まるの日<へミシンクとミディアムな暮らし> まるの日圭(真名圭史)の公式サイト

ネコ20匹を世話するため、本を書いたりバイク乗ったり。見えない世界ととその狭間を見ながら日常を生活する一人の男の物語。

アトランティス・ストーリー(メルマガから抜粋版)対談前に読んでいるといいかも?

2020-07-02 17:16:18 | 古代大陸系




今月に藤原史織さんとのアトランティス対談がありますが、一応皆様には「まるの日圭のアトランティスの世界」を知っていただくために、
メルマガで以前連載していたのを抜き出してご紹介しておきます。

なので、話が急に変わったり、話がつながってなかったりしますが、その辺は頭の中で変換して読んでくださいね。
3万字までは載せられるので、容赦無く長々載せてますが、3万字は「願ってイズクモ!」と同じ量なので、ちょっとした小説くらいの量にはなりますね。
なので、アトランティスについて、まるの日圭の認識している世界観を少しでも垣間見たい方はぜひ。

<アトランティスの歴史>
恐竜時代の終わりに塔と呼ばれる仕組みがそこに生まれていきました。
地球上は大きな気候変動や、それに伴う生命系の変化が起こり始め。 巨大な恐竜がいた世界から、哺乳生物がメインの流れがうごきはじめます。
これは、地球のもっていた別宇宙の記憶より導かれた流れです。 地球上に生まれていた爬虫類を主にした生態系は、半非物質存在の影響によって哺 乳類の生態系に変化してゆく。 その流れはすでに他の宇宙に存在していた情報でした。 それを用い、生命は次第に地球上で様々な形に変化し、次第に人類の祖先が生まれ ていくようになります。
塔はそのはるか昔。哺乳動物の繁栄が進む前から地球上で様々な生物を抽出し、人
類のプロトタイプを模索していました。
地球のもっている別宇宙の情報。
塔から抽出される半非物質の生命。
その二つが合わさり、塔が今後導き出す「人類」という存在を生み出していくのに 最適な流れを形作っていったのです。
塔ではコーディネーターという存在が8組おり、それらが抽出作業を行っておりま した。
しばらく地上での試験が十分でき、そして海の中での試験も開始されていきます。 抽出された存在が、陸、海、空、とすべての領域に配置されていきました。 地球上の生命が激減した冬の時代。
物質的存在の生命は数を減らしてしまったのですが、その間を埋めるように半非物 質の抽出された存在が繁栄していったのです。
これは、地球のエネルギーバランスを保つためで、肉体をもった存在が地球上から 数を減らしてしまうと、地球上に生まれていくエネルギー総量が減ってしまい宇宙 を構成する情報を維持できなくなってしまうからです。
塔の情報を地球上に維持するため、半非物質生命体が地球上を支配していました。
しかし、次第に地球上の生命体が数を増やしていくにつれ、半非物質生命体は役割 を終えていきます。
その中で、消滅してゆく半非物質生命体をまとめ、生きながらえさせるために。 そして、その後必要となってくる「分裂のエネルギー」を生み出すために一組の コーディネーターがメガラニカを作りあげ、そこに抽出された存在達を移住させて ゆきました。
そこは重力による結界でかこまれ、他の物質生命系に影響が出ないようになってい
ました。
メガラニカはしばしそこの中でコーディネーターにより管理されていきます。
アトランティスはその後、新しい抽出された存在を生み出し初めていきます。 人類との結びつきを今後強くしていくためにも、地球上に人類を生み出すためにも 今までのプロトタイプでは役割をこなせないと思われたからです。
そこで、生命をコントロールする術をもった抽出された存在が生み出されていきま した。 いままでは物質生命系と半非物質生命系は分離して存在していたのですが、物質生 命系に影響を与えていく半非物質生命の抽出が目的となっていったのです。
そのために、地上の生命と人間の姿を合わせたような生命体が抽出され。
それらの中でさらに厳選され情報を塔のなかでまとめられていった末に
26の存在
というものが生み出されていきました。

26の存在とは?
僕のこのメルマガにでも良く出てくる存在なのですが。 実はただいま同時連載中の「アトランティスの記憶」、でもものすごく重要な役割 を持ってくる存在になりまして。ここで書いてしまうとネタバレになるのですが、 まぁいいでしょう。
こちらは淡々と流れを書いていくことにしますので。
26の存在、というのはアトランティスの記憶で二人のコーディネーターが登場し てきます。 その二人が作り上げた「抽出された存在」なのですが、これが今までの抽出された 存在の上をいくクオリティで仕上げられておりまして。
この26の存在がアトランティスとその他を分けてしまうことになる役割も持って おりました。
抽出された存在が様々なコーディネーターたちのところから生み出されていくなか で、「人類」を作り上げるために、それぞれが必要な抽出された存在を作り出して いきました。
時間の物語、のとこで登場したルル、ルラ、たちはそれを生み出したコーディネー ターが人類の祖先にたいして「時間の概念」を教え込むために送り出した存在、グ ループになります。
人類の祖先とのつながりを得ていくために、人類を宇宙とつながる存在に仕上げて いくためにコーディネーターがそれぞれ「時間」「空間」「宇宙」を人類の祖先に 認識させるための「抽出された存在」を生み出していくことになるのですが。
26の存在はそういう「人類のための」存在ではなく、アトランティス、塔のある 地域限定を「安定させるため」に生み出された存在になります。 なので、人類の進化にはほぼ関係なしです。
時系列的には、ルル、ルラたちと同じ時期に生み出されています。

26の存在は一組のコーディネーターが生み出していくのですが、その際の詳しい 物語は後々「アトランティスの記憶」で語られることになりますが。
アトランティスが宇宙とのつながりを得ていくための存在を生み出していくため、 アトランティスを閉じる必要があったので生まれてきたということになります。
アトランティスは未来永劫同じサイクルを繰り返し、地球の「パターン」もしくは 時計のような役割をする場所になっていく必要があったため、地球の時間軸とは違 う領域に存在する必要があったのです。
そのために、地上に13人、宇宙に13人生み出され塔のある地域に結界を生み出 していきます。
その前に、この26の存在は容赦なく、人類に役立たない、アトランティスにも役 だ立たないただの試験的に作られた抽出された存在を一掃してゆきます。 試作品としての役割を終えた抽出された存在はここで役割を終えてしまうのです が。
この時にメガラニカの勢力が一役かっております。
分裂していく流れをつくるため。26の存在が戦うパターンを学ぶためにメガラニ カにて先に争いと分裂のパターンを抽出された存在で行い。 そこで得られた情報が塔にフィードバックされ、その塔の情報をもとにこの26の 存在が生み出されてゆきました。
この辺りの話は「メガラニカ戦記」の部分で語られていたとこになります。
ですので、この26の存在は「隔離」と「分裂」の象徴になります。 姿カタチは美しい天使のような姿なのですけどね。
そうやって、26の存在が必要ない抽出された存在を片付けてしまい。 残った「人類へ奉仕する抽出された存在」はそれを生み出したコーディネーターと 共に人類の意識を造る仕事を行い、人類へ奉仕する抽出された存在はその地域で神 や精霊として扱わ人類へ貢献して。人類が精神的に成長していく道しるべを行って いきました。
このあたりはルルルラの話の部分です。

