3月19日のこと。
牧ノ戸峠から久住山に登る。
朝8時、雪は谷に少しあると聞いていたが、予想以上だった。
少し霞んだ快晴、復路は泥濘化するに違いない。
前回の登山と同じような状況になるのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bc/81e8495f9806662530db89ead3064901.jpg)
凍りついた急坂と階段を登ると、展望所が広がる。
・・・撤退するなら、ここだと思った。
Zionは3年前の復路のことを記憶しているのだろうか。
少しためらったが・・・行くと言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/6e/191d5bd7312d59f9688375b7a3bff5bc.jpg)
展望所から更に上り坂を進むと、
狭い岩場、急こう配の沓掛山(1,503m)が待ち受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/d8/c5dd4a4d5b417832128858234ffaee86.jpg)
鎖やはしごをまるで遊具のように使いこなし、
小学生の男の子が嬉々として越えて行く。
Zionにとっては、最大の難関だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/92/6967eeabb79d566d2ea34de552e50fe9.jpg)
沓掛山よりこれから歩く登山道を望む。
左に見える三俣山に隠れて見えない久住山。
距離4,800m、高低差457m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/39/f7f20255f3b3b4b75c3421485b9dd929.jpg)
はしごなどを避け、足場を選びながら、
何とか沓掛山を越えると、開放感のある景色が広がる。
久住山へと続く尾根が果てしなく感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/06/70f127a866702ffc923fe92d28ab089e.jpg)
残雪の道・・・
復路はこの雪が解けて、見たこともない泥濘の道となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/cf/7483f8fbbc6692486172060e0b12b037.jpg)
緩やかに上る登山道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/2a9e316a38f30cf6f5e816a8e09e4f5b.jpg)
石だらけの尾根を歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/76/c4afc0eb623ae70e9672a1c1696b574a.jpg)
ガレ場ではリードを長くすると、Zionは自ら足元を選ぶ。
どんどん登って行くZionにセーブをかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/02/9a633ca468837e084bb64c244248b902.jpg)
スタートから2時間、西千里ガ浜から望む星生山(1,762m)。
その岩尾根、星生崎を見ながら歩いていると、
やがて久住山が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/c4/9f50a4030b7e361adb2286c77c82b0af.jpg)
出会う登山者に可愛がられたり、驚かれたり・・・
どうやって沓掛山のはしごを下りたのかと聞かれたりしながら、
避難小屋、久住分かれ、そして久住山へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/50/d9119ef4fe78e3b0c8c5bf18095c948c.jpg)
雄大な久住山とZion。
また来たよ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/f6/3c48f6702666b0b49b0f3a388bacb1b9.jpg)
10時30分、避難小屋の後ろで休憩した。
Zionは自分のお弁当を見つけると大喜び。
お腹すいたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/2d/0c257284c42e0db4d359945ae363b456.jpg)
久住分かれでは何かを見つけ、面白そうに探索していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/75/e716280e98017cb6a44bc837c804fdd4.jpg)
いざ、山頂へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/25/d327299cf22eb2626d4d7250619b92d7.jpg)
阿蘇五岳、由布岳・・・遠くの山は霞んでいるが、
稜線を吹き抜ける風は冷たく、爽やかだった。
あと少し登れば、頂上・・・
何とZion、そこで立ち止まる。
飽きた?戻る?と聞くと、飽きた!とキッパリ。
山頂標識へのこだわりはないので、ここで十分。
さぁ、戻ろう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b7/f4883a649947cf3f5fc16a0dd35b2db1.jpg)
ほとんど雪が解けた復路のどろどろ登山道を行く。
ガレ場やザレ場は、登山者らの靴に付いた泥で滑るほどになっていた。
Zionの四肢は、まるで墨つぼに浸した筆のよう。
それでも、出会った人がこう言ってくれた。
「あなた、歩き方が上手だわ!あんまり汚れてないもの!」
あはは・・・笑みがこぼれて元気が出た。
最後の難関は、沓掛山の岩の急こう配。
上る方が楽なZionも岩に付いた泥で滑るため、躊躇する。
Zionの後ろについていた私は、その度に言葉をかけた。
Zion、大丈夫、行けるよ!
