ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

湯布院の小さな英国

2013-04-26 | 湯布院
去年11月にオープンした湯布院の新スポット。
何でも、英国・コッツウォルズ地方の町のたたずまいと
イングリッシュ・ガーデンを再現したと言うが・・・
春の花もきれいに咲いている頃、そこまで言うなら、行かねばなるまい!
ということで、久しぶりに湯布院を訪れました。



金鱗湖の駐車場にクルマをとめて、
湯の坪街道を少し歩くと見えて来るフローラル・ヴィレッジ。
コッツウォルズ、イングリッシュ・ガーデン・・・は、さすがに言い過ぎであります。
本物のコッツウォルズの風景と比べると、ドールハウスにしか見えませんが、
無数歩譲って、大目に見ることにしましょう。



とにかく、人が多すぎて・・・
思うように動けないし、写真もうまく撮れませんでしたが、
雰囲気は、伝わってきました。

 

いくつかある可愛らしいレストハウスは、中に入って
いすに腰かけると、おままごとのような楽しさ。
子供はもちろん、大人も喜んでいました。



どうして、こんなに小さく造ったのかな?
Zionが歩くと、いっぱいいっぱい。
そんなミニチュアな通りを歩くと、すぐに目に入って来ます。
キキのパン屋さん~っ!
ジジもいた。



魔女の宅急便を連想しますが、
キキが下宿するおソノさんのパン屋、グーチョキパン店とは無関係で、
クロワッサンやプレッツェルなどヨーロッパ生まれのパンを焼くお店でした。
驚くほど狭いけれど、大人気でした。



さて、金鱗湖の近くで、犬も入れるカフェと言えば、
湖畔のシャガール美術館1Fにある 「ラ・リューシュ」 と
亀の井別荘の中にある 「茶房 天井桟敷」 のどちらもテラス席。

ランチやデザートならラ・リューシュ、珈琲とゆったりしたテラスなら天井桟敷。
犬連れでなければ、天井桟敷の店内が落ち着いた雰囲気で、
読書などしたくなります。



Zionは、珍しく、くつろいでいました。

まだ、お醤油とおはぎの店にも寄りたかったのですが、
湯の坪街道のあの人の多さを思うと、Zionを連れて歩く気はなくなり、
あっさり、諦めました。



湯布院からクルマで20分ほどのところにある
志高湖 (しだかこ)へも行きました。
志高湖の周囲は2キロ、近くの山や湖へ続く遊歩道も整備され、
のんびりとお散歩できるいいところでした。

そうそう、湯布院の金鱗湖そばにある 「花より」 という和菓子処の
生ようかん、絶品でした。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




旅立った命へ

2013-04-24 | エピソード
英国を旅すると、公園やちょっとしたビュースポットで
さりげなく置かれた素敵なベンチをよく見かける。
見晴らしや景色のよいところ、湖や水辺のほとり、道端、
古いもの、新しいもの、様々に・・・

それらには、生年から没年、名前などがプレートに刻まれている。



故人を偲んで、家族や親しい人が寄付をするという。
腰を下ろすと、よい眺めに気づいて、じ~んとしたり、
あまり深く考えると、ちょっとコワくなったりもするベンチである。

1990.3.12 ~ 2003.9.2

これは、先代ピレのミルキーの生涯。
自ら逝く時を選んだ・・・そう思えた
潔い生きざまを思い出す。

元気に過ごしていた13才の夏も
終わりに近づく頃、猛烈な残暑が押し寄せた。
残暑は、予想外にミルキーの体力を奪い、後肢への神経にダメージを与えたのか。
立てなくなってしまった。