そして、コーディネーター自体はレムリアのほうへと移動してゆきます。 レムリアではその後、人類と半非物質レムリア人(新たに抽出された存在)が同居 するのですが、人類はほとんどレムリア本島にはおりませんでして。近所の島々で 交易を行っていたようです。
抽出されたレムリア人は、これは実は塔とのつながりを地球意識で行えるように なってから、アトランティス人の情報をもとに抽出されてきた存在になります。
なので、アトランティス人が先にあって、その後レムリア人が存在してます。
レムリア人のストーリーはまた後日。その一部はジュブナイル小説的な内容でち らっと書いてますよ。
26の存在に話を戻しますが。 この辺りはちょうどこのアトランティス、メガラニカ、レムリア、という3つの勢 力が生まれてくるポイントになっているので、実は地球の歴史の上でも最も重要な 点になるんですけど。 この辺りの話はあまり表に出てない気がするので、僕がこっそりここで書いておき ます。
某NHK的な番組でいうなら「この時、歴史が動いた」になりまして、重要人物が 26の存在になるとこですか。
26の存在はアトランティスを結界で封じ込めてしまったため、他のコーディネー ターが塔にアクセスできなくなってしまったので。 それで地球上の人類の祖先との関わりを作っていき、地球の意識へとつながり。 そのラインで塔へのアクセスルートを作り、アトランティス以外のコーディネー ターたちはそこでやっとレムリア人をつくることが可能になっております。
アトランティス人とはなんぞや?
というと、ここでコーディネーターがおりますが。 それが「自分の情報を複数の存在に分散してしまった」存在になります。

つまり、26の存在にとっては創造主がカタチを変えて存在しているようになるの で。その創造主を守るために全力を尽くしてアトランティスを守っている状況にな ります。
守るというか、隔離している状態です。
コーディネーター、アトランティスの記憶ではトリョウ、チリェスの二人のうちの 一人がアトランティス人のもとになっております。
なんで一人なのか?
それはアトランティスの記憶のなかで後々語られますので置いておいて。
塔が持っているパターン。別の宇宙から持ってきた、宇宙を司るパターンを地球上 で再現するための場所。それがアトランティスになり。 26の存在はその自分の創造主の姿を眺めながら、設定された仕事を行っていくこ とになります。 ヤーフルたちが見学に行った施設で、シルバーコートをまとって粒子技術のところ で登場してくる110メンバーですが、これが実は地上にいる26の存在のうち1 3人がこれに相当します。
ヤヘーベという存在が最もメインで出てきますが。これはたまたま僕と縁が深いの でずーっと関わっており、アトランティスの記憶、と書いた時はこの存在とのつな がりを得て、せっせと書き記していた次第です。
なので、アトランティスの記憶では僕の過去生目線のストーリーが主になっており ます。
ただいま記している内容は銀髪の男性経由なので、僕の過去生目線とは違う展開で 進んでいきますので、アトランティスの記憶と併用して読んでいただけると面白い ですよ。
26の存在は他の抽出された存在からして見れば自分たちを全滅させようとする悪 魔のようなイメージになりますが。 アトランティスから見ると、自分たちの場所を守ってくれるガーディアンのような イメージになります。

アトランティス人はこういう守りのなかで宇宙のパターンを繰り広げていくことに なっていきました。
アトランティス人、というのはコーディネーターの情報を細分化してそれぞれに入 り込んでいるような形になりますので、漫画「からくりサーカス」の「しろがね」 的な設定がわかりやすいかもしれません。
もしくはアイゼア(I/T)、類魂、今の人間んでいうなら過去生から未来生までの 存在が同時に自分の周りに展開している状況とでも言う感じでしょうか。
しかし、個性があり個人である別個体になる、という認識にもなりますのでややこ しいです。
とりあえず、アトランティス人の設定はそういう形なのでそれを頭の片隅に入れた 上で読んでいただけましたら。 ここからの話は、ヤーフルたちが登場してくるはるか以前のストーリーになりま す。
アトランティスではまず最初のアトランティス人が抽出されました。 それは性別がなく、男性でも女性でもない姿で存在していたのです。なぜなら、2 6の存在にも性別が存在していなかったからです。
しかし、それでは何も動きませんでした。性別のない存在がただ、そこで情報の管 理と、塔とつながり宇宙情報とひたすら繋がっている状態を続けている世界。
複数の存在がいても、お互いのネットワークは安定し、コミュニケーションも破綻 がなく。 何もかもがバランスがとれ安定している状態がそこに生み出されていきます。 全てが完全である、複数の存在がいても問題のない世界。
現状を維持し、情報をただ見て情報の存在を確認し、まずは塔と別宇宙の情報がそ
こに存在しているのを確認する存在が活動しておりました。

それにより、地球上の別宇宙の情報が存在していることが安定的に認識され、その 情報が変わらないことまで認識されたことで、次ぎの段階に進む必要が生まれてき ました。
次ぎは、この情報を再現して実際に動かして、情報の確実性を確めていく作業を行 うことに。
そのためには性別が一つであるのは不都合でした。 情報の再現には相反する性質を持ったもの。それぞれが引き合い、反発しあい、そ のなかで生まれていく新たな情報や作り上げられていくシステムが必要になるもの です
そこでアトランティス人のなかで男、女という概念が生まれていきました。 まだこの時期は半非物質存在なので自分のなかにある 二つの性質を分離させてい くことを行ったのです。 男性生と女性生。宇宙を構築する陰と陽を持つ存在として。
性別のない時代から、性別が生まれる時代へと入っていきました。 その時、大きな変化が生じていったのです。
物事が予定通りに動かない。 情報のままに設定された通りに全てが動かないで、新しいパターンを生じさせてい くのです。 そのパターンは塔のなかにある情報のかなり上位の複雑な部分になり、単純なパ ターンから高度なパターンを再現させていくのに効率のいいシステムがそこに生ま れていきました。
感情の設定が生まれていき、男女の差異による行き違い。そして、時間の概念を追 加することで、さらに感情の動きが複雑化していきました。
この時間の概念は人類に対してレムリア系のコーディネーターが行った情報を、 フィードバックさせて追加設定したものになります。

もともとアトランティス人は時間の概念は必要ない存在なのですが、宇宙の情報を 再現していくなかでは、別宇宙の宇宙をつなぐ存在がもっている「時間の概念」を 再現する必要もあり。そのためには人類が手に入れた「惑星の周期で時間を認識す る」方法を用いて現地に合わせて時間軸を設定してゆきました。
それにより、男女、時間、という概念が生まれ、アトランティス人は新しい展開に 入っていくのです。
性別が分かれるまえのアトランティスの様子を、以前書いていたのでそれを抜粋し て載せてみます。あくまで、「こういう雰囲気の話」なので「爬虫類人が!」とか そっちに意識向けすぎないでくださいね。
この時期に存在していたのは、どちらかというと爬虫類源人をモチーフにした姿に なっております。 その理由はまだ哺乳類から進化している人類が生まれてないから。 直立した猿は居ても、人類と呼べるほどの存在が生み出されていないので、モチー フが全時代の爬虫類源人になっていたというのもあります。
そして、爬虫類は寿命も長く、人類のように容姿が極端に変化をしないので長い時 間を過ごす生命体として(半非物質ですが)は適していたとも言えます。
そういうことを頭に入れてから、以下のお話を。
<創世記 side2>
ゆらゆらと、アム(爬虫類系の人)は水面の揺れる様を見ていた。 白い石で縁取られた泉。 そこには、全身に細かいウロコが美しく青く輝き、優美でありながらどこかに影を 感じさせる。そんな姿が写っていた。 風が吹くたび、水面が揺れる。同じように姿も揺れた。 「まるで、今の私のようだ。」
アムはぽつりとつぶやいた。

