まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

芸術の夏

2012-08-13 11:20:34 | 人間文化論
日本ではよく 「芸術の秋」 という言い方をしますが、
別に秋に限らず、春も夏も冬も芸術関係のイベントはいつでも開催されています。
なぜ、そして、いつ頃から、ことさら芸術と秋が結びつけられるようになったのか、
現在調査中ですが、なかなかその発祥をつきとめることができません。
たぶん、「土用丑の日はうなぎ」 とか 「バレンタインデーのチョコ」 と同様、
どこかのあざとい広告マンが考えついた宣伝コピーにすぎないのではないかと想像しています。
というわけで、秋に限らず夏だって芸術していいじゃないかということで、
美術関係のイベント2発のご紹介です。

まずは山形大学と福島大学の合同展覧会です。
今年初めてこういう展覧会のお知らせをいただきましたが、
これまでにもこんなイベントがあったんでしょうか?
福島大学のなかでもどういうメンバーがこの会を企画しているのかもよくわかりません。
私の自宅にハガキが届くくらいですから、
(ちなみに私の住所が 「陣場町」 ではなく 「陳場町」 になっていた…)
今までに行った展覧会のいずれかの団体が関与しているのでしょう。
他大学と合同でやるというのは精力的でいい感じがします。
今回が初めてだとするならば、こういうネットワークを新しく作ってしまうのは、
あの人たちではないかあという私なりの勝手な予想がないわけではありません。
ともあれ、こんなイベント↓です。


山形大学福島大学合同展覧会

ルート13

期間 : 8月15日 (水) ~ 8月20日 (月)

時間 : 10:00 ~ 18:00 (最終日のみ12:00まで)

場所 : 福島市民ギャラリー



このイベントのあと、同じ福島市民ギャラリーで今度は美研展が開催されます。
昨年のクリスマスイブに見に行った福大美術研究会の展覧会ですね。
彼らは芸術の秋をわざと外して、例年、夏と冬に展覧会をやっているのでしょうか?
まあ大学生としては授業をがっつりやっている秋ではなく、
夏休みや冬休みなど休業期間中にやるというのは賢明な判断だと思います。
ただし夏休み中だと見に行ってあげる大学生が福島にいるのかが心配です。
このブログを見た人はぜひ見に行ってあげてください。
(上記の2大学合同展はお盆期間中のためさらに心配なので皆さまぜひっ!)


福島大学美術研究会

美研展

期間 : 8月23日 (木) ~ 8月26日 (日)

時間 : 10:00 ~ 18:00 (最終日のみ16:00まで)

場所 : 福島市民ギャラリー



かく言う私はいろいろ追い込まれているため、見に行けるかビミョーです。
早く 「はかどりネコさん」 が来てくれて、芸術鑑賞とかしていられる余裕ができるといいんだけどな。

爆笑 ・母エピソード

2012-08-12 23:55:00 | 幸せの倫理学
またちょっと仕事に追われる時期になっているので、ブログ更新が滞りがちになっています。
たまに書いてもどっかから拾ってきたネタかイベント告知だし。
今日も拾いものでごまかさせていただきます。
その名も 「笑いの神降臨! ウチの母の珍エピソード」。
いかにも笑えそうな気配がぷんぷん漂ってきます。
お楽しみください。


【やらかしちゃった編】

母というのは、何をしでかすか予測がつきません。天然の面白さここにあり。

●殺虫剤
母はそそっかしく、いつも殺虫剤をヘアスプレーと間違え頭にかけている。
先日は水虫の薬を間違えて目にさしてしまった。
急いで眼科で見てもらい、「どちらの目ですか」 と聞かれ、「両方です」 と答えて驚かれた。
「普通は片側で気づくんですがねえ…」
(引用:『twitter @_Peperon_ 』より)

そそっかしいにも程があります!


●生理中
私の家はクリーニング屋です。
ある日お客さんが 「いま、セール中ですか?」 と聞いたのを、
母は 「いま、生理中ですか?」 と聞き間違え、
「もう、3年前に終わりました」 と言ってしまった。
(引用:『幸福のEメール』より)

閉経した事を正直に答えてしまう母、よっぽどおひとよしなのでしょう。


●バーコード
携帯電話のバーコードリーダーの機能がついた時に機種変更した私は楽しくて色々試していたら、
母も 「私もやってみよう~!」 とバーコードリーダーの機能がついていない携帯で
いっぱいバーコードの写真を撮っていました。
(引用:発言小町『母が面白すぎて。。笑いがとまりません。/シュガー』より)

これじゃただのバーコードコレクターですね!


