ピレネーの山の犬 Zion♪シオン

シオンとともに歩く道、ともに見る風景、暮らしと庭の花たち。

空を飛べる山頂

2013-09-30 | 高原・山
23日、3回目になる天山(1,046メートル)。
中腹から見る景色は、夏の名残りを漂わせていました。



前回と同じく天川の登山口から、のんびりと登ります。
Zionの排泄は、勿論、前もって済ませていますが、
山では、街の公園などのようにそこかしこに犬の匂いがない上、
目の前の課題に専念するためか、マーキングもすることなく、
心を合わせて、山道を踏みしめていきます。



山頂は、ススキが穂を揺らして、秋を告げていました。



Zionは、しばらくの間、遠くの山々を見つめていました。



幾重にも重なって続くブルーの山々。
リードを少し長くして、なだらかな草原を走ると、
風が後押ししてきて、空を飛んでいるよう。
そんな気持ちになる山頂です。



遠く霞む空、日差しが暑くなってくると、
数人が休んでいた岩陰で、一緒に休ませてもらいました。
気さくな会話が、心温まるひとときでした。



同じ場所でも、いつも違って見える景色。
一枚として同じに撮れないきみと山の風景。
光は、不思議だ・・・



山は、いつも優しく迎えてくれるとは限らないけれど、
今度は、どんな光の中で、きみと歩くだろう。

登山口に戻って来ると、若く弾けそうな山ガールたちが
出発しようとしていました。

楽しそうな笑い声・・・

その笑顔もきみの笑顔も・・・笑顔は、
光そのもの。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




長寿犬の表彰状

2013-09-24 | 社会
15歳以上の犬猫、525頭。
動物愛護週間の23日、福岡市の長寿犬・長寿猫が表彰されました。

40回を迎える今年の最高齢は、
犬では21歳のシロちゃん(オス)、猫では24歳のゆきちゃん(メス)でした。


( 9月23日付 西日本新聞12面より )

表彰は、6月の募集期間に申請のあった犬猫が対象なので、
実際には、もっと、いるでしょう。

表彰状には、こんな事が書かれているようです。

表彰状
○○ちゃん ○歳
あなたは、ご家族の愛情に支えられ、
永年の間、優しさや癒しを与えてくれました。
その姿は、ヒューマン アニマル ボンドの手本となり、
潤いある社会づくりに大きく貢献されました。
ここに感謝の意を表すと共に、末長く健康で
幸せな日々を送られることを願い、表彰します。


ヒューマン・アニマル・ボンド・・・「人と動物の絆」。
家族との絆だけでなく、社会への貢献を称えていることに
深く感銘を受けました。

表彰状の言葉は、生涯の長さにかかわらず、
全ての犬猫に贈られるものだと私は思っています。



福岡県の犬猫の殺処分数は、
ここ十数年、全国ワースト1位~5位の間を彷徨う不名誉な数字です。

今月1日に施行された改正動物愛護管理法では、
飼い主は、飼育動物が命を全うするまで
飼育し続ける責任があることを明記しています。

これにより、各自治体は、持ち込まれた犬猫の引き取りを
拒否することが出来るようになりました。
このことを周知徹底させることで、
安易な気持ちで飼おうとする人や飼育放棄する人を
思いとどまらせてくれるとよいのですが・・・

飼い主やこれから飼おうとする人、
ひとりひとりへの啓発が、この問題の最も大切なところ。

問題の深刻さを理解している人ばかりが、心を痛めていても、
解決にはなりません。



表彰された今年の最高齢犬、シロちゃん・・・
Zionの発音が、シロによく間違えられるので、親しみを感じます。
Zionもシロちゃんにあやかり、10年後、
この紙面の片隅に載せてもらいましょう。

いえ、載らなくてもいいのです。
15歳、16歳、それ以上・・・
一緒に暮らすことは、何て素晴らしいことでしょう。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




がんばれ、私。

2013-09-20 | 阿蘇・久住
どうして、こんなにうさぎが好きなのでしょう!