そうだ、彼を迎えに行かないと。 本来はすぐにでも駆けつけるべきであるのだが、なぜかこの場所で時間をつぶして しまった。
悩みのあるときは、アムはいつもここに来ていたのだ。
そして、巨大な階段状ピラミッドの前に到着した。 そこの前には、兵士に捕まった姿で一人の人物が立っていた。 その姿を見つけ、アムは駆け寄る。すると、その人物がパッと表情を明るくした。 「アム、良く来てくれたなぁ。」 「ふん、ヤァム。いつもいつも身請けをするこちらの気持ちにもなってほしいもの だ。」
ヤァムと呼ばれた人物は、罪の意識も無いように笑っていた。 そこの兵士とアムは引取りの話をして、身分証のようなクリスタルを確認し合い、 やっとヤァムは開放された。
「まったく。今度は何をやらかしたの?」 大通りを歩きながらアムが聞くと、ヤァムは両手の手首をさすりながら 「必要な文献を探しに行っただけだ。そこにセキュリティがかかっているなんて 思ってもいなかったんだ。」 「あなたはいつもギリギリの資料を集めるからマヒしているのでしょうけど、普通 はそこに行く前にセキュリティの存在に気付くでしょうに。」 「そのギリギリのところに、真実に近いものがある場合が多くてね。」 ヤァムは全く悪い事をした気が無いようだ。 アムはため息をついた。今後、まだまだ自分が身受けをする役目が出てきそうだ。 ということで。
ヤァムの家に二人は到着した。石のようであり、白い塊のような、そんな建物だ。 中では何かの研究をしている風であり、素材と機器が足の踏み場もないくらい散ら ばっている。
そして、その中央にはレリーフのような物体が置いていあった。 青い光によって、緑色に輝くそれは、半分が膨大な量の管につながれた、女性の上 半身であった。
閉じられた瞳はかすかに動き、胸は呼吸と共に大きく膨らんでいた。
「また、悪趣味な事しているね。」アムがそういうと、ヤァムは、その女性のレリー フをいとおしそうに撫でながら、

「今に分かるさ。これからの世界を作る仕組みをここで実験しているんだから。」 そっと手でレリーフの女を愛撫する。すると、口があえぐように開いた。
「全く悪趣味だ。なんだいその美しくないものは。」 アムの口調が少し荒くなっている。
ヤァムはアムをじっと見て、 「これまでのこの世界は我々『HM』と君達『NM』とで構成され、相対的な対極 を作り、宇宙の表現を行う事で、魂の陰陽バラスを取ってきた。 しかし、今のこの国を見てみろ。荒廃が進み、何を目的に生きているのかわからな いような輩ばかりだ。 もうそろそろ、新しい仕組みが必要になる。我々の意識を次のステップに送るに は。」
「それが、その気持ちの悪いモノなのかい?」
「そう、これは『女』だ。」
「女?」 「これからの世界は、このような「女」と「男」で作られていくべきなんだ。」 「それはこの星の動物と同じやり方ではないか。オス、メス、そして生殖による増 殖。考えただけでもおぞましい。」 「この星はそのシステムを容認する。だから、いいのだ。我々のような中途半端な 存在は星にも受け入れられず、外にも存在できない。過去に存在した「意識体」と しての共通意識も無い。我々はもうこの星では発展できないのだ。」 「そんなことはない。私もあなたも、今ここに存在しているでしょう。」 「もうじき、『波』が来る。その時に我々はもうここには存在できない。」 「そんな、『波』のことを信じているのか?あれは神官達の言いがかりだろう。」 「残念ながら、『波』は来ている。今日新たに得た情報にもそれは確かに存在して いた。」
「そんな情報、どこにある?」 「それを調べていたから今日捕まったんだ。セキュリティがかけられるほどの情 報。そこに真実があるモノだ。」 「そういう事をして、私がどれほど心配していると思っている!」 「君にも時期に分かる、理解できる時がくるさ。」
そんなやり取りの後、ヤァムはその「女」を完成させるために作業に取り掛かりは じめた。アムはほったらかしだ。

ヤァムは「女」と呼んでいたレリーフへと話しかけ、触れている。その表情はまる で愛するものをいとおしむ様な表情。 アムはたまらなくなり、その場を立ち去った。
どうしたというのだろう、この感覚は。 あの「女」というものを初めて見せられた時から、初めて感じる言いようのない感 情が湧き上がって来る。ヤァムを愛おしいと思う一方、憎いとも感じるこの感情。 これはいったいなんなのだろうか。
アムはすっかり暗くなった空を見上げた。ついため息が漏れる。 「私は何をしているのだろう。」
==================
という感じ。
こっちの話を展開させても、面白い話になりそうですが、とりあえずここで終わっ
てます。
こんな感じで、一旦性別のない存在として生み出されたものが、 それだけでは限界が生じてきたので、新しい段階に入る必要が生まれてきた。 その中で、人間としての姿を持った「男性」「女性」が生み出されていくというス トーリーの流れになります。
思わせぶりな単語が多数でてきておりますね。
「波」
とか「荒廃している」とか。
つまり、単一のパターンでできた存在が多数居ても、それによって何も新しい情報 の再現ができなくなっていくので。 やっていることが単調になり、単調になると前に進もうとするポジティブな行動力 も失われてゆくことになります。

すでにある情報をさらに深く探索するものもいなくなり、それにより世界がだんだ
んと衰退していくような。
共産主義国家がだんだんと衰退していったのと同じで、同じレベルで同じ状況、環 境だと競争というか変化を生み出しにくくなってしまう流れができていくようで す。
そこで、情報に深く関わってきた存在達は「人間の男女」というものを作り出して いくことになります。
呼び方を簡略化させるために、爬虫類型アトランティス人を「サイド2」と呼びま す。人間型、いま連載しているアトランティスの記憶に出てくるヤーフル達を「サ イド1」と呼びます。
先にサイド2が存在し、そこで最初は有り余る情報を観察し続けることで、彼らは 安定した生活を行っておりました。 塔にある膨大な情報を、まずは「そこにある」ことを定義し、認識していくものが 必要だったのです。
もともとコーディネーターの仕事がそれなので、アトランティス人は人組のコー ディネーターの個人情報が分裂して作られたものという認識になります。 なので、分裂したとはいえコーディネーターの仕事をしないわけにはいかないの で。まずは情報の存在を認識するとこからスタートしていきました。
情報を確認していく作業が進むのですが、その様子は一見爬虫類人類が街を築き、 一定の秩序のなかで生活している様子に見えていきます。 自然の森のなかでも一定の秩序が生まれ生命活動がパターン化していくように。 サイド2の存在は人類が社会を作って行動してゆくようなシステムを作り上げてい き、そのなかで生活することで情報を効率よく認識してゆく手法をとっていまし た。
見た目は、サイド2の人たちが独自の文化を持って生活しているようにしか見えま
せん。
材質が謎の石のようなもので作られた建物。屈折率を自由に調整でき、温度湿度管 理も行う、今でいうならナノマシーンが建物の建材、コンクリートのなかに入り込

