まるの日<へミシンクとミディアムな暮らし> まるの日圭(真名圭史)の公式サイト

ネコ20匹を世話するため、本を書いたりバイク乗ったり。見えない世界ととその狭間を見ながら日常を生活する一人の男の物語。

天気がいいのか悪いのか。それとご質問にお答えして。

2017-04-02 21:24:10 | 狐に聞く!



今日の夕方はこのように良い天候になってましたが。
昼には何度も霰が降ってきたりとなかなかハードな天気でありました。
写真は拡大レンズで撮ったものですが気温が高いために霰の形もイマイチですね。



車洗おうかと思ってましたが今度にしといてよかったです。

さて、そんな庭先にはコブシも蕾がひらきはじめ



他の花も綺麗に咲いているとこですけど。



最近シロハラが住み着いて葉っぱのあいだをカサカサ走り回っております。



外猫がたぬたぬしかいなくなったので




襲われる心配もないので自由にしているのかもしれませんが。
キジバト夫婦とかシジュウカラ夫婦とかも家の周りにやってきて新居の検討をしているように思えますね。

今年も煙突にスズメが巣をつくらないように、なるべく火を燃やしておかないといけませんが。まだまだ寒いので4月中も夜は薪ストーブは必須になっております。
しかし、今年は寒いせいか桜がまだまだですねぇ。


猫といえば妻が書いたターシャの油絵を額装して飾ってみると



なんか、良さげに見えるので額というは重要なものですね。

さて、今日はこちらのコーナー

【狐に聞く】



<今日のお便り>


狐さんに鳥のことで質問です。

今椋鳩十の本を読んでいるところです。「キジと山バト」という、異なる種類の2羽が仲良く助け合って生きている話がありました。キジはとても気が強く、小屋にスズメなどが餌をあさりに飛び込んで行くと、機嫌を悪くしてみんな外へ追い出すのでした。なのに山バトには餌を与えていて、山バトをよく見るとクチバシの先が互い違いになっていて自分で餌をついばめないようでした。それを見た人は鳥に同情というような心があるんだろうかと不思議に思いました。その後もどちらかが危機に陥るともう一方が助けます。それは偶然の出来事かもしれなくて人間の目から見て助けたと意味付けただけかも知れません。椋鳩十は鳥獣にもこんな高等な心があるのだろうか、今の自分には難しい問題だと言います。椋鳩十さんにもわからなかった問題ですが、狐さんはこの問いにお応えいただけますでしょうか?人間的な価値観で見ると、他のものには心を開かないのにハンデを背負っている山バトを助けるというキジのキャラに感動するのですが、それはあくまで人間的な感情を勝手に当てはめてそういう風に取っているだけなのでしょうか?
それから、本当にこの鳥達が仲良くなって助け合って生きていたとして、この鳥たちはいわゆるツインなんちゃらのような深い絆があるように見えるのですが、鳥や他の動物達にもツインなんちゃらみたいな運命的な絆、魂のグループみたいなのはあるんでしょうか?
あってもなくてもどちらでもいい話なのですが、ちょっと好奇心がわいてしまいました。
よろしくお願いします。



<お尋ねさせていただきます>

ま「椋鳩十は図書館にあるものからないものから、大概読んでますのでだいたいわかりますが。あの方は実際の体験と小説と入り交ぜて書いてますので、現実そのままを書いているわけではないこともあります。
そのあたりを感じ取りながら読むとまた違う見え方もあるかもしれませんけど。
まぁ、それはそれで。今回のご質問に関してどう?」

狐「物語には人間の情が入ってはじめて成立するものでしょう。
ですから、文章にされている時点で人間の情を感じ取れる書き方になります。それの気持ちを察することはできても、人間に鳥の心を理解することは難しいことです」

ま「この場合は、僕は別の見方をするんだけど。
雉のメスは鳩よりちょい大きいくらいなので、仲間と思って対応していて。
スズメとかは「餌を取りにくる邪魔者」程度の認識でいたのではないかと思ったりしたんだけど。だから同じものを読んでもそこまで人間の感情を写しこんでみた記憶がないなぁ、と思ったりして。ちなみに、鳥類は求婚する際に自分が餌を持ってきてメスに与えるという行動をするものがいるので、僕は雉が相手に求婚してるというパターン、そっちかなぁとまったくロマンのない考えをするけどね」

狐「あなたは動物に対しての接し方について知識と現場を見て、感じている世界があるからです。現実の動物たちの行動を目にしない人たちが物語を読むと、そこに投影するのは自分たち人間の感情になりますね。ですから、あなたの見ている感覚とまた違った受け取りをするのでしょう」

ま「そこは読み手の感性という、国語の話になりそうやね。
じゃあ話についてはそこまで突っ込まずに、感情について聞いてみるけどハンディキャップがどうとかそういう認識は動物にあるの?」