Zionは、他の動物にも大きな興味を示しますが、
どうも、うさぎは特別のような気がします。
特に産山牧場では、馬ややぎには目もくれず、
ひたすら、うさぎさんなのです。



牧場に着くと、前の記憶からか、すぐに低い体勢になり、
うさぎ小屋を目指して駆け出しました。



何度、Zionを連れ戻しても、やっぱり・・・
うさぎの目線に合わせるかのように、
体勢を低くしながら近づきます。



リードを緩めようものなら、爆走です。



そして、小屋に張り付くようにして、網目越しにうさぎを見つめます。
すると、Zionの眼差しに応えてくるうさぎがいます。

キラキラと揺れる大きな目で、Zionを見つめ返すのです。
後ろ足で立って、何分も至近距離で微動だにせずに。

残念なことに、光が足りず、この表情を
うまく撮影することが出来ませんでした。

牧場のうさぎは、自分よりも大きな動物を見慣れているとは言え、
自分を凝視してくる犬にこれほど目を合わせるものでしょうか。

次の写真は、別の日のやまなみ牧場での様子ですが、
こんな平凡な感じではなくて、
もっと、もっと・・・物語が描けそうな雰囲気でした。



産山牧場では、うさぎ小屋まで一直線に走れるので、
おかげで、飼い主もいつも全力疾走。



・・・っていうか、思いっきり、こけてますけど。



青あざ、拡大・・・
がんばれ、私。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




まっ白な高原へ

2013-09-18 | 阿蘇・久住
日中は真夏日でも、朝や夜の涼しさ、ずい分過ごしやすくなりました。
海辺を散歩したり、近くの山に登ったり、いつもの日々の風景でも
空気が変わると、新鮮に感じます。

16日は、高原のそば畑を見に行ってみようと
南阿蘇から高森を通って、波野を目指しました。

根子岳の麓では、南阿蘇ビジターセンターに寄り、
野草園の朝の木漏れ日の中をお散歩。
森の中は、かなりワイルドでした。



隣接する南阿蘇休暇村には、くまモンの看板がいました。
眩しすぎる青空と高岳と根子岳とくまモンと白くま。



Zionがなかなか前を向かないので、何度も撮影していたら、
くまモンに興味があるはずもなく、飽きたZionに捕まえられる私。
こっちの写真の方が、素の姿です、正直に言うと・・・(大笑)



広い芝生の公園では、心地よい風が日差しを和らげてくれ、
ロングリードで走って遊びました。

久住から北側を眺めることが多い根子岳。
南側の麓にいるのが、とても新鮮でした。

「そう言えば、去年の秋は、中岳の頂上から、西側を見たね」
「一緒に登山したね」



そして、波野駅の北まで車を走らせ、少し歩くと見えて来る
どこまでも白い、白いそばの花。



きれいな白と広大さをうまく表現することが出来ませんでしたが、
まっ白な可憐な花が、どこまでも続く風景は、
訪れる人々を魅了していました。

来年、機会があったら、早朝の光の中で、撮ってみたいと思いました。



波野は、そばの産地。
花は9月末頃まで、秋が深まる頃には、
美味しいお蕎麦になっていることでしょう。

この後は、産山のうさぎさんに会いに行きました。

つづく・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




興味がない時は・・・

2013-09-10 | 湯布院
8日の朝の小雨は、湯布院に着く頃には上がっていました。
久しぶりに参加する犬吉猫吉(ペット雑誌)の撮影会 in 湯布院ガーデンホテル。

まだ、あどけないコリーのシエルくん(9か月)に会いました。





Zionは、全くやる気なし。
カメラマンが気を引こうとしてくれるのですが、静かに無視。
興味がない時は、居眠り・・・のふり?
カシャ!
何月号になるのか、掲載写真は、お地蔵さんです(笑)。



撮影の後は、由布岳の北にある塚原高原へ。
別荘が点在する丘を眺めながら、お散歩しました。



自然食のお店でランチにするつもりが、この日は、
塚原高原のイベント、コモレビカフェへの出店のため、お休み。
残念~ですが、また来ることにして、
よい散歩道を探しながら、のんびり、Zionと歩きました。



