り過ぎると、全体の消化率が落ちるため、便が緩くなる。
この状態が続けば、腸や内臓に負担がかかることになってしまう。

適度な量とは、栄養学的には基準があるのだろうが、
個体差もあるため、愛犬に合った量を知るには、
良い便になるよう調節することが、ポイントになると思う。

そして、特に若犬は、体重よりも体型を重視、
糖質の摂り過ぎは、NGである。



人も動物も、動植物の命を頂いて、自分の命にする。
生命力にあふれるものを摂ることは、人の食の課題でもある。
犬もまた、同じであると思う。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




理想的な食事

2013-07-03 | ごはん
ピレネーと暮らしていると、
食へのこだわりがあるのか、ないのか・・・
その無関心さに驚かされる。

どんなにお腹がすいていても、待ってましたとばかりに
ガツガツと食べるようなことがないのである。

そこまで言うなら、頂きましょうといった風情で、
ゆっくり、さらり、さらりと口に運ぶ。

しかし、好きなものでなければ、断固として食べないし、
食べさせようと持久戦に持ち込むなら、間違いなく、こちらが負ける。



そんな彼らの理想的な食とは、どんなものなのだろう。
あらためて、原点に立ってみた。

原点は、スタンダードにある。
スタンダードとは、直訳すれば 「標準」 であるが、犬に関して使う時、
「あるべき姿」 つまり 「理想の姿」 を意味する。

ピレネーとは・・・

険しく広大な山岳地帯で暮らしてきた犬である。
頑健な骨格と肉体、機敏で強靭な足腰を持ち、
冷静な頭脳で、家畜の群れと家族を守る。

勇敢に外敵と戦い、遠くを見つめる眼差しは、穏やかで優しい。
どこまでも優雅な姿は、威厳に満ちて、美しい。

そんな体づくりと心を養い、ポテンシャルを引き出すような
理想的な食材はあるのだろうか。



犬は、人と同じように雑食であるが、
肉食に近い雑食であると言われている。

肉や魚、野菜、海藻、穀類、油脂など自然の食材で
消化吸収の良いもの、またそのバランスは?

管理栄養士でもある獣医にぶつけてみた。

返って来た答は・・・



健康な小動物、まるごと1頭。

え~っ! なるほど! そうか・・・
無理である。

無理なのだが、それには、様々なヒントがある。

愛犬が好み、喜んで食べるもの、これが基本であると思う。
便や体の調子が優れ、体型と目の輝きを保つなら、
それは、愛犬にとっての理想の食事と言えるのではないだろうか。



あらためて、ピレネーの理想の姿を思い浮かべてみる。

そんな姿や雰囲気から、愛犬が全くかけ離れていようとも・・・

意識しながら、ともに暮らしていくことは、
種への尊厳のように思うのである。

続く・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!