狐「人間がどれくらいのものをハンディキャップだと思うかで違いますが、お互いを助け合うという感覚は普通に持ってます」

ま「それは人間のレベルと同じでみてはいけないとこかね?」

狐「生命はバランスをとってお互いが生きています。そのなかで、その生命を生かす必要があると感じらる時には、周りの別の生物もそれを生かすために力を貸します」

ま「ということは、人間から見て「あいつ死にそうや、助けな」と思った瞬間があって手を差し伸べる感覚に似ているのかね?思考ではなく反応でそう感じると」

狐「そうですね。ですから、それを感じない場合は助けることはしません」

ま「その絶妙なバランスは人間には計り知れないことということか」

狐「人間の価値で測ってはいけません。周りにある自然、生命の流れのなかで助けるという行動が自然に起こるだけの話です。あなた方のように思考で生み出すものではありません」

ま「じゃあツインなんちゃらというのも無いと」

狐「そのような概念は存在しません」

ま「オシドリ夫婦は実際は浮気ばっかりだけど、鶴の夫婦とかは片方が死ぬまで添い遂げるということはあるよね?あれは人間から見たらツインなんちゃらに感じられそうだけど?」

狐「結婚して子供を残す関係に理由をつけているのは人間だけです。私たちはただ、生命として最適な相手とただ結ばれるだけです。そこには高い次元の共有と共感と、個体を超えた連携というものはありますが、あなた方の言われることとはかなり違うものだと思います」

ま「というか、僕は人間にもそういうものは「無い」と思っているんだけど。そういう話をするほうが人は興味もつからねぇ」

狐「私たちは地球規模の流れのなかで生命を育み生きています。そのなかで一時の行動が人間の期待するように見えるかもしれませんが、それはその行動を目にすることに意味がある出来事なのです。その行動自体には意味はありません」

ま「こういう本とか読んで、自分がどう感じるか。というのが重要ということかね?」

狐「それが意味があることになります」

ま「動物ならどうなんだろうか?という考え方をすることはいいのかね?」

狐「私たちは人間と異なる世界を生きています。同じ感性を持ってい無いのですから私たちの立場にたって考えるというのは意味がありません」

ま「それ聞いたら自然保護団体の人らが怒りそうだがね」


狐「自分たちが満足するように行動されるといいのです。そのために私たちは存在してます」

ま「その言い方だと動物は人間のために存在しているように聞こえるけど?」

狐「人間がそう思うならそうなるでしょう」

ま「そう思わないなら?」

狐「人間のために存在していない存在になるだけです」

ま「一回詳しく動物のあの世的な話をもっと聞いてみないといかんな、と思うけど」

狐「人の認識を超えますから、すべてを理解することは難しいと思います」

ま「こういう話のなかで少しずつ形になっていくくらいなんかね」

狐「しばらくはそういう形でしょう」

ということで、今回の狐に聞くのコーナーでした。
ハンディキャップがあるので、それを哀れと思って手助けするような感覚ではなく。
そこにいる生命の命を助ける必要があると地球全体の流れのなかで判断した時に、手助けを行うという感じのようでした。

ただ、僕個人的には「単に求婚してただけでは?」と思わないでもないですが。
物語は読む人が「自分で感じること」が大切ですので、僕の感覚は気にしないでくださいね。

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3 コメント

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桜は、三分咲き (りんパパ)
2017-04-02 21:39:17
まるの日さん、こんにちは。

 今日は、東京も晴れてお花見日和でしたね。
 都心は、満開になりましたが、私の住んでいる多摩地区は、三分咲きというところでしょうか。
 明日から、新年度が始まります。
返信する
Unknown (さちこ)
2017-04-02 21:56:33
質問に答えていただきありがとうございました!

生命のバランスを考えて、というのは、質問した後になんとなく思いつきました。
求婚というのは全く思いつきませんでした。鳥についての知識がなくて。

人間にもツインなんちゃらはないのかな〜。まあ実際好きになる人が現れたらツインなんちゃらかどうかはどうでもよくお近づきなりたくなりますが。

動物を見ていると、なんとなく人間の心を投影してしまいます。人間的な感情みたいなのを投影してみると、面白くて情がわきます。実際の動物の心は計り知れないのですね。
返信する
ねこの気持ち (みけみんみん)
2017-04-02 22:48:18
数年前、ねこが病気で死にました。病気がみつかった時、治療するかどうか、ねこと話せる人に通訳を頼んで聞いたところ、「アンタがしたいならすれば~。つきあってもいいわよ。」とのことでした。その時、ねこ視点の命の話しもされましたが、「あっさりし過ぎ!」と、腹が立つやら寂しいやら。
今日の狐さんの話しを読んで、あの時のねこの気持ちというか、ねこが言ってたことが、なんとなくわかったような気がしました。
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