いつのまにか、晴れた空。
塚原温泉・火口の泉に入ってみました。
荒々しい伽藍岳(がらんだけ)の中腹から立ち上る硫黄の煙・・・
まさに、湯布院の秘湯。



強い酸性のお湯は、ほのかに黄緑色を帯びて、しょっぱい。
天然ピーリング効果がある美人の湯として、女性誌に掲載されていましたが、
なるほど、古い角質がつるんと取れたような感じで、しっとりします。



長湯温泉の炭酸泉とともに、塚原温泉の酸性泉は、
湯船の中のご婦人たちのおすすめの湯。

超大型犬との暮らしでは、慣れっこになって気にもとめない
打撲による青あざも・・・
早く治るかな。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




白猫の最後の言葉

2013-09-06 | お散歩
散歩の帰り、ケーキ屋さんに吸い込まれてしまった。



「 Zion、ケーキを買う間、中庭で待っていてね 」
「 うん、いいよ 」



中庭は、カフェのテラス席になっている。
ちょうど空いているし、やっぱり、お茶していこうかな。



アールグレイの揺れる湯気を見ていると、あの白い猫のことを思い出した。

東の公園へ行く途中、とある角を曲がった所にある家で
夏の初め頃から、白い猫を見かけていた。

白猫は、いつも駐車場の中にいたので、早朝、ここを通る時は、
Zionは、角にさしかかる手前から、尻尾を大きく振り、
期待に満ち溢れて、駐車場をのぞき込むのだった。



白猫は、扉の傍まで寄って来て、時々、にゃお~と鳴く。
野良猫のようにも見えるが、Zionに懐き、
どこか悲しそうに見える目には、気高さがあった。

Zionは、じっと見ている。
ふたりで何か話しているのだろうか。

納得すると、Zionは立ち去るのだが、
白猫がいない時は、屋根の上まで探していた。



ある朝、いつものように期待に満ちて角を曲がると、
白猫は、駐車場の真ん中あたりにいて、こちらに来ない。
Zionがいくら待っても、来なかった。

次の日、白猫は、駐車場の奥の道具箱の上にいて、やはり、こちらに来ない。
凛としてすわる姿は、とても大きな体に見えた。
じっと見ながら、ひたすらに待つZion。
白猫は何故か、威嚇するように、鋭い目をして、
何か言った。

Zionは、立ち去った。

それ以来、Zionが尻尾を振って角を曲がることはない。
探すこともない。
まるで、何もなかったように・・・

白猫は、もう、どこにもいなかった。



どこへ行ってしまったのだろう。
ふたりは、どんな話をしていたのだろう。

最後に会った日、白猫は何を言ったのだろう・・・



とても知りたいけれど、
それは、Zionだけにしか、分からない。

夏の朝の白い猫・・・
もしかして、幻だったのだろうか。

まさかね・・・


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!




ブルーアイスの香り

2013-09-03 | 庭・花
雨上がりの朝、庭に出ると、いい香り。
何と例えたらよいのでしょう。

それは、ブルーアイスの香りでした。



近づいてみると、水滴がキラキラ。
その名の通り、青く氷るよう。



降って来ないうちに、少しでも歩いて来よう。
すると、ザ~ッ! 激しい雨が・・・
うわぁ~ Hurry Back!Back!
庭のテーブルにも広がる波紋。
止まない雨。



玄関で出番を待つ・・・寂しそうな長靴のある風景。



長靴は、日本野鳥の会のもので、
軽くて、どんな泥道もすいすい歩ける優れ物。
長く歩く時は、トレッキング用の靴下を合わせて。



だけど、こんなに降っていては、きみとの散歩は、さすがに無理だ。

雨が止んだらね・・・
せめて、小降りになったらね・・・

カッパを着て、行く気満々、あんなに喜んで、待っていたZion・・・
とうとう、眠っちゃった。



ブルーアイスは、濡れて、濡れて、
雨のやみ間に、その香りを空に放つ。



ブルーアイスの香りがしたら・・・
散歩に行こう。
きっとね。


  

今日も会いに来てくれて、ありがとう!