●嫁
うちの母がテレビを見ていると、美人のアナウンサーが出てきた。
母は、「こんな人が嫁に来てくれるといいわ」 と言ってニコニコしていたが、
ウチの家族で男はお父さんしかいない。
母は、いったい誰の嫁がほしいのだろうか…。
(引用:『幸福のEメール』より)

これはぜひ母の真意を確認して欲しいです。


●FAX送信依頼
家を空けることの多い私は、田舎のおふくろに 「FAX送っといて」 と言ったら、
2、3日してダンボールに包まれた 「本体」 が送られてきた。
(引用:『幸福のEメール』より)

一生懸命、梱包する母の姿が目に浮かびますね。


●解凍されたイカ
うちの母は、頭が痛くなると氷でおでこを冷やす。
先日も夜中に痛みがひどくなり、暗闇の中をフラフラしながら台所へ。
冷凍庫から、ビニール袋に入れてある氷を取り出して、おでこにのせて眠った…。
翌朝、目が覚めてみると、母の枕元には解凍されたイカが転がっていた。
(引用:『幸福のEメール』より)

その日の夕食はイカ料理だったことでしょう。


●車が無い
母はズボラなので、近所のスーパーにめんどくさがって車で買い物に行き、
それすら忘れて徒歩で帰ってきて 「車が無い!」 と大騒ぎして警察を呼びそうになってました。
(引用:発言小町『母が面白すぎて。。笑いがとまりません。/アイナ』より)

通報していたら、事件解決の最短記録を更新できていたはず。



【爆笑エピソード多発!カタカナ編】

カタカナにまつわるエピソードが数多くありました。どこの母も同じ習性を持っているようです。

●金属?
ぽっちゃり体型の母に体型のことを指摘すると、
「でもお母さん、メタリックシンポジウムちゃうもん!」 と返されました。
確かにあなたは金属的な会議ではないね、 と思いました。
(引用:ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい/黒烏龍茶』より)

正解はもちろん 「メタボリックシンドローム」 でしょうが、
「シンポジウム」 だなんてずいぶん知的な間違い!


●ケネディ
うちの母は、先日車が故障した時に、「JFKを呼ばなきゃダメかしら?」 と言ってました。
JAFって言いたかったんでしょうけど…。
(引用:発言小町『母が面白すぎて。。笑いがとまりません/まや』より)

第35代アメリカ大統領なら車の修理もお手の物でしょうね、もう生きてないけど。


●ばたんきゅー
実家の近くに姉夫婦が住んでいるのですが、
共働きなので1歳の子供はほとんど私の母が面倒をみています。
その母からメールがきました。
「今週はお風呂まで一緒だから、どたんぐーかな」
あぁ、孫の世話でお疲れなのね。
倒れるように眠ってるのがわかるので直接ツッコまずにそっとしておきますが、
「ばたんきゅー」 だよね、お母さん。
(引用:ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい/くしろ』より)

そんな可愛い母に 「どたんぐー」 です。


●クラプトン?
昨年、エリック・クラプトンのコンサートへ行ってきました。
余韻さめやらぬ頃、母に言われたのが
「お母さんもニュースでプランクトンのコンサート、ちろっと見たよ!」 でした。
母さん、私はそんなちっこい生き物のコンサートへは行っていません!
(引用:発言小町『母が面白すぎて。。笑いがとまりません。/車屋のおばちゃん』より)

私もプランクトンのコンサートをちろっと見てみたいです!


●ムササビ?
ウチの母は近所に出没したムササビを 「マタタビが出た~」 と言ってました。
ご近所のおばちゃん達もみんな 「マタタビ」 と間違えたまま話に花が咲いていました。
(引用:OKweb『母の面白い間違い/yoshi854』より)

ムササビもマタタビも話題にあることじたいがすごいと思われ。


●空気清浄機
友人が出産することになり、お祝いになにをあげようかと、母に相談していたときのことです。
「ウイルスバスターなんていいんじゃない? インフルエンザ流行ってるから」 と。
私って最高っていう微笑みで提案してきました。
なんで、ウィルスソフトなんてお祝いに?? ってキョトンとしたんですが、
考えてみたら 「プラズマクラスター」 の空気清浄機だったんですね。
(引用:発言小町『母が面白すぎて。。笑いがとまりません。/tane』より)

