おかえりなさい そんなわけで 一年も終わりました。
そんなわけ!? そんなとはどんなことだい!?
まぁまぁ そう目くじらを立てずに穏便に♪ 聞き流して下さいな!!黙っているのも大人の証拠ですから…(^^)
ところで話は続きます^^;
私も五十年生きてきましたが、ここの飲み会は嘗(かっ)て見たこともないくらい馬鹿馬鹿しいものでした^^;
一体淑やかな(しとやかな)大和撫子はどこに行ってしまったのでしょうか…
酔い潰れた女性社員が男を追い回す光景は仰天以外の何者でもありませんでした。
長生きをして ロクでもないものを見てしまった…あ~ナマンダブ ナマンダブ…近所のおばあちゃんがそんなボヤキをするのがありますが ^^;
考えてみたら この時私は素面でした。
目の前で起こっている酒池肉林・阿鼻叫喚の地獄をただ呆然と見守るだけですが、 今の文句はひょっとしたら私のヤッカミかも知れません。
醜態を晒してなどとわかった風なことを並べて 実は羨ましく思っている自分に気がついたのです♪
堅苦しい黒のスーツを着てネクタイも緩めず この寒空にコートすら羽織っていないのです^^;
以前私の姿は繁華街で見かける呼び込みの黒服に似ていると申しましたが… この冬空ではさすがに黒服もコートを着込んでおります。
すると コートなしは私たち運転士だけになってしまっています。 黒服以下!?… ^^;
なんとも私の頭の中は あれやこれやと結論の出ない馬鹿なことだけがグルグル回っているのです。
そして 話を戻しますが、いざ役員さんがお帰りの様子です^^;
私は静かにクルマを近づけていきました。
廻りに酔っ払いがウジャウジャいましたから、ほんと気を使いますよ。
クルマの後ろの方から バンザ~イ!バンザ~イ嬌声(きょうせい)が響いてきました。
しつこいなぁ…何がバンザイだよ…私は独りすねたように愚痴っぽくなっていました。
おっと、いけねい(>_<) ジャリや雑魚(ザコ)になんか構ってられないや!
お仕事お仕事♪気分を変えようとしますが、どうしても 気になることがあります。
チラッと振り返ると ちょうど黒松さんが目の前にいました。
普段おしとやかな女性のはずが、白い顔を真っ赤にして大きな口を開けて笑っているのが目に入ります。
あの、あの黒松さんが…なんと形容していいのかわからない私はシカトするしかありません。
…役員さんの対応が最優先です。だから その時の私の顔は怒っているように映っていたかもです^^;
内心は黒松さんがとっても気になっていたのですが^^;
いやいや!ダメですよ。お仕事お仕事♪私は葛藤に苦しみながら…でもこんな時 平静を保つことに努力しています。 無視をするわけでもなく目で追うでもなく…木鶏 となるのです^^;
木鶏…故事として
真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆人の範となるとしている。
どうですか^^;
廻りに惑わされずに自分のお仕事を全うする私の姿を♪
これぞ運転士の鑑(かがみ)でしょう(^-^)v
それで又話を戻しますが、役員さんがご乗車されたあと アホなバンザイを聞き流しながら私は静かにクルマを進めました。
と、その時でした。
「あ~バンパ~が取れてる」
素頓狂な叫び声です^^;
え、バンパ~!?