んでいて。それらが人の意識に反応して自由に組成を変えて透明になったり。発熱 したり、冷却したり、柔らかさを変えてみたりとしてくれるようなもので。
クリスタル、というものが出てきますが、これは情報をコントロールする際の端末 扱い。これを身につけていることでナノマシーンの制御からなんからできてしまう という便利グッズになります。
まだこの時代は「粒子技術」が完成しておらず、この今でいうなら「ナノマシーン の集合体」が街を、社会を動かしていた技術になります。
今が電気を基本に作られた社会であるように、この時代は「ナノマシーン」が基準 で社会が構成されています。
このナノマシーンが高性能。一つが一つの機能しか持っていないので、家を作るに は
柔らかくなる
硬くなる
つめたくなる
暑くなる
屈折率を変える
クリスタルから指示を受け取る
指示を伝える
お互いを連結する
連結したものをさらに連結する 連結したものをさらに連結したものをさらに連結する 連結したものを・・・・・・ が10の10乗繰り返し。
くらいの膨大な種類のナノマシーンが必要になり。それぞれが有機的につながり ネットワークを構築して一つの「建物」としての用を成している状態になります。 これがテーブル、椅子、も同じようなもので、連結したものを連結するナノマシー ンの数が多かったり少なかったりするくらいでしょうか。
ナノマシーンで世界が構築されていると言っても過言ではないくらいの状況になり ます。ただし、半非物質ですけど。

食物はさすがに「ナノマシーン」ではありませんが。水や食物には定期的に体の調 子を整えるナノマシーンが混入されているので寿命という概念が無いという事で す。
不老不死の存在になるわけです。
しかし、ナノマシーンは世代交代してゆくので次第に質が悪化したり。 以前と同じ事を行わないパターンも生まれてきて、それがサイド2の人類に対して 悪影響を及ぼし初めていたりします。
それで荒廃していく世界になり。 新しい情報を用い、アトランティス人を新たに構築する必要がでてきました。
その新しい情報が宇宙空間にある「情報の帯」でして、地球と太陽系が螺旋を動き ながら宇宙を猛スピードで移動しているのは今の科学でも証明されておりますが。
その移動の途中に「切り替えスイッチ」のような帯が存在しておりました。
タイマーのようなものですね。 塔には宇宙の歴史やら構築されてきた流れなども入っているので、地球の動きか ら、サイド2の存在が半値いしていく時期とかも全て情報として存在しており。地 球内部にタイマーを設置するよりも宇宙全体の流れに繋がる必要があったため、宇 宙のほうにそのタイマー、帯が生み出されておりました。
宇宙と地球を結ぶ新たな存在。 地球人がレムリアのところで生まれていくときに、アトランティスでは 「宇宙と塔をつなぐ新たな存在」が地球人をモチーフに形作られる事になっていき ました。
この「波」というのは帯のことで、これに地球が突入したら、サイド2の存在は役 割を終えてしまうという意味合いになります。
ナノマシーン文明なので。ナノマシーンが自己崩壊を選択していったら何も残らな いわけでして。

サイド1の先祖になるような「男」と「女」が生み出されたあとに「波」がやって きて。それでこのサイド2の文明と人たちは一掃されてしまった。
という流れになっていくとこです。 ざっくり書くと面白くもなんともないですが、それを人間の感情を入れた視点でみ てみたら、今回のようなストーリーを読み解けるというとこになります。
なので、アトランティスは「創世記」から「前アトランティス文明」というのがあっ て、そしてヤーフル達の「アトランティス」が生み出されていくことになります。
次回は、その「サイド1」のアトランティス人が生まれてくる話を書いてみます ね。
だんだんというか、余計に展開がややこしくなってきたような気がしないでもない
ですね。

サイド2の人たちが作り上げている町などは、パソコンで言うなら「基盤」を作っ ているようなイメージで、昔のパソコン、コンピューターがハンダ付けされた機械 が並んでいる状態であったのに似ているかもしれません。
今は記憶媒体とかそういうのがシンプルになってきているので小型になってたり、 回路もコンパクトにまとまっていたりします。 それは、今まで基盤に機械を並べていたものをプログラムで代用できるようになっ たから、というのもありますが。
サイド2の時代は「アナログ コンピューター」時代だと思っていただけると比べ やすいかと。 70年代くらいの映画で、宇宙船打ち上げるものとかみているとデカイ回路とか基 盤もって差し込んだり抜いたりしている風景があったり、オープンリールが回って いたりしますが。サイド2の時はその状態で塔にある情報を再現し、検証し確認し ておりました。
情報の認識、確認だけのばあいは動きに信頼性のないものや、何かの拍子に切り替 わるようなプログラムを使うよりも。 実際に回路として組み込まれていくやり方のほうが信頼が置けるので、サイド2の 世界はナノマシーンにより町ができ、社会が構成され、そこに流れる電流のような 情報の役割を爬虫類型アトランティス人が執り行っていたという感じです。
でそろそろアナログからデジタルな世界に入っていく。新たな「粒子」という概念 が動き始める時に、このサイド2の世界は一度崩壊することになります。
ナノマシーンの制御が崩れることで、建物やインフラが全て崩壊し。肉体の維持に 使われていたナノマシーンも全て活動を停止させたことで肉体の維持も難しくな り。
サイド2の住人はソドムとゴモラの塩の町ではありませんが。粉々になって消えて いくことになりました。
で、その中から、男性、女性の作られし存在が新たに生まれ出でてくるのです。
ヤァムのような人物は他にも多数いて、それぞれでネットワーク作り数組の男女を 生み出していました。
それらがサイド2崩壊後、一箇所に集まり。 そして、塔を中心に新たに街を作っていくことになったのです。
その時、サイド1のアトランティス人に知恵と方向性を与えていったのが、26の 存在のうち、地上に配置された13の存在。
ここで、彼らは「粒子」技術をアトランティス人に授けることとなります。
アナログ形式で情報の整理、確認をしていたサイド2の存在がおりまして。そのノ ウハウが塔のほうへ蓄積されていったことで、今度は「わざわざ基盤を作らずとも プログラムで代わりのことができるようになる」という感覚に近いものが生まれ。
アナログ的な回路のような街並みや、そこを行き来する統一規格の存在(サイド2 の人々)は必要なく、多様性のあるアトランティス人がそれぞれの立場で行動して いくことで新しい「意識の方向性」が生じ、それを今度は重要にして行くことに なっていきました。
塔の情報を動かす基本的な部分がサイド2で完成したので、今度はそれを応用して いくための「プログラム」的な臨機応変に書き換えられ、それを用いることで新た に塔にある情報を活用して行くことができるもの。
そこで、人の意識に反応する「粒子」というものが生み出され、アトランティス人、 サイド1の人々はその恩恵にあずかることとなります。
この粒子というのは塔をコンピュータのように考えると、そこの中で動くプログラ ム言語のようなもので。 特定の役割を持った粒子がそれぞれ必要になっていきました。
人の意識に反応して力を発生させる粒子
温度を操作する粒子
意識の情報を伝達するための粒子
音を伝えるための粒子