ウイルスバスターとプラズマクラスターがちゃんと結びつくところが、さすがは親子。



【母親からの面白いメール編】

母はそばにいなくても面白い! メールのおとぼけ感もたまりません。

●風俗
「もう風俗には行かないって約束して」 っておかんからメールきた。
風俗なんて行ってないんですけど…
(引用:2ch『お母さんからのメールを晒せ!!25通目』より)

お父さんへのメールの送信間違いだそうですが、ある意味笑えない……。


●良いニュース?
タイトル : ニュース(^o^)/
本文 : お父さんがリストラだよ(^o^)/ 
母さん、笑顔の顔文字しか使えないが、だからって…。
(引用:2ch『母から送られてきた面白すぎるメール』より)

もしかしたら母は 「\(^o^)/オワタ」 って意味で使ってるのかも。


●サバイバル
病院に入院していた親戚のおばさんをお見舞いに行った母から
「天敵も昨日からなくなり、明日には隊員になるそうです」 というメールが来た。
天敵がいないんだったら隊員にならなくてもいいと思う。
引用:ほぼ日刊イトイ新聞『言いまつがい/こめこめ』より)

ずいぶんサバイバルな入院生活だったようですね。


●母ペース
母  : ガメラ届いたよ
息子 : ガメラ? (ガメラの画像添付) こんなものが届いたのか…あなおそろしや
母  : あんたの学校野球部あったっけ?
息子 : 無視かい
(引用:2ch『母親からのメール晒しスレ』より)

ボケっぱなしの母親……漫才の新スタイルにありそうですね。


●打てない文字
母から来たメール : 免許証のコヒ○ーがいる
「ピ」 が打てなかったらしい。
(引用:2ch『お母さんからのメールはオカルト』より)

もしかしたら、お母さん世代にもギャル文字が流行ってるのかも。


●見ただけ
母  : 今台所でゴキブリをみました
息子: 殺した?
母  : みました
息子: みただけ? 殺してないの?
母  : みました。 殺してないです
息子: じゃあ帰りにほう酸団子でも買ってくる
母  : 早く帰ってきてください。 あなただけが頼りです
息子: わかった。 早く帰るよ
母  : 今椅子の下にいます。 みてるので早く帰ってきてください。
(引用:2ch『母親から届いた意味不明なメール』より)

きっと母性溢れるまなざしで “みる” んでしょうね。


●ゾロ目
今、オカンから誕生日おめでとうメールが来た。
気になったのは 『33歳。ゾロ目だし結婚しちゃえ』 の箇所。
え? ゾロ目だと結婚出来るの? 
ついでに言うと俺、今年で32歳です。
あと、何年も前から気になってて言おうと思ってたんだけど、
俺の誕生日、今日じゃないです。
でもありがとう。
(引用:『twitter @takaneet』より)

是非結婚してこんな可愛いお母さんを喜ばせてあげてほしいですね。


以上、先日と同じく「Gow! Magazine」 からの引用でした。
【メール編】 のなかのいくつかのエピソードは、以前にご紹介したものとかぶっていましたが、
何度読んでも面白いものは面白いですね。
そして、さらに新しい伝説がこれからもどんどん生まれてくるのでしょう。
今後とも日本中のウチ母にいろいろやらかしてくれることを期待したいと思います。