往診では、馬尾神経の活性化を促すような手当てが施された。
筋肉も落ちずよく歩いていたのに、神経とは・・・

ミルキーは、歳を重ねることを感じさせない犬だった。
誇り高いままでいたかったのか・・・

まだ眩しい光が、夕方の蒸し暑い風の中で、穏やかに揺れた。

「今日は何だか元気がないね・・・ミルキー・・・」

話しかけながら、撫でる母のそばで、静かに、静かに・・・息は消えていった。

介護は、ほんの数日しかさせてくれなかった。
足が弱っただけなのに。
その日の昼まで食事もしたのに。
誰もそんなことになるとは、思ってもみなかった。

白い被毛を神々しいほどに光らせて、自ら選んで去って行った。
そんな気がした。

たくさんの花を咲かせていた庭のハーブに包まれて・・・



そして、先日のこと・・・またひとつの命が、天国へと旅立った。
ふかふかした艶やかな被毛は温かで、眠っているかのようだった。
君もまた、いつものルナぽんのままで逝きたかったに違いない。

様々な生きざまを見せて、旅立って行く命・・・
精一杯、生きた命は、みんな尊い。

その尊さを知るたびに思う。
生きているものは、ただ、精一杯、生きるだけ。

何気ない日を愛おしもう・・・
闘いの日は闘おう・・・
毎日、笑い合おう・・・

愛犬とともに。


今日も会いに来てくれて、ありがとう!




闘っている友へ

2013-04-18 | お散歩
今年も、ネモフィラの丘にやって来た。
水色一色の丘は、いつも優しい。



色々な思いをのせて、風が吹く。

輝いて・・・尊い命。



闘わなければならない時・・・
乗り越えなければならない時・・・

きっと、出来る。



走って、走って、風に追いついて、願い事を託すよ。



闘っている友へ
乗り越えようとしている友へ
どうか、届けて・・・



今日も会いに来てくれて、ありがとう!




お気に入りのティータイム

2013-04-16 | お出かけ・旅
どちらかと言うと、わが家は、文明機器に興味がない。
ナビをクルマにつけたのも10日ほど前だから、
どれだけ疎いのか、我ながら笑えます。

このところの春の嵐が、やっと落ち着いた週末、
そのナビを試してみようということもあり、
南阿蘇から小国へとドライブして来ました。



最近では、ドッグランのあり方も進化し、
整備された自然とは言え、まさに自然に近い環境の中で、
犬がより開放的に遊べる造りのランが、注目されています。
例えば、元の土地の起伏や雑木林を利用し、森のように造ったものなど、
広さの問題はあるものの、とても魅力的です。

しかし、九州にはまだどこにもないと思っていたら、いや、あるかも?
という情報を頂き、行ってみました。



なるほど~! 森の自然を生かした造り。
こんなランがあるなんて、知りませんでした。



南阿蘇村にあるこのラン、
実は閉まっていたので、電話で許可を得て入りましたが、
残念ながら、休業状態のような雰囲気でした。



今後の展開に期待しつつ、ランを出て
阿蘇大観峰の方から、小国町を目指しました。

途中、くじゅう・わいた展望公園で休憩。



山羊のいる風景。
馬やダチョウもいて、Zionが近づくと、
華奢な柵から飛び出して来そうでした。

小国町では、石釜パン&レストラン・リトルカントリーでティータイム。



わんこが入れるのは、左側のオ-プンテラスです。





いつもの放し飼いのうさぎちゃんもいましたよ。


                                               (2012.6 撮影)

この日も、美味しそうに草を食べているところを・・・
Zionは、じ~っと見つめ・・・



襲った~っ!
いえ、それはないと思いますが、大きく指を開いた前足に、ヒヤリ!
ところが、うさぎちゃんは、全く恐がっていない様子。
やはり、Zionに殺気はないものと思われます・・・?