などなど、何種類ものパターンを作ってプログラムが動くように、何種類もの粒子 が動くことでアトランティスサイド1の街や人々が生活し、塔の情報をうまく使う ことができるようになっていきます。
その最も充実していた時期が、今連載中のヤーフルたちの過ごす時代。
粒子はそのままだと霧散してしまうので、特定の濃度になるように常にコントロー ルされ。塔から生み出され、エネルギーを消費したあとは塔へと戻り、そこでエネ ルギーを満たしてまた排出されて、と循環する完全無公害のエネルギーシステムと してそこに存在しておりました。
粒子自体は延々とリサイクルできる上に、結界があるためにアトランティスの外に 広がることはありませんでした。 そのため、塔のある地域を中心にアトランティス全域で粒子を使った世界が構築さ れてゆきます。
それぞれの粒子は目的に応じて散布されていたので、音粒子のないところや、力粒 子のないところもあったりして。 人が意識を強烈に動かすところに力粒子が満ちていると、いろんなものを吹っ飛ば してしまうのでそのあたりは調整されております。
今でいうなら、無料WiFiがあるとことないとこの違いみたいなものでしょうか。
サイド1の人たちは26の存在たちの導きにより街をつくり、繁殖し(半非物質で
すが)増えてゆきました。

粒子という技術は世界中に使われていたのではなく、ごくごく一部のアトランティ スの内部にて使われていた技術になります。
そして、一部はレムリアのほうでも使われていくのですが、その話はまた今度。 とりあえずはこのまま、アトランティスでの話を描いていきたいと思います。
まず、社会体制が家族ひとくくりではありません。
遺伝的な両親と、そこに生まれた子供。 まぁ、半非物質ですが生殖活動のようなことは行いますので増えていきます。 子供は親が育てるのではなく、共有した施設のようなところで育てられていくので す。
ペア、と言われる男女が結びつきます。 今の彼氏彼女、結婚というものではなく、波長的に折り合う相手。 今でいうなら魂のパートナー的な存在ということになります。ツインソウルとかツ インレイとかなんかそういう言われ方をするものがありますが、そういうものに近 いパートナーになりますね。
運命的なパートナー、出会うべくして結ばれるパートナー。恋愛感情など存在せ ず、当たり前のようにペアになってともに過ごしていくだけの関係。
アトランティスには恋愛という概念もなく、ただ魂の流れのままに行動していくこ とで自然と相手とめぐり合うようになっております。
そして、ペアが成り立つと子供を生み育てます。 意識が安定する、人間でいうなら3歳くらいまでは親子のあいだでじっくりと世話 をされていくので、母親、父親、とのつながりが最も強い時期となっていきます。 親の仕事は他の人たちが代わりに行うので、特に社会的な問題は生じません。 それに、物理的な作業は粒子というものが行うので必要最低限のものがあれば事足 ります。
今のように消費社会というものを作る必要もなく、粒子技術の中で、生活に必要な ものだけを生み出し動かしていく世界になります。 理想的な社会主義国家が近いかもしれません。
子供は3歳くらいまで、自我が生まれ安定するまでは親と過ごし、その後集団で生 活する場に進みます。 ヤーフルたちの話では「家」と呼ばれるところに入っていくのです。
子供の世話は社会全体で行うので、子供は必ず施設に入ることになります。 そこで親との別れを悲しみそうなところですが、それまでの期間に十分親との触れ 合いを行っているので、一人で預けられても恐れを持たず。他の子供達との接触の ほうを楽しむようになっていきます。
もちろん、親はいつでも会いにこれるし、毎日必ず顔を見せていくのが普通です。 家、では子供達が集団で生活し、そこで人間関係の過ごし方を学んでいきます。
初期教育を行う家。
中期教育を行う家。
高等教育を行う家。
と三段階になっていて、精神的年齢を人間の年齢で当てはめていうなら
4歳から6歳までが初期
7歳から15歳までが中期 16歳から24歳までが高等教育、という雰囲気になります。

アトランティスは閉鎖された区域なので地球の年齢ではない数え方をします。です ので、この年齢の数え方も少し異なっていくので、今の人間でいうとおおまかに 「倍」になりますね。
なので、25歳から社会生活を行う大人になるのですが、今の人間の年齢の数え方 を当てはめると50歳になります。
まぁ、それくらい精神的に成長するまで時間をかけているということです。 もちろん、肉体的にはアトランティス人は死を迎えるまでは若いままなので、20 代後半の姿で一生を過ごすので、人間で50歳くらいの年齢でも若い青年のような 姿です。
ちなみに、こういうパターンも今の人間に刻まれているので本来は50歳までが学 び、それ以降が新しい人生、という流れで生活していくのがいいのかもしれませ ん。
ただし、不老ではないので歳は取ってしまいますが。
本来、サイド1の時代のアトランティス人には寿命は存在しませんでした。 ですが、粒子技術が生まれてから寿命というものが存在し始めます。 この粒子技術を用いると時間に縛られていくといくのです。
そこで、自分の肉体が滅ぶ前に別の肉体を用意して、自分の意識や情報を連続して 保っていくためと、新しい変容していく意識に対応させていくため
「子供を産み育てる」
という概念が生まれていきました。 子を生み、育てていくのは生存戦略ではなく、粒子を使い始めたために止むを得ず 取って行った手段ということになります。
アトランティス人の「子」の概念は地球上の生命体と基本が異なるということで す。
初期教育の期間は何をするか、というと人間形成の時間に費やされてゆきます。

アトランティス人として、人間?としての生き方、かんがえ方、過ごし方などの基 本を学び経験するところになります。
ここではまだバンダナを使うことはせず、粒子の扱い方も習いません。 まずは自分の肉体をコントロールする技術を学んでいき、基本的な学業、言葉の習 得やその他の存在との関わり、親との関わり、周りの人間、大人との関わりなどを しっかりと経験を交えて学んでゆきます。 人間でいうと、中学校までの学びを初期教育で行うとこです。
男女の区別がまだできてない、ということをヤーフルたちの話の時にでてきてます が、中期教育の家に入る時はまだ第二次性徴が出てない状態になります。
人間としての肉体と精神の扱いを学んだあとに、中期教育の家には入ります。 ここが、アトランティスの記憶で出てくる二人のいるところ。
ここで粒子の扱いを学び、バンダナを使うテクニックを磨いていくのです。 まずはバンダナと粒子の使い方をしっかりと学び、そのあとに様々な方向性につい て学びを行います。 個人の特性に合わせて教育方向が決められ、それに従った個人個人の成長にそって 様々なカリキュラムが組まれてゆくのです。
魂のパターン魂の方向性、そういうものを感じながら周りの人も教育できるので、 今の教育現場のように「本来の方向ではない」個人教育をしなくて済むとこがあり まして、みな自発的にのびのびと学び成長していきます。
粒子の仕組みを初めて知るのもこの中期教育の途中で、その辺りの体験からアトラ ンティスの記憶は始まっております。
中期教育のなかで粒子について様々に学び、体験したあとは社会的な学びを行い高 等教育へと入っていきます。
ここはすでに社会で自分が行うべき役割がわかっているので、その方向に向けての 学び専門的な手法を行っていく形になっていきます。
粒子技術の本質を理解しているので、効率の良い活用法などを学び、実践して行く のもこのあたりから。

そして、社会を担うメンバーとして家を出て、「街」へと入っていくことになりま す。
家というのは学習と成長を行う場で、教育期間だけではなく生活の場でもあります が。 「街」はアトランティスを構成するメンバーとしての行動をしてゆき、ここでも生 活と仕事と成長はセットで行います。
プライベートが、とかそういう話や休日がどうのという話もなく。 自分が働ける範囲で労働し、そこで街全体の流れや動きをスムーズにして行く仕事 を行います。
交通、 流通 管理
お金の概念は無いので、お金の動きや貯蓄などの仕事はありません。 物を動かす流通は「対価」となるものを動かすことで成り立っていきます。
お金の概念は無いのですが、チケットのような概念はありまして。 たとえば、アトランティスの記憶、野中でヤーフルと主人公が喫茶店のようなとこ ろに入っているシーンがあります。
そこで、「子供はお金を払わなくても良い」という言葉がありますが、ここでは「チ ケット」のことをお金と表現しております。説明が面倒だったので。 子供は基本何をしてもチケットは動きません。高等教育までは食事に掛かるチケッ トなどは存在しません。
子供が生活する家は、街のなかの施設であり、子供も街の一部という概念なのでそ こでは対価を求められ無いのです。 子供が学び成長するのは街にとって必要なことなので、それに関わることではチ ケットは動きません。
等価交換を行う際に、リアルタイムでやりとりができ無いものがあります。