福大オケ第27回サマーコンサート

2012-08-10 17:42:33 | 人間文化論
明日の11日、音楽堂で福大オケのサマーコンサートが開催されるそうです。

残念ながら私は行けませんが、皆さま、特に 「文化創造論」 を取った人たちは、

ぜひ私の代わりに聴きに行ってみてください。



福島大学管弦楽団第27回サマーコンサート

日時 : 8月11日 (土) 16:30開場 17:00開演

場所 : 福島市音楽堂大ホール

指揮 : 高橋裕之

曲目 : ベートーヴェン 「エグモント序曲」

     チャイコフスキー 「くるみ割り人形 (一部抜粋)」 

     カリンニコフ 「交響曲第1番ト短調」

子どものための哲学 ■U-18てつがくカフェ@せんだい■

2012-08-08 15:05:12 | 哲学・倫理学ファック
来る8月11日、せんだいメディアテークにててつがくカフェ@せんだい主催による
中学生・高校生を対象とした哲学カフェが開催されます。
欧米ではすでに 「子どものための哲学」 という企画が頻繁に開催されています。
Philosophy for Children、略して 「P4C」 と書かれたりします。
深く考える思考力と、人の意見を傾聴し自らの意見をわかりやすく伝える対話力が鍛えられるとして、
学校教育の中にもこの 「P4C」 が取り入れられたりしているようです。
子どもどうしで哲学カフェを行うという試みもその一環です。
日本では学校教育の中に 「P4C」 を取り入れる余裕はほとんどなさそうですが、
近年の学習指導要領改訂によって 「思考力、判断力、表現力」 が強調されるようになったのは、
たんに知識を吸収するばかりではない、哲学的な力が必要であるということの証のような気がします。
そういう意味で今後、学校などにおいて 「P4C」 や 「哲学カフェ」 が普及していくといいな、
なんて感じているところでしたが、とりあえずは学校ではなく学校外の場で、
少しずつそういう取り組みが始まっているようです。
この取り組み自体は震災や原発問題と直接リンクする必要はないと思っていますが、
やはり時期が時期、場所が場所ですので、まずは震災問題から入っていくというのは、
「てつがくカフェ@ふくしま」 がたどったのと同じ自然な歩みなのだろうと思います。
私もできれば関係者として参観に行きたいと思っていますが、
ぜひ福島からも中学生、高校生の皆さんに参加していただきたいと思います。


■「考えるテーブル U-18てつがくカフェ」■

中学生、高校生のみなさん、あなたは今の生活や社会について、どんなことを感じ、考えていますか。
震災は、多くの人々の暮らしや人生観に大きな影響を与えました。
あなたは、あなたの周りは、どうでしょうか。
てつがくカフェは、私たちの身近にあるさまざまな問題について、
リラックスして普段着の言葉で話し合い、共に考える場所です。
同じ中高生同士で、震災について、復興について、日本の社会について、
今あなたが考えたいことを自分たちの言葉で発信し、いっしょに考えてみませんか。


テーマ : 震災後の私たちの生活、社会を考える

日時 : 8月11日(土) 15:00~17:00

場所 : せんだいメディアテーク7階 スタジオa


対象 : 中学生・高校生 ※18歳以下の方ならどなたでもご参加いただけます。

ファシリテータ : 高橋綾(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 招へい教員/カフェフィロ)

備考 : 申込不要、参加無料。当日直接会場にお集まりください。

主催 : 震災後の生活や社会についてこどもたちと対話するプロジェクト、
    てつがくカフェ@せんだい、せんだいメディアテーク

協力 : 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター、カフェフィロ

問合せ : shinsai.kodomo@gmail.com
    (震災後の生活や社会についてこどもたちと対話するプロジェクト)

※ 本企画は公益財団法人博報児童教育振興会の
児童教育実践についての研究助成事業からの助成を受けて行われます。

【震災後の生活や社会についてこどもたちと対話するプロジェクトについて】
こどもとする哲学対話や哲学カフェに取り組んできたメンバーが震災後新たに始めたプロジェクトです。
東北やそれ以外の地域のこどもや若者たちと震災後の生活や社会について対話することを行ったり、
東北での対話を他地域のこどもたちにリレーすることを行います。

真夏の発見と主張

2012-08-07 12:10:06 | 人間文化論
真夏のあいだは私、だいたいこんなカッコ↓で街中や学内を徘徊しております。



Tシャツ、短パン、サンダルですね。
とりわけ下半身がむき出しで無防備であることがおわかりいただけると思います。
こういうカッコであることをすると 「へぇ、やっぱりそうなんだぁ」 とビックリするというか、
ものすごく納得してしまうことがあります。

それは 「小水の跳ね」 問題です。
公衆トイレの男子小用のところでフツーに用を足していると、
(ちなみに公衆トイレの男子小用便器というのはコレ↓ですね。)

    

自分のオシッコが自分のスネや足に軽~く跳ね返っているのがわかるのです。
ズボンや靴を履いていると絶対に気づかないと思いますが、
素足と素脚をさらしていると敏感に感じ取ることができるわけです。
この男子小用の便器って発射口と接地面が近いので、
そもそもそんなに跳ねたりしないようなつくりになっているはずなのです。
にもかかわらず意外と跳ねてしまっているのです。
これにはビックリします。
まったく返り血、じゃなくて返り水を浴びないように用を足すには高度の技術が必要となります。
ところが夏のあいだもきっちりズボンと靴を履いて用を足している人は、
こんなに跳ねているということを知らないまま一生を過ごすことになってしまうのです。

