『手足のないチアリーダー』

先天性四肢欠損症で生まれた佐野有美さん。
１９歳までの歩みを本で読みました。


とっても明るくて元気いっぱいだったけれど
小学校高学年からはお友達との関係や
思春期特有の悩みなどから心を閉ざしてしまった
時期もあったそうです。

しかし、高校でチアリーディングに出会って
また本来の明るさをとりもどし、今は
元気な声をいかした仕事ができるようにと
勉強中だそうです。

いろんな経験をしたからこその彼女の言葉は
胸に響きました。


～～手足の代わりに授かったもの～～

　”人を勇気づける”という意味をもつチアリーダーには、
チアの精神『チアリーダー・スピリット』と呼ばれるものがある。

私は神様から、手足の代わりにチアリーダーの精神を授けられて、
この世に誕生した。
　
　人間は誰もが役割をもって生まれてくるという。
　神様からの届け物、このチアの精神を、この笑顔を、
　世界中の人に届けよう。
　それが、きっと私に課せられた運命なのだから・・・

　もし悩んでいる人がいたら、

　私には手がないけど、心の手を差し伸べたい。
　私には足がないけど、真っ先に駆けつけてそばにいてあげたい。
　障害があるからって、強くならなくてもいい。
　ただ、誰にもやさしくなりたい。

　みんなの足元を明るく照らせるような、太陽みたいな笑顔で・・・


　もし、涙で途方にくれる人がいるなら、私のことを思い出してください。


　たとえ手足がなくても、明るく元気なチアリーダーがいることを・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（本文より引用）