お金の概念と同じなのですが、野菜を仕入れる時に代わりに刃物を1トン持ってい けるかというと難しいものです。 そこで、チケットを発行しそれを持っていくと現物と交換できるというものになり ます。
喫茶店が野菜を仕入れてスープを作り、それを提供していくとします。
喫茶店は野菜を仕入れるために郊外の農家を訪れ、チケットを発行します。 そのチケットは野菜と同じ価値のものに交換できるものですから、野菜を作るのに 必要な機械、燃料、作業でつかう服、運搬する道具などに交換できますし、日常生 活の食品にも交換できます。 お金と変わら無い概念ですが、お金はそれを動かすことで「利益」が生じたりしま す。銀行の利息みたいなものとか、お金を動かすだけで手数料が取られたり。
チケットにはそういうものが存在しません。 そもそも、情報粒子に記録されるものなので、今でいうなら「Bitcoin」みたいな ものです。仮想通貨的なノリが近いかと思います。 不正につかうとすぐに分かるので、もらった以上のチケットを使え無いし、他の用 途にも使え無いようになっていたりします。
チケットは基本余ることはないので、それを貯蓄しておくという概念はありませ
ん。
もらったチケットは時間はかかりますがその分確実に使っていくようになっている
ので。
野菜を手に入れた喫茶店はスープを作ります。 そこでつかう燃料代などはお客さんから頂いたチケットから支払い、掃除道具や店 を維持する機材関係もお客様からもらうチケットで支払います。
スープができると、お店にお客さんが来て。 そのスープの対価に価するチケットを渡していくのです。
つまり、スープがまずいとそれなりのチケット。野菜が悪いとそれなりのチケット になっていくので、作る人は自分の技術の限りを尽くしてがんばります。

そういう「常に仕事に全力で打ち込む」姿勢を皆が行うため、街は常に効率よく動 いていくようになります。 チケットは、対価が等しいと思われる量しか存在しないので。世の中に過剰に生み 出されることもなく順調に世の中を動いております。
あくまで、チケットは物々交換だと時間差があったりすると対応できないので。 それに代わるシステムとして存在しているだけです。
粒子を介しているので発行したり保管したりするという概念が必要なく。 不正につかうにも粒子で皆が共有しているので「偏った動き」をするとすぐにわ かってしまいます。そのあたりがBitcoinに似ているな、と思ったとこがありま す。
そういう経済活動なので、余分や偏りが存在せず、皆が同じ状態で同じように生活 している平等な社会というものが普通に実現されている世界になります。 それが、初期アトランティス、サイド1の人たちが作り上げた最初の世界でした。

アトランティスの記憶、ではバンダナというものが出てきて、それを額に巻くこと で粒子を操ることが可能になっております。
政治の話のまえに、このバンダナについて先に話しておこうかと。 こういう技術的な話は興味ない方は面白くないかもしれませんが、一応そういう設 定があるということを書いておきますね。
バンダナは人の精神に反応します。 人の脳に起こる電流の変異を受け取って、それを使って粒子に信号を送るのです が、その仕組みはものすごく複雑な回路、プログラムのようなものがバンダナに 入っているクリスタルカードに仕込んであるのです。
実はカード自体も「粒子」で内部が満たされていて、薄い二層になった間に複雑な 溝と信号を送る、受け取る仕組みがあります。
カードの大きさはクレジットカードくらいの大きさ。 厚さは1ミリアクリル板くらいのごくごく薄い緑色の透明な板になります。 クリスタル、というくらいなので材質は水晶質なのですが、多少柔軟性があり額の カーブに沿うくらいは曲がります。ですが、グニャぐにゃとプラスチックの下敷き みたいには曲がりません。
このカードを特殊な素材でできたベルトに入れて頭に巻いているのが「バンダナ」 と呼ばれるもの。
布地はシルクのようなは肌触りで、カードは直接額に当たらないようになっていま す。バンダナは頭の後ろに留め金があるのですが、たいていは横向気に頭に巻い て、それをずるっとずらして整える方法がみなさんよく巻きつけているやりかたに なります。 バンダナの端には端子が出ていて、見た目にはバンダナの端から調整用の紐が外に 出ているような感じです。その先には丸い「端末」のようなものが付いていて、そ こに何かをつなげるようになっていたりしますがほとんど使うことはありません。 秘密裏に相手とやりとりする。極秘回線的なイメージになるので人目につく所でこ れをやる人はおらず。それを行うととても失礼な人たちという目で見られるもので す。
図書館での調べ物の際、この端子も使えたのですが主人公は「記録」させるために
端末のほうを使って情報を得るようにしておりました。
このバンダナ、端子、を使って情報を得ても記録することができないようになって います。重要なものは情報粒子を通じて端末に記録させるのが一般的でした。
端末、とはヤーフル初登場のとこで、イヤフォンのように耳に当てていたものにな ります。大きさはイヤフォンくらいで、それを二つくっつけた形が球体になるよう な作りです。
それは耳に当てると情報粒子を集めてイヤフォンになったりしますが、記録媒体と しての能力もあるので。情報粒子からの記録を保管したり持ち帰る際にも使われて います。

この世界、情報は空間にある「情報粒子」に記録させてあるので、詳しくは情報粒 子に記録させる「場所」を作り、そこに記録を次々保管していく役割と。 それを後日引き出す役割を持ったもの、ということになります。 バンダナでその代用もできそうですが、バンダナは情報粒子の記録を読むことがで きても一般的に「誰でも読める」公共的なものだけになります。 個人的に楽しんだり、個人的趣味の情報は記録されても特定の端末を使わないと読 めないようになっています。
ですので、家族の情報とか公にする必要のないものはそうやって情報粒子に記録さ せてその辺りの空間に枠を作って情報を蓄積させている感じです。
バンダナの話に戻りますが。
バンダナはクリスタルの薄板の間に「増幅粒子」とでも言うものが内蔵されてい て、微弱な波長を捉えて増幅させて力粒子などに伝えているところです。
このクリスタルプレートは終末期などでも出てきますが、その際現れてくるのは 「情報記録用のカード」と「バンダナ用に調整されているプレート」がありまして。 それでいろいろと何かある話になるのですが、それは後ほど。
このバンダナは個人用に調整されているので、他の方にはまったく使えないように なっております。 これは防犯とかそういう対策ではなく、たんに個人個人のパターンに合わせて調整 してから使うものなので。人によって脳波が異なるため、人のバンダナは使えない ということになっております。
アトランティスの人は日がな一日このバンダナを身につけているので「臭くならな いのか」とか心配になりますが。半非物質人間なのでそのような匂いなどに関して は問題はないようです。
色は子供の時は自由に、大人になると仕事によって決められています。 とはいえ、いきなりサイケデリックな色にする人はおらず、青色が一般的に多い色 でした。
無意識に青が粒子の色、というのを感じていたためかもしれません。