Zionが越えて行く。
共に越えて行く。
往復6時間半の泥んこ旅。
久住山、1,787m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0146.gif)
今日も会いに来てくれて、ありがとう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/04/7f/5b4d7bdf7ca36d734a0a654ed3896976_s.jpg)
牧ノ戸峠から久住山に登る。
朝8時、雪は谷に少しあると聞いていたが、予想以上だった。
少し霞んだ快晴、復路は泥濘化するに違いない。
前回の登山と同じような状況になるのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/bc/81e8495f9806662530db89ead3064901.jpg)
凍りついた急坂と階段を登ると、展望所が広がる。
・・・撤退するなら、ここだと思った。
Zionは3年前の復路のことを記憶しているのだろうか。
少しためらったが・・・行くと言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/6e/191d5bd7312d59f9688375b7a3bff5bc.jpg)
展望所から更に上り坂を進むと、
狭い岩場、急こう配の沓掛山(1,503m)が待ち受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/d8/c5dd4a4d5b417832128858234ffaee86.jpg)
鎖やはしごをまるで遊具のように使いこなし、
小学生の男の子が嬉々として越えて行く。
Zionにとっては、最大の難関だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/92/6967eeabb79d566d2ea34de552e50fe9.jpg)
沓掛山よりこれから歩く登山道を望む。
左に見える三俣山に隠れて見えない久住山。
距離4,800m、高低差457m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/39/f7f20255f3b3b4b75c3421485b9dd929.jpg)
はしごなどを避け、足場を選びながら、
何とか沓掛山を越えると、開放感のある景色が広がる。
久住山へと続く尾根が果てしなく感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/06/70f127a866702ffc923fe92d28ab089e.jpg)
残雪の道・・・
復路はこの雪が解けて、見たこともない泥濘の道となる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/cf/7483f8fbbc6692486172060e0b12b037.jpg)
緩やかに上る登山道。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2f/2a9e316a38f30cf6f5e816a8e09e4f5b.jpg)
石だらけの尾根を歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/76/c4afc0eb623ae70e9672a1c1696b574a.jpg)
ガレ場ではリードを長くすると、Zionは自ら足元を選ぶ。
どんどん登って行くZionにセーブをかける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/02/9a633ca468837e084bb64c244248b902.jpg)
スタートから2時間、西千里ガ浜から望む星生山(1,762m)。
その岩尾根、星生崎を見ながら歩いていると、
やがて久住山が現れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/c4/9f50a4030b7e361adb2286c77c82b0af.jpg)
出会う登山者に可愛がられたり、驚かれたり・・・
どうやって沓掛山のはしごを下りたのかと聞かれたりしながら、
避難小屋、久住分かれ、そして久住山へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/50/d9119ef4fe78e3b0c8c5bf18095c948c.jpg)
雄大な久住山とZion。
また来たよ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/f6/3c48f6702666b0b49b0f3a388bacb1b9.jpg)
10時30分、避難小屋の後ろで休憩した。
Zionは自分のお弁当を見つけると大喜び。
お腹すいたね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/2d/0c257284c42e0db4d359945ae363b456.jpg)
久住分かれでは何かを見つけ、面白そうに探索していた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/75/e716280e98017cb6a44bc837c804fdd4.jpg)
いざ、山頂へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/25/d327299cf22eb2626d4d7250619b92d7.jpg)
阿蘇五岳、由布岳・・・遠くの山は霞んでいるが、
稜線を吹き抜ける風は冷たく、爽やかだった。
あと少し登れば、頂上・・・
何とZion、そこで立ち止まる。
飽きた?戻る?と聞くと、飽きた!とキッパリ。
山頂標識へのこだわりはないので、ここで十分。
さぁ、戻ろう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b7/f4883a649947cf3f5fc16a0dd35b2db1.jpg)
ほとんど雪が解けた復路のどろどろ登山道を行く。
ガレ場やザレ場は、登山者らの靴に付いた泥で滑るほどになっていた。
Zionの四肢は、まるで墨つぼに浸した筆のよう。
それでも、出会った人がこう言ってくれた。
「あなた、歩き方が上手だわ!あんまり汚れてないもの!」
あはは・・・笑みがこぼれて元気が出た。
最後の難関は、沓掛山の岩の急こう配。
上る方が楽なZionも岩に付いた泥で滑るため、躊躇する。
Zionの後ろについていた私は、その度に言葉をかけた。
Zion、大丈夫、行けるよ!
Zionが越えて行く。
共に越えて行く。
往復6時間半の泥んこ旅。
久住山、1,787m。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0146.gif)
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今日も会いに来てくれて、ありがとう!
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