愛知県春日井市の高蔵寺から岐阜県多治見市に向かう庄内川沿いに中央線の廃線跡があります。中央線が複線電化され、新ルートを走るまでの1966年まで使用され、その後は埋もれたままになっていたものを2006年に発見され、明治期の赤レンガのトンネル群が現存していることから貴重な産業遺産を後世に残したいと保存再生委員会が設立され、愛知県側の現地開拓と調査そして保存研究が進められ、長年の眠りから蘇った3号から6号までのトンネルを含めた廃線跡1700m余りが見つかっています。
その廃線跡が春と秋の年2回一般に開放され現在注目を集めています。その秋の一般公開が11月22日から27日まで行われています。11月25日に見学に行ってきました。テレビや新聞でその様子が何度も報じられたことから当日は大変な人出で会場へ入るために長蛇の列ができるほどでした。廃線跡にはモミジが自生しており、丁度紅葉が見頃を迎えていてそれも目当てに沢山の人が訪れたということでしょう。
中央線の定光寺駅で下車し、あとは徒歩で往復約4㎞を周りの景色を見ながら写真を撮りながら2時間ほどかけてのんびり歩きました。トンネルの中は暗くて足下がわからないので懐中電灯は必携です。日曜日でもあったためか、要所でホークソング、アルプホルン、オカリナ等の演奏が行われていました。