公衆トイレの男子小用の便器ですらそうなのですから、
家庭用のフツーの洋式便器や和式便器に向けて立ちションをすると、
発射口と接地面の距離が何倍にも伸びてしまうので、
小水の跳ねの量と勢いが飛躍的に増加してしまうということはわかっていただけますね。
ただし、男子小用便器とちがって跳ねた飛沫が自分の身体のほうに向かってこないので、
たとえ部屋着のラフなかっこうでしていたとしても、
そんなに自分の身体で直接、返り水を浴びることはないだろうと思います。
しかし、感じ取れなかったとしても、相当量の跳ねが発生していることは間違いないと思います。
家庭のトイレは皆さんが跳ね散らかした飛沫で汚染されまくっているのです。
はたして皆さんはその後始末を自分できちんとやっているでしょうか?

そこで皆さんに提案したいと思います。
1.トイレでの男性の立ちションを禁止する。
2.男子小用便器も和式便器も時とともに全廃する。
3.洋式便器の便座は (掃除のときを除き) 上げられないような仕組みに変える。
以上です。
軽い話題提供のつもりが世界中の全男性を敵に回す大がかりな主張になってしまいました。
が、こうなったらマジです。
よろしくご検討のほどお願い申しあげます。

黒部の太陽

2012-08-06 02:04:22 | グローバル・エシックス
『黒部の太陽』 という映画が今、福島フォーラムで上映中です (8月10日まで)。
1968年に公開された44年前の映画です。
石原裕次郎・三船敏郎主演、石原プロ・三船プロ共同制作という、
当時においては夢のような巨大プロジェクトでした。
私はたぶん6歳、小学校に入ったか入らないかくらいだったと思います。
母親が映画公開前から驚喜していて、公開早々家族で見に行きました。
黒部ダムの建設を描いた映画と聞かされていましたが、
(当時私たちは黒部ダムではなく黒四ダム=くろよんダムと呼んでいました)
実際に見てみるとトンネル工事の話ばっかりで、これのどこがダム建設???と、
ちっちゃいまあちゃんの頭の中は疑問符だらけになったのでした。
しかも、ヒーローものが大好きな子どもに3時間を超える穴掘り映画を理解しろというのがムリで、
出水とかしてきて人がどんどん死んじゃって怖いし、
暗い画面ばっかりでひたすら眠気と戦っていた記憶しかありません。

この映画は裕次郎氏の遺言により 「映画館の大スクリーンで見てほしい」 とのことで、
これまでビデオ化、DVD化はされていなかったそうです。
で、裕次郎没後25周年を期して全国で上映されることになったそうです。
そして、来年にはDVD化されることも決まっているそうです。
とはいえせっかくの機会ですから、フォーラムでやってるうちに見に行こうかなあ?
まあ、夏休みの宿題の進捗次第ですね。
いずれにせよ、幼稚園児か小学校1年生のときにむりやり見させられたときの印象のまま、
この映画のことを評価・記憶してしまうのは酷な気がします。

ところで、今回の上映にあたって石原まき子さんは、
この映画が "敗戦後の焼け跡の中から文明を築いていく勇気の記録" として、
東日本大震災からの復興への一助となるのではと語ったそうです。
今回はチャリティ上映で、興行収入は被災者に義援金として寄付されるのだそうですから、
それはたしかにそうなる面もあるのだろうなあとは思うのですが、
福島県民としてはちょっと引っかかるものがないわけではありません。
私が小学校に入学した頃、
水力発電は資源もなく山地ばかりの日本にとって夢のエネルギー源だと教えられました。
そうやってあちこちにダムが建設されたわけですが、
あれからだいぶん経ってから、ダムによって川を堰き止めてしまい、
時によっては村落をまるごと水没させてしまうような強引なやりかたが、
自然環境にとっても人間の社会環境にとっても好ましくないということが判明してきました。
原子力発電に関しても同じようなことが喧伝され乱立されたあとに、
今回のような大事故が発生してしまったわけです。

この時期になぜ 『黒部の太陽』 のリバイバルなのか?
『黒部の太陽』 はもちろん関西電力の全面協力の下に作られた映画です。
ダム建設に携わった人々の苦闘や映画化にあたった人々の苦闘に関しては、
現在の政治的状況とは関わりなく興味がありますので、映画は見てみたいなあと思いますが、
「日本人の勇気と魂」 みたいにまったく無批判のまま一方的に美化されてしまうと、
ちょっと待ってくれよと言いたくなってしまいます。
この企画の裏にはきっと、あの大変な時期にみごとな選挙戦略で再選された、
政治家のお兄ちゃんがいるんだろうなあ。
ていうかそんな裏を穿ってみるまでもなく、今回のチャリティ上映の後援者として、
復興庁や経済産業省が名を連ねているので、やはり意図は明確なのでしょう。
見に行くにしても、そういうもんだと理解した上で見に行くことにしたいと思います。