バンダナは学校で配布され、卒業する時に回収されます。 図書館の描写であったように「制限」が情報にはかけられているので、子供用のバ ンダナはそこにアクセスできないようになってます。 そして、大人になったら仕事場で配布されるので、それを使って今度は日常を過ご すことになります。この場合は制限はなくなり自由に閲覧、利用が可能になりま す。
ですので大人はサイド2のアトランティス人の話も知ってますし、アトランティス 以外のレムリアの話も知っています。
ヤヘーベ達26の存在の正体も知っていたりするので。 今回のアトランティスの記憶に出てくる主人公が「子供」なのはそういう意味があ ります。
最初から全部しった人を主人公にして世の中を見ていっても、何もワクワクする展
開は望めませんからね。
バンダナは支給品、服も靴もバッグも全部支給品です。 そのなかで個性を引き出さねば、とかそういうことを皆考えないし、粒子の使い方 で個性を感じているので、姿で何か表現をする必要がありません。
粒子を使う使い方がそれぞれ違うので。 それが個人を区別する主な部分だったりします。
今の人類が猿人からの進化なので、目が異常に良くなり色彩がわかるようになって います。これは緑のなかから果物などを探す際に色がわかったほうがいいから、と いう説があるようですが。
アトランティス人のばあいは 粒子を使うのに慣れきってしまっているため、粒子を基準に物事を考える癖がある ところです。
あの人は粒子映えがする
あの人は粒子が鈍い

とかそういう感じで人を表現することがありますが、アトランティスの記憶、では こういう分かりにくいやりとりは削ってあります。
そんな粒子を使う世界が成り立っているアトランティスですが。 政治の方がどうなっているのか、その話もしておきます。
民主主義という概念が今の世界には存在していますが、アトランティスにはそうい うものはありません。 政治を行うのは、最初から政治家向けに生まれて育ってきた人がその仕事を行う。 というやり方になります。ですので選挙もないし人員の入れ替わりもありません。
政治に向いた人、というものは学校で成長する間にわかるものですが、そもそもの 魂のパターンが「国政」を担う人というものでこちらに生み出されるというものが あります。
これは世襲制ではないので政治関係の両親から生まれた子が政治を行う人になると
は限りません。
政治、というものも一つの仕事の形として扱われています。 そうじをして回る人も、図書館の管理をする人も、野菜を育てる人も。皆同じ「仕 事をしている」というだけの区別になります。
政治の仕組みは「議会」が存在していて、そこで意見を交換し合い適切な社会構築 になるべく動いておりますが。
元首というものがおらず、国にトップは存在しないという考え方です。 Bitcoinのなどにあるブロックチェーン方式みたいなもので。お互いが情報粒子を 介してお互いを監視しおかしいところがあれば、その部分を是正して社会運営をス ムーズにしてゆく。ということになります。
共有できる情報量が桁違いなので、粒子を用いているとスーパーコンピューター並 みの情報処理を個人が扱える以上のことができてしまいます。
政治、というよりも社会をより良く安定させて動かしていく。 そのための「役割」を持った人たちが政治家として存在しています。

人数は各地域からあつまるので20人くらいになります。一人が命を失うと、新た に一人補充されていくようにサイクルがなっているので、人員不足、過剰になるこ とはありません。
役場のようなとこで戸籍とかそういう管理がいろいろとありますが。それも情報粒 子とバンダナを使っていけば個人でできますし、今役場が代行している仕事もほと んど個人で可能になります。
ですので、地域をまとめる役場というものも存在しません。
地方議会も存在しません。
中央に議会があって。それが社会を動かす管理を行いながら、粒子を動かしている 26の存在との関係を結びつつアトランティスを安定させるべく動いている。
それが政治のようなものになります。 ですので、政治家は生まれて育つときに、議会の一員となるべく育っていくという 事になります。
仕事も全部生まれたときからほとんど決まっている世界。
それを不自由と思うのは今の世界の認識でものを見るからです。 決まっているのですが、逆にいうと今の世界のように迷う事も必要なく、やってき た自分に向いている仕事をするだけで世の中のためにもなるし自分の成長にもな る。
そうなると、仕事が楽しくなるので別に不自由とも感じない。 そういう考え方で生活しているというところです。
すべての情報は情報粒子のなかに存在していて、アクセスは誰でも可能であるた め。 すべてのシステムに透明性があるため人は政治に対して不安も持たず自分の決まっ た仕事を粛々と行っている状況がアトランティスの大人になります。

全盛期のアトランティス。
見た目は素晴らしい技術力で高度な技術を持って活動しておりますが。
すべては自分の魂の声に従って仕事を行っているところになります。ですので、 塔、そしてアトランティスを維持するためだけに世の中に生まれて仕事をして死を 迎え。また塔に戻っていくという人生を「自由」と思うかどうかはその時代に暮ら してみた記憶を思い出さないと難しいかもしれませんね。
現状の社会体制でいうと明らかに不自由に感じられますので。
26の存在、正確には地上にいる13の存在。 それらは政治には一切関与しません。 あくまで、粒子を動かす役割、管理する役割を行っております。


アトランティスの政治。
ちなみに、西洋人、アメリカ人のほうにはアトランティス系の住民が入っているの で、アメリカのような雰囲気がアトランティスの後半に出てきたりしますが。 あくまで魂の波長がアトランティス系という事になります。
さて、全盛期、ヤーフルたちの時代のアトランティスの政治ですが。 今回は植民地の話。
基本的にアトランティス人は半非物質です。
ですので、彼らが直接今の人間と出会ったとしたら、見える人と見えない人と別れ てしまう事でしょう。霊的な存在を把握するのがうまい人には見えて、そうでない 人には見えない。
妖精や幽霊が見える人がいて、見えない人がいて。
アトランティスが全盛期のときは、前に書いておりました「時間の生まれとき」の 物語でルル、ルラたちが行動したあとの話になります。 ですので、すでにレムリアが構築され「人類」と呼ばれる存在が原始的ながらも生 活を始めていた時代。 時間の概念を持ち、半非物質存在たちと共存していた時代。
ですので、アトランティスの周囲に発生していた「人類」とアトランティス人との 関わりがなかったわけではありません。
レムリア人のように、積極的に人類にアプローチして人類の意識進化の方向性をつ けていったとか、そういう興味はなかったようで。 たんに「地球の情報を集めるための労働力」程度に認識していたようです。
レムリア人は人類を生み出し。人類の意識進化を行うことで地球生命系とのつなが り、宇宙とのつながりを構築し、塔へのアクセスを回復させていくという目的があ りまして。その過程で人類が文明を持ち、発展していく流れになってゆきました。 ルル、ルラのような存在が各地で人類の祖先と共に暮らしていたのです。
アトランティス人は、レムリア人との関わりが外れた人類、そこに文明を持ち始め ていた人類に接触してゆきました。
アトランティス人もレムリア人も、半非物質なので、人類から見たら同じ精霊のよ うな存在に見えます。
人類にとっては今までいた自分を導いてくれていた神が去り、新しい神々がやって きたという雰囲気で捉えていたことでしょう。
ですので、アトランティス人がそこに入っていくのは何も難しいことはありません でした。