敷地内には、ロッジやツリーハウス、楽しい建物・・・いつも遊び心がいっぱい。



Zionはしつこく、ブタやニワトリとも遊ぼうとしていました。
そして、うさぎを見つけては、追いかけ回すのでした。

Zionに動じないうさぎちゃん・・・
お友だちになってくれるかな。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




人の好意を断る時

2013-04-06 | 散歩と人
人さまが好意でしてくれることを断らねばならない時、
はっきりと No Thank You が言えないことがある。



先日、少し遠くの公園まで往復16キロを歩いた。
帰る途中、さすがに暑くなって、のらりくらり歩いていたら、
Zionに興味を持った方が、わざわざ家から出て来て、
ひとしきり話をした後、庭で水を飲んで行くように勧めてくれた。



ちょうど、すぐそばの公園か自動販売機の水を飲ませようと
思っていたところだったが、折角の好意なので、水を頂くことにした。

蛇口にホースが付いていたので、水入れを持って来てくれたのだが・・・
それは、植木鉢の下に敷く受け皿で、泥まみれ。
ジャ~ッと水を注いで、「さぁ、どうぞ~!」



う、うう~っ、それは・・・
汲み置きや自分のヨダレが入った水も飲まないのに、
いくら何でも飲ませる訳には・・・
清潔感の基準が違うことを上手に説明するには・・・
どうしよう・・・何て言おう・・・

が、答は簡単だった。

Zionはぷいと避けて、スタコラと立ち去る準備。

私 「い、いらないそうです~ありがとうございました~失礼します」
ホッとする次第。



散歩中、おやつをくださろうとする犬の飼い主さんにもよく出会う。
おやつは食べさせていませんのでと断っても、
なお、くださろうとする方には・・・



こんな時も、Zionはぷいと避けて、スタコラと立ち去って行く。

私 「興味がないんです~ありがとうございます~失礼します」
ホッとする次第。

実際、Zionはおやつにほとんど興味を示さない。
犬はどの犬でも、いつでも何でも食べると思っている人には、
このことを理解してもらうのは、難しいのだろうか。

きっぱりと No Thank You が言えない時、
私は結局、Zionのストレートな態度に
いつも、助けられている。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




湖畔のログハウスで

2013-04-04 | お出かけ・旅
3月も終わりの週末、大分県竹田市を訪れました。

瀧廉太郎が少年時代を過ごした竹田。
あの「荒城の月」の曲のモデルになったと言われる岡城址は、
幾重にも重なる高い石垣が美しく、起伏に富み、
はらはらと散りゆく桜がとても似合う
山城の跡でした。



かなり広く、走って遊べるところもありましたが、
柵などが一切ないので、ぼ~っとしていると、人も転落しそうです。



岡城は、1185年に築城されたのが始まりと言われ、
岡藩7万石にしては立派すぎる城、その歴史的背景も興味深いのですが、
瀧廉太郎や荒城の月を思い浮かべて、この廃城の跡にぼんやりと立っていると、
明治の近代日本の黎明期を生きた人々の思いが
わずかに伝わってくるような気がしました。



この日は、長湯湖畔にあるログハウスに泊まりました。



対岸にある宿坊翡翠之庄が母屋で、
温泉や食事は母屋まで行かなければなりませんが、
この静寂の中にポツンと建つ環境は、Zion向きです。



コテージとしては、久住高原の Matitto Fi ka が好きなのですが、
夏はこの辺りも、また気持ちが良さそうです。



早朝、ウグイスや色々な鳥の声で目が覚めました。



湖の周りの林の中を散歩しながら、
母屋の前で飼われているヒツジたちに会いに行くと・・・



みんな一斉に、Zionに注目。
「また、わけの分からないヤツが来たぞ」

Zionは、手前にいたウサギに興味津々。
ウサギが猛ダッシュしたものだから、少し開いていたドアから
ものすごい勢いで、入って追いかけようとし、
止められなければ、ヒツジたちの群れに突っ込むところでした。

どんな瞬間も、気は抜けないなぁ。
でも、きっと仲良く出来るはずだから、そんな様子も観察してみたい・・・

この後、炭酸温泉に立ち寄り湯しながら、家路に就くと、
やっぱり、お肌つるつる・・・?
聞くところによると、温泉は1週間に1度は行かないと、
効果は続かないらしい・・・

そうだろうな・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!