女の常識・男の非常識 (その6) ・女と男の本音

2012-08-03 16:23:53 | 性愛の倫理学
昨日に引き続き、2ちゃんねるからのコピペのご紹介です。
昨日の、女性の裏の意図が読み取れなかった人は、
とりあえずこちらの 「辞書」 を使って基礎から勉強しておきましょう。


「女という生き物、男という生き物」

「女という生き物」
うん。= いや。
いや。= うん。
たぶん。= だめ。
私たちに必要よ。= 私が欲しいの。
あなたが決めて。= 答えはもう分かってるでしょ?
話し合いましょう。= 文句があるのよ。
それでいいわよ。= 私は不服よ。
この台所使いづらいわ。= 新しい家が欲しいの。
私のこと愛してる?= 買いたいものがあるの。
もうちょっとで準備できるんだけど。= 言っとくけど,ずいぶん時間かかるわよ。

「男という生き物」
ハラ減った。= ハラ減った。
眠い。= 眠い。
疲れた。= 疲れた。
うん。その髪型いいね。= 前の方がよかったな。
その試着した服良く似合うよ。= なんでもいいから早く選んで,家に帰ろうよ。
映画でも見に行かない?= 終わったらエッチしたい。
晩ゴハンでもどう?= 終わったらエッチしたい。
退屈だね。= エッチする?
愛してる。= エッチしよう。
俺も愛してるよ。= よし。言ったよ。さあエッチしよう。


こちらにも簡単な解説が付されていました。

「女のめんどくささ、男の単純さがよく現われているコピペですね。
 『たぶん=だめ』 には感心してしまいました。
 たしかに女は、本音を隠して会話をします。
 それは、答えそのものが知りたいのではなく
 『男がどう考えてくれるか』 を判断するために駆け引きをしているのです。
 男も駆け引きが好きですが、相手に試されている駆け引きは嫌います。
 彼らが好きなのは、駆け引きをして相手を支配する瞬間です。
 だから男は結果を出すことを急ぎます。
 もう少しいろいろなことを考えてほしいものです。」

私が男だからでしょうか。
日常会話のなかであんまめんどくさい駆け引きってしたくないなあ。
車で送ってほしければ素直に 「送ってくれない」 って言ってくれればいいのに…。
以上、昨日と今日の引用はこちらからでした。
あまりにも美味しいネタだったので2回に分けて利用したく、
昨日は出所を明らかにしませんでした。
あしからず、お許しください。

女の常識・男の非常識 (その5) ・裏の意図

2012-08-02 19:20:32 | 性愛の倫理学
男と女の間に横たわる深くて暗い断絶を見つめるこのシリーズ
1年以上ぶりに久々の第5弾です。
これは 「2ちゃんねる」 からのコピペ (コピーされて使いまわされる文章) だそうです。
男女のすれ違いを如実に表現していて笑えました。
たぶんケータイ電話かなにかでのカップルの会話でしょう。


「車のバッテリー」

女 『車のエンジンがかからないの…』
男 『あらら?バッテリーかな? ライトは点く?』
女 『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう。』
男 『トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?』
女 『今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに』
男 『それは困ったね。どう? ライトは点く?』
女 『前に乗ってた車はこんな事無かったのに。こんなのに買い替えなきゃよかった。』
男 『…ライトは点く? 点かない?』
女 『○時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。』
男 『そうだね。で、ライトはどうかな? 点くかな?』
女 『え? ごめんよく聞こえなかった』
男 『あ、えーと、ライトは点くかな?』
女 『何で?』
男 『あ、えーと、エンジン掛からないんだよね? バッテリーがあがってるかも知れないから』
女 『何の?』
男 『え?』
女 『ん?』
男 『車のバッテリーがあがってるかどうか知りたいから、ライト点けてみてくれないかな?』
女 『別にいいけど。でもバッテリーあがってたらライト点かないよね?』
男 『いや、だから。それを知りたいからライト点けてみて欲しいんだけど。』
女 『もしかしてちょっと怒ってる?』
男 『いや別に怒ってはないけど?』
女 『怒ってるじゃん。何で怒ってるの?』
男 『だから怒ってないです』
女 『何か悪いこと言いました? 言ってくれれば謝りますけど?』
男 『大丈夫だから。怒ってないから。大丈夫、大丈夫だから』
女 『何が大丈夫なの?』
男 『バッテリーの話だったよね?』
女 『車でしょ?』
男 『ああそう車の話だった』