ただ、アトランティスの塔からかなり離れるのと、水は粒子を封じるので海を越え て広げることができず。 粒子を持ち運んで必要な場所に、必要な量だけ広げて使う、ということをやってお りました。
アトランティス人も地球に発生した人類には興味を持っていて、レムリア人の目的 とする塔とのアクセスをどういう形で行っているのか?それを知るためにサンプル として大陸周辺の地域へ出向き、そこの人類と接触してゆくことになります。
そこではアトランティスの粒子技術を使ったインフラを作ってみたり。 その土地の住民に新しい概念や考え方を与えたりして、その地域で文明が発展して ゆく方向。
そして宇宙の認識などを共有していったのです。
いわゆるシュメールとかそういう話になりますが。 そこに出てくる神々というのは、この半非物質アトランティス人、ということにな ります。 レムリアを作るために行動していた初期の存在は、どっちかというとクリー チャーっぽい姿をしておりました。ルル、ルラたちの一行を見るとわかりますが、 鱗があったり毛むくじゃらだったり。足が8本の蜘蛛みたいなのがいたり、頭が二 つあるものがいたり。あまり夜道で会いたくない感じの方々です。 ちなみに、後日レムリア人というものも生み出されていきますので、その時は姿形 は人間、アトランティス人と変わらないものになっております。
この時代、レムリア人はレムリアのほうにしかいないので大西洋側にはすでにク リーチャー状の抽出された存在から成るものたちが多少いるくらいでした。
アトランティス、レムリアは交易を開始するのですが、今回はその前の話を先にし ておきます。
アトランティス人は人間としての姿で接触してきたので、人類は警戒することもな く宇宙的な天体の知識から土地の動き、成り立ちなどの話まで様々受け入れ。 そして自分たちの文明が成長することに役立てていきました。

アトランティス人が操っていたわけではなくて、ごく一部、集団をまとめる役割の 人がアトランティス人と接触し。そこで知識を得ていたことになります。
シュメール、古代エジプト、ヨーロッパの一部、アメリカの一部。 そういう地域に出向いて、アトランティス人はそれぞれの土地に合ったやり方で関 わりを持って行ったようです。
最初はそこで生活する人類を観察する目的で拠点を作っていたのですが。次第に積 極的に関わるようになり、アトランティス終末期近くには「植民地」という概念ま で作っていたりします。
ですが、ヤーフルたちの時代ではまだ人類の文明が始まりの時期だったため、特に 強いアクセスをして自分たちの意に沿うようにしてしまおうということはなかった ようです。
学術調査でジャングルの奥地にいる原住民と接触するために、奥地へいく人たち、 というのと似たような感じでしょうか。 あとはレムリア人が放棄したあとを引き継いでいった、という流れでもあります。
人類はレムリア人の元になる「抽出された存在」たちの働きで生み出され人類とし て生活を始め。 レムリア人は東のほうへと去って行き、西は空白の地域が生み出されてしまいま す。そこで、アトランティス人がそこを引き受けたという流れですが、 まだここでは双方の関わりは生まれておりません。 行き違いになったような形になっていますが、塔のほうでそのバランスはコント ロールされているので変に重なったり時間が空いたりはしていないというとこで す。
人類は初期の頃は西洋はアトランティス人、東洋はレムリア人のほうに関わりが あったということになります。
ピラミッドやらを作った時代、シュメールが発展する時代はまだ後。 これから数万年後の話になります。
初期の人類は粒子の取り扱いに秀でたものもいたので、それらに粒子技術の一部を 使わせるということも行っていたようです。

南米、エジプトなどで川で仕切った領域ではそういう実験による土地、建物が作ら れ、人類とアトランティス人が様々な実験というか、生活を通じてお互いの情報交 換をしてゆきます。
人類は粒子を使うことで、自分たちの生み出された経緯やら地球の意識とのつなが
りを得ることができ。その情報がアトランティス人のほうへと伝わり。
そのなかから有益なものを形として実生活で役立て。
星を見る方法というのは最も役立つので、先に多くの人々の間に広まって行ったと ころがあります。
初期アトランティス、アトランティスの最盛期は人類との関わりにおいて良好で良 い関係を保っていたようです。
この後、ヤーフルたちの物語も「中期アトランティス」に話が飛ぶのですが。 その「中期アトランティス」の時代は分裂の時代になります。
この時代になって、アトランティス人はレムリア人との関わりを持つようになり、 アトランティス中央は地球規模でのお互いの関係性を見て、それぞれの役割を保ち ながら過ごしてゆくことを強く意識します。
貿易のようなこともしているのですが、人類を介して行うことが多かったようで す。 アトランティス系住民のいる地域で取れたものと、レムリア系住民がいる地域で取 れたものを交換したり。
中期になると政治体制が一気に変化するので、そこの話は次回また詳しく書いてゆ きますね。
そして、政治の話と共に重要なのは住人の寿命について。 アトランティスの記憶でもありましたように「粒子を使い始めたことで寿命ができ た」という話。
基本的に半非物質なので、寿命はないのですが。 粒子を使うことで「意識のエネルギー」的なものを消費するようになります。

つまり、粒子技術というのは精神力、サイコエネルギーとでもいいますか、そうい うものを消費して成り立つものである、ということです。
人間でもエーテル体を消費して粒子を使うことになるので、粒子を使うことで物事 を動かしている人たちは寿命が少なくなる傾向があるとかないとか。
半非物質なのでエネルギーの補充が延々続くと問題ないはずなのですが、粒子を使 うことで本来補充できるエネルギー以上に消費が激しくなりまして。 それで、徐々にアトランティス人の最盛期である粒子技術を用いて発展させていた 時代は次第に終焉を迎えてゆきます。
このままでは、アトランティス人が粒子技術のせいで滅ぶ可能性がある。 ということで、粒子技術は次の段階に進みます。
それは、中央や決まった場所でしか使えない、という制限をかけていくことになり
ました。
一つの大陸で一つの政治体制であったものを、創世記のように塔のある中央を中心 に8つの政治区域に分けてしまい。それぞれの政治区域を独立させることで、コー デイネーターたちが行っていた「新しい存在の構築」を進めていこうという流れに なっていったのです。
最盛期のアトランティスは最も長い時間、地球時間では数万年規模の時間を過ごし ていったのですが。その終焉はあっという間でした。
ヤヘーベたち13の存在が結界を作り、人と粒子の行き来を完全に絶ってしまった のです。 それにより、地域ごとに暮らしていた人々は孤立し、それぞれの地域で集まって生 活することになりました。
国外にいたアトランティス人たちも孤立し、その地域で生活することを余儀なくさ れたのです。 後で国外のアトランティス人も本国との関わりができるようになりますが、そこま では各自別の地域で半非物質人として生きていくことになりました。そのため、各 地域では本国のアトランティス人とは肌の色や髪の色に差異が生まれ、より人間か らの影響を強く受けた形質へと変わってゆきます。

本国では白い髪、銀色などが基本でしたが、国外のものたちは黒髪、赤い髪の毛な どその地域にいる人類の形質からの影響を受けてしまったものです。 これは塔を基準に生まれ変わっているのですが、国外にいると塔から直接ではなく 地球と人類の意識世界を通じて生まれ変わってゆくので、そこで差異が生まれてい くようです。


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1 コメント

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アトランティスストーリー (りんパパ)
2020-07-02 18:03:17
まるの日さん、こんにちは。

 アトランティスストーリー、凄い歴史ですね。
 これは、じっくり読ませていただきます。
 東京は、今日青空がまぶしいくらいの陽気でした。
 明日は、また、曇り空のようです。
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