間違いやすいので一応書いて置こうと思う。というよりもこうした国際情勢の緊迫化が
一部の政治家や工作員に悪用されてきた経緯を踏まえて記する事も重要かと思う。
一時は安保法制の内容を知るうえで一つの例題としても挙げられた南沙諸島での
中国の領有権問題。米国との集団的自衛権が可能となり、具体的な行動形式が議論される
題材としては最適だが、それがネックになったのかどうか日本で取り上げられる事の
少なくなった南沙諸島での中国の埋め立て基地建設。
ピンクの円が南沙諸島スプラトリー岩礁
赤い印がサウスジョンソン岩礁(フィリピン領)とファイアリ―クロス岩礁(ベトナム領)のある場所
中国が2012年から工事を始めて2015年に埋立完成させ飛行場を建設したのが
南シナ海スプラトリー岩礁群のジョンソン南岩礁でそこではフィリピンが領有権を
主張して中国と対立していた。英名:サウスジョンソン岩礁 中国名:赤瓜礁
・北緯9度42分50秒 東経114度17分10秒
2015年の後半から中国が新たに工事の着工したのがそこから西側に位置するスピ岩礁
(ベトナム名)こちらの方は2016年の年明けも間もない頃から中国船がベトナム船に衝突して
お互いに一歩も引かないが領有権問題が激化している。
英名:ファイアリークロス礁 中国名:永暑礁
・北緯9度55分 東経115度32分
同じ南シナ海のスプラトリー岩礁群で発生した対中国の2つの領有権争いですが、
大きく違う所はサウスジョンソン岩礁は1992年に米軍の駐留が撤退したフィリピンが
中国と係争関係になり、この領有権争いを機に中国をけん制するために再びフィリピンは
米国と軍事協定を結ぶ羽目になった。
対して今回の中国船籍の衝突事故の起こったファイアリークロス岩礁の領有権を主張する
ベトナムは近年米国と軍事関係を強化しているにも関わらず中国と係争を構える事になった。
ベトナムは社会主義国で中国やロシアとの国交は太い、しかしこうした領有権争いが起これば
自ずと旧共産圏からは距離を置くようになりNATOとの関係を重要視する傾向が生まれる。
そこを米国に拾われたと考える事も出来るが、実際には米国との軍事関係を進めても中国の
侵攻は止められないと判断すべきだった。
国連に頼るも「力による現状の変更は許されない」とするばかりで、効果を得ていない。
この問題は日本のネトウヨにしてみれば、日中関係における東シナ海尖閣諸島での
中国船籍と海保の巡視艇との衝突と重ねあわせて、対中国の為には米国との軍事同盟が必要
不可欠で米国との集団的自衛権の発動を期待する口実ともなっていた。
いわば米国との軍事協定を再び結んだフィリピンと非常に近い考え方だった。
その要因としてフィリピンが国内の米軍駐留に反対し米軍を撤退させた後に軍事力が手薄に
なり中国に狙われたと薄っぺらい分析をしていたがそれは根拠の無いデタラメであることが
今回のベトナム船と中国船籍の衝突事故によって証明された。
米国と軍事関係を強化しているベトナムであっても再協定を結んだフィリピンであっても
中国の侵攻を止められず、具体的には米国も領有権争いではなく、「航海の自由の原則」を
守る為の争いと核心からは少し外れて国際法上の大義を用いている。
ベトナム船との衝突事故を気に解することなく更に中国が滑走路建設に向けて進んだ。
一部の政治家や工作員に悪用されてきた経緯を踏まえて記する事も重要かと思う。
一時は安保法制の内容を知るうえで一つの例題としても挙げられた南沙諸島での
中国の領有権問題。米国との集団的自衛権が可能となり、具体的な行動形式が議論される
題材としては最適だが、それがネックになったのかどうか日本で取り上げられる事の
少なくなった南沙諸島での中国の埋め立て基地建設。
ピンクの円が南沙諸島スプラトリー岩礁
赤い印がサウスジョンソン岩礁(フィリピン領)とファイアリ―クロス岩礁(ベトナム領)のある場所
中国が2012年から工事を始めて2015年に埋立完成させ飛行場を建設したのが
南シナ海スプラトリー岩礁群のジョンソン南岩礁でそこではフィリピンが領有権を
主張して中国と対立していた。英名:サウスジョンソン岩礁 中国名:赤瓜礁
・北緯9度42分50秒 東経114度17分10秒
2015年の後半から中国が新たに工事の着工したのがそこから西側に位置するスピ岩礁
(ベトナム名)こちらの方は2016年の年明けも間もない頃から中国船がベトナム船に衝突して
お互いに一歩も引かないが領有権問題が激化している。
英名:ファイアリークロス礁 中国名:永暑礁
・北緯9度55分 東経115度32分
同じ南シナ海のスプラトリー岩礁群で発生した対中国の2つの領有権争いですが、
大きく違う所はサウスジョンソン岩礁は1992年に米軍の駐留が撤退したフィリピンが
中国と係争関係になり、この領有権争いを機に中国をけん制するために再びフィリピンは
米国と軍事協定を結ぶ羽目になった。
対して今回の中国船籍の衝突事故の起こったファイアリークロス岩礁の領有権を主張する
ベトナムは近年米国と軍事関係を強化しているにも関わらず中国と係争を構える事になった。
ベトナムは社会主義国で中国やロシアとの国交は太い、しかしこうした領有権争いが起これば
自ずと旧共産圏からは距離を置くようになりNATOとの関係を重要視する傾向が生まれる。
そこを米国に拾われたと考える事も出来るが、実際には米国との軍事関係を進めても中国の
侵攻は止められないと判断すべきだった。
国連に頼るも「力による現状の変更は許されない」とするばかりで、効果を得ていない。
この問題は日本のネトウヨにしてみれば、日中関係における東シナ海尖閣諸島での
中国船籍と海保の巡視艇との衝突と重ねあわせて、対中国の為には米国との軍事同盟が必要
不可欠で米国との集団的自衛権の発動を期待する口実ともなっていた。
いわば米国との軍事協定を再び結んだフィリピンと非常に近い考え方だった。
その要因としてフィリピンが国内の米軍駐留に反対し米軍を撤退させた後に軍事力が手薄に
なり中国に狙われたと薄っぺらい分析をしていたがそれは根拠の無いデタラメであることが
今回のベトナム船と中国船籍の衝突事故によって証明された。
米国と軍事関係を強化しているベトナムであっても再協定を結んだフィリピンであっても
中国の侵攻を止められず、具体的には米国も領有権争いではなく、「航海の自由の原則」を
守る為の争いと核心からは少し外れて国際法上の大義を用いている。
ベトナム船との衝突事故を気に解することなく更に中国が滑走路建設に向けて進んだ。