爆笑
これ、すーっごいよくわかるなあ。
私はもう完全に 「男」 の側に立って、イライラしながら読んでいました。
彼はただ原因を究明するために、ちょっとライト点くか試してみてと頼んでるだけなのに、
なんでこんなにすれ違えてしまうのでしょうか?
でもホントこういうすれ違いってよくあるんだよねぇ。
メールしてても、そういうこと言ってんじゃないのにという方向にどんどん逸れて行ってしまったりとか。

私は 「2ちゃんねる」 って見ないようにしているので、
このコピペはあるホームページから孫引きで引用してきました。
どこのホームページかはある理由により今回は明かしませんが (いずれ明らかにします)、
そのホームページにはこのやりとりに対する解説が付されていました。
その解説を読んで、私はさらにビックリしてしまったのです。

「これは 『男女の会話の噛み合わなさ』 を皮肉ったコピペです。
 女の “共感してほしい脳” と、男の “解決したがる脳” を表わすよい例文ですね。
 このコピペには、もうひとつ男女の本質が隠されています。
 そもそも女は 「用事を済ませる」 ために男に電話をかけているのです。
 車の修理をする気なんてありません。
 たびたび 「今日は○○まで行かなきゃならないから」
 「○時待ち合わせだから」と、目的を漏らしていますね。
 女は 「気を利かせてあなたの車で送ってよ」 と思っているのです。
 しかし男はこのときいかに車を修理するかに夢中なので、女の本音なんて考えもしません。
 なかなか察してくれない男に、女がイライラする様子まで伝わってくる秀逸なコピペですね。」

女の “共感してほしい脳” と、男の “解決したがる脳” の違いについては、
私もこれまで何度も言及してきましたので (ここここ参照)、
さほど目新しいことではありません。
この女性は共感してもらいたがっているんだなあということは私にも十分理解できました。
ビックリしたのはその後の、もうひとつ隠されている男女 (特に女性) の本質の部分です。
この女性は 「気を利かせてあなたの車で送ってよ」 というメッセージを送っていたというのです。
それには私はまったく気づきませんでした。
「2ちゃんねる」 上で何の解説もなしにあのコピペ文だけ読んでいたら、
きっとまったく思いつきもしなかったことでしょう。
彼女は共感してもらいたがってるだけでなく、男に迂遠なお願いをしていただなんて
解説文では、「女は 『用事を済ませる』 ために電話をかけている」 と書いていますが、
その表現はちょっとわかりにくいというか、本質を上手く言い当てられていないでしょう。
私だったら 「そもそも女は 『裏の意図があって』 男に電話をかけている」 と書くでしょう。
たしかに私も、女性のことばには裏の意図がある場合が多いなあ、とは思っていましたが、
まさかあの的外れな会話の裏にそんな意図が隠されていたなんて。
いやあ、目からウロコだあ。
まだまだ研究が足りんなあ。

大学院 「地域文化創造特論」 振り返り

2012-08-01 18:44:03 | 教育のエチカ
先週で前期の授業は終了しました。
「教育改善のための学生アンケート」 も集まりましたので、
ざっと前期の授業を振り返っておきたいと思います。
まずは大学院の必修授業 「地域文化創造特論」 です。
これがどんな授業なのかはこちらをご覧ください。
昨年は震災の影響により私と白石先生の2名で開講しましたが、
今年は本来の姿に戻って、人文地理学の初澤先生にも加わっていただき、
地域支援エキスパートの育成という色をより濃く出すことができました。

「教育改善のための学生アンケート」 の結果ですが、
まずは 「教員の授業に対する姿勢はよかったですか」。
観点として、授業の準備、授業への熱意、学生への対応等を評価していただきます。
これの5段階評価は4.76。
自由記述欄には以下のような書き込みがありました。

