決断力…

まぁ、誰に文句や嫌みを浴びせられても、或いは励まされても渋滞は変わりません。
チョロッと進んでは止まり…又進む…
昔誰かが言ってましたね(笑)
「渋滞の先頭は何をしてるんだろう」ってね(苦笑)
１０分…２０分…
ジリジリ照りつける太陽の熱気が車内に蔓延してきました。
暑いし動かないわ、でジリジリするのはこっちなのですが、例の茶坊主がせわしなく携帯でチャカチャカし出しました。
たぶん渋滞情報かなんかを調べているのでしょう(苦笑)
「あ～やっぱり１８キロの混雑だよ…まいったな！」
芝居がかった言い方が私の勘に触りますが私は知らん顔していました。
「ねえ、高村さん、ほかの道はないの？」
「…(苦笑)」
私は笑うしかありません。
高速道路のどこに抜け道があるのよ！

全く小賢(こざか)しいヤツです(失笑)

たぶんこの茶坊主は役員さんが苛立っている気配を感じて代弁しているつもりなのでしょう…

「よし、わしの言いたいことを察知して気を走らせてくれたんだな♪」
なんてことまずないでしょう(冷笑)

ジタバタうるさいヤツだ!!くらいに感じていらっしゃると思いますが…(嘲笑)

ところでこの渋滞を抜けるのに結局一時間余り掛かりました。

「この先の宝塚はここの倍くらいの渋滞があります」
私は端的に説明をして役員さんの判断を仰ぎました。
「そう…」
短く返事をされて「じゃあまだここの倍かかるの？」
「そうですね…宝塚の方も渋滞が解消されている様子がありませんから、それくらいはかかるでしょう」

時々携帯の渋滞情報をチェックしていましたが、解消どころか渋滞が長くなっている感じでした。
「うん、じゃあ電車に代えるか」

「はい」
茶坊主が乾いた返事をすると、又チャカチャカ携帯を叩き始めました。
今は便利になりました…
携帯のインターネットで電車の時刻まで調べることができるからです。
しばらくチャカチャカしていた茶坊主は
う～んという顔で
「１時の新幹線がありますね…」
「そうか…であっちには何時？」
「はい、姫路には２０分ですね…」

な、なんと速いのだ！
私は舌を巻きました！