まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

今年の上履き

2016-01-22 08:57:58 | お仕事のオキテ
センター試験の監督、去年と今年は橘高校会場でした。

昨年もブログに書きましたが、橘高校はセンター試験の会場としてはサイコーで、

家から歩いて行けるし、教室も控え室も温度管理がしやすくて居心地がいいし、

教室が広すぎないので受験者数が適度で、解答用紙や問題冊子等の配布・回収がラクだし、

教室と控え室の距離が近くて休み時間とかの移動もすぐにできるし、

何と言ってもここで受ける受験生がみな試験慣れしているから全然手がかからずにすむし、

そして試験終了後はすぐに街に繰り出せるし、いいことずくめです。

なんだったらこれからもずーっと橘高校で開催してくれてもいいくらいです。

ただひとつ唯一の難点は上履きを持参しなければならないことでした。

で、昨年は上履き用の安い靴を買ってそれを履き、今年も橘高校だとわかっていたので、

それを普段用に下ろしてしまわずに1年間温存しておいたのでした。



ところがこの年末年始、特に自分が新しい靴を買いたかったわけではないのですが、

たまたま靴屋に行く機会があり、そこで前から欲しいと思っていた靴を見つけてしまったのでした。

これです。



以前にもこれと同じデザインの靴を持っていたんです。

最初に買ったのはリーガルの靴でした。

それはリペアなどしてもらいながらけっこう長く履いていました。

その後、靴の安売り屋で別のメーカーの廉価版を見つけて、しばらくそれを使っていました。

去年、それもダメになってしまったのでまた似たやつが欲しいなあと思っていた矢先のことでした。

今回見つけたのはホーキンス製でした。

前回のやつみたいに激安ではありませんでしたが、リーガルのほど高くもありませんでした。

この手の靴の何が好きって、デザイン的に気に入ってるというのもあるんですが、

何よりも足音を完全に消すことができるんですよ。

厚い靴底のゴム的な部分がいいんでしょうね。

それって試験監督にはピッタリじゃないですか。

実際これまでも、福島大学で試験監督をするときは、定期試験であれ入学試験であれ、

たいていこれを選んで履くようにしていました。

大学入試センターから足音に関する警告が発せられる以前から、

私は監督時の足音問題には自分なりに細心の注意を払っていたのです。

去年はまだ前の廉価版が健在でしたから、

この2年間だけのために上履き用にもう一足これを買う気にはなりませんでしたが、

その後ダメになってしまい、ちょうどこのタイミングで見つかったというのは何かの縁だったのでしょう。

消音効果という点では去年買った上履きなんかとは断然比べものになりませんので、

このホーキンスの靴を今年の上履きとすることにし、

センター試験の日が来るまではまだ使わずに大事に取っておいたのです。

おかげさまでセンター試験中、教壇や床のきしむ音自体は避けられませんが、

(もちろんそういう音もできるだけ立てないように、どこがきしむのかは覚えておきます)

靴音に関しては完全に消し去ることに成功していたのではないでしょうか。

はたして受験生の皆さんは、試験監督の大学教員が、

そこまで気を使って試験監督に臨んでいたということに気が付いてくれていたのでしょうか?

(私以外の先生たちのことは知りませんが…。)

名残惜しいですが、橘高校でのセンター試験も今年限りですので、

この靴も去年の靴も普段用に下ろすことにしたいと思います。

結果的には1年に1足上履きを買ったことになりますね。

クソーッ、これってやっぱり大学入試センターか福大の入試課が支払ってくれるべきじゃないですか?

せめて確定申告のときに経費で落とせるといいんだけどなあ。