「3名の先生方はみんな自分のプライドを持って授業を行っていました。信念を持って、自分の専門分野に対する自信を感じました。」

「教員自身の研究分野と私たちの生活や将来についてを組み合わせた内容を講義して下さった。」

「社会に出てからの事も考えてくれている授業内容になっていました。大学院を卒業してからのことを考えられるようになりました。」

続いて、「教育の方法は適切でしたか」。
観点としては、質問への対応、発表・討論の機会、シラバスの記述内容等が挙げられています。
結果は4.65。

「一人の教員ではなく、三人の教員から文化創造について学べたため、様々な視点に触れることができた。」

「ワークシートやグループワークなど、ただ話を聞くだけでない授業で良かった。」

「発表、討論、レポートなど、社会に出てから必要な力が伸びた。」

次に 「授業の内容は適切でしたか」 に関してですが、
観点として、魅力あるトピック、教材・教科書の適切性、参考文献の提示、授業の進度、
シラバスに記述された目標の達成度等、さまざまな角度から授業内容を評価してもらいます。
評価は4.69でした。

「毎回の目標設定がはっきりしていた。」

「自分に身近なことが多くおもしろかった。」

「目からうろこばかりでした。」

「どれも生きる力というものにつながっていました。」

「非常に充実した内容で関心が持てた。専攻の理念にかなっている。」

最後の 「専攻の理念にかなっている」 という評価は、
この授業の構想に携わったものとして誠にうれしいかぎりです。
ただし、中には 「参考文献についてはほぼ無かったのが残念」 という指摘もありました。
そもそもこの授業全体で使えるような教科書や参考文献はあまり存在しないのですが、
本好きな院生諸君ですから、今後は教員各自がなにか参考文献を提示するようにしたいです。

最後に「総合的にみてこの授業に満足しましたか」 の質問です。
総合満足度は4.75。
上記3つの質問に対する評価はいずれも去年より下がっていたのですが、
総合満足度はほんのわずか上がっていましたので、さほど心配はないでしょう。
年により若干上下するのは避けられないことですし、
関係する教員の人数が増えればそれだけマイナス要因が多くなるはずのところ、
微減、微増ですんだということは喜ばしいことだと思います。
こんな自由記述がありました。

「自分はこれからどう生きていくべきか考える授業だった。」

「コミュニケーションの機会が多く、力が付いたと思う。」

「自分に足りない力をつけることができた。」

「他分野の講義を受けることが少ないのでとても参考になり、また楽しく授業を受けることができました。」

「教育改善のための学生アンケート」 とは別に、授業を振り返ってもらうためのワークシートに、
この授業全体を通してどのような力が付いたり伸びたりしたと思うかを書いてもらいました。
みんなこんなに学んでくれていたのかと思うくらい、小さい字でたくさん書いてくれていました。

「まず、他分野の人とグループになり、様々な意見を聞くことができたことで、自分の視野が広くなったと思う。『プロ』 という言葉の深い部分に入り込んで考えられ、自分が専門的に学んでいることへの意識が高まり、より意欲的に取り組めるようになった。これはコーチングともつながっていると思う。練習をして、本番でパフォーマンスをする。そして、自分の学んだことを相手にしっかりと伝える。今まで自分の行ってきたことを、根本的に振り返るきっかけになった。また、教えることの難しさを知り、学校やそれ以外の場所でも、言葉選びや動作を意識して、よりよくコミュニケーションを取れるように心掛けるようになれたと思う。」

「後世に伝えていかなければならない人間の 『文化』 がどのようなものか、1人の大人となるために必要な力とは何かを学ぶことができ、大人として生きていく力がより身に付くように意識して生活するようになりました。コーチングを学んだことで、コミュニケーションの力やバイトで後輩に指導する力が以前よりも伸びたと感じています。初澤先生の授業から、町おこしや土地の文化に対して関心が高まりました。この 『地域文化創造特論』 を通して自分の生活、コミュニケーション、土地の文化に対する意識が高くなり、物事を様々な面から考えられるようになりました。」

「普段話を聞く機会のない先生の話を聞くことで新たな言葉や新鮮な学びがあった。そういったことを通して思慮深く物事を考えるようになった。また自分の置かれている立場、置かれている状況についてきちんと認識しなければならないというように考えるようになった。疑問を持ったらそこから自分自身で課題解決していく力というものを意識するようになった。物事のルーツを辿ることに価値を見つけ、あらゆるものから自分の研究と重ね、考えを深めていけるようになったと感じられる。」

皆さんお疲れさまでした。
これからじょじょに自分の専門研究に没入していくことになると思いますが、
とはいえ来年の今頃は就活や教採に追われていることでしょう。
この授業で学んだことを意識しながら、カッコいいプロになっていってください!