私は驚きましたが、よく考えたらバンパーなどないじゃあないですか♪
昔のクルマは確かに付いていましたが、近頃は衝突時の衝撃を吸収するとか なんとかでバンパーは本体と一体化されています。
これも おかしな話で バンパー自体丈夫な鉄などで作られているから本体が守られていると私は思うのです^^; ウレタンバンパーなど軽量らしいけど衝撃を吸収できるとはとても考えられませんね。(>_<) それで 私はバンパーが取れている と聞いては黙って行くわけにはいきませんから、クルマから降りて確かめようとすると、
誰だったか忘れましたが、「バンパーなんかついてないんだよ今のクルマには…」
「えへ~、そうなんだ!」
それで一件落着^^;
ばか騒ぎに愛想よくしていらっしゃった役員さんに促されて私はクルマを出しました。
騒がしさから逃れて高速道路に乗るとやれやれで私は眠気が差してきました。
これは困りものですね♪
寒い外から暖かい車内は春の陽気になっています。この柔らかな温かさが私をくるみ始めると睡魔が私の身体を包んでいきます(^_^;)これは仕方のないことで 仮に私が独りで乗車していたら 窓を開けるか、エアコンの温度を下げて睡魔を払い除けますが、 なにせ この役員さんときたら大の寒がりでした。 それがわかっていた私はいつもの27℃に合わせていました。
このエアコンが私の眠気を誘発しているのですが^^; こればっかりは 勝手に触るわけにはいきません。
この前だって 暑いから内緒でエアコンを下げたら
「ちょっと寒いなぁ…うん?エアコン27℃にしてよ」
「はい」素直に…
役員さんの声は天の声!
それから私は役員さんがご乗車される時はキッチリ27℃に合わせております。
そんな事情なので車内は春の暖かさが充満していましたが、 ここで横道です。
クルマはたぶん運転席を優先した設計にしてあると思うのですが、エアコンの効きはまず運転席 にきます。
だから暖かさや寒さ(夏です) も運転席を中心に効いてきます。
27℃はかなり高めの設定だと思いますが、しばらく走ると ほんとエアコンが効きすぎてしまうのです。
暖かさより暑いくらいの室温になってきて 私は猛烈な睡魔に襲われていきました。
眠気を振り払うには、いろんな手があります。例えば窓です^^;窓はいくら車内が暖かくてもガラスは冷たいでしょ♪だからそっとガラスに手を当てて指を冷やします。そして冷えた指先をオデコに当てて冷(さ)ますのですが効果は一瞬です^^;あとは目ん玉をグルグル回します。奥歯を噛み締める、ホッペをツネル…等々
取り合えず私は睡魔と戦いながらハンドルを握っていましたが、知らず知らずに上と下の瞼が引っ付いてしまいます。おっとイケナイ!そんな感じで自分を励ましながらクルマを進めていきました。
「あともう少しだ♪」私は 役員さんのご自宅まで 最後の直線に入っていました。
直線…これ 実は大変眠気を誘うのですね(^_^;)
しかも真っ暗なトンネルに入って完璧にスヤスヤモードのスイッチオンです^^;
睡魔がくる→押し戻す、睡魔がくる→押し戻す^^; ホッペをつねっても窓に指を付けても全く眠気は消えません。
それどころか 知らず知らずに瞼が引っ付いてしまうくらいです。
座り直したり 空咳をしたり…利きません^^;
そして いつの間にか 記憶が翔んだ状態になってしまいました。
それは あれっ!?と気がつくまで 何とも言えないいい気持ちになるのです♪
「あっ!」
我に帰った瞬間でした。
前のトラックがボワワ~ンと拡大図みたいになっていました。 そして扉は真四角なのに歪んでグニュグニュしてます。まるでお化けが嘲笑(わらっ)ているようです♪
あとから考えたらこちらが接近し過ぎたのでしょうね^^;
「あわわ。。。」
眠気は一発に吹っ飛んで 目の前に大きなジュラミン製のトラックが迫ってきました。
大迫力画面とはこのことを言うのでしょうね^^;
トラックは後ろが扉になっていますが、その扉についている小さなキズが見えていました。
もうだめだ!! そう思いながらもブレーキを強く踏んだ記憶はありません。
何故なら私は役員付き運転士だからです。
役員付き運転士は急発進、急ハンドル、急ブレーキはご法度ですが^^;
こんなところで職業意識を出してどうするの^^; …と後から反省しましたが 兎に角 現場では軽く踏んだだけでして…(((^_^;)
幸いにも私のクルマが急接近した時 ナゼかトラックは嘲笑いながらバイバイをしています!!散々嘲笑ったら急に加速をしたみたいでトラックの扉はみるみる離れていきました。
「ふぅ~」一息ついていた私に 後部座席の役員さんが声をかけてこられました。
「あれ!?」
「…!?」
叱咤を受けるかと思って肩をすぼめていたのですが^^;
役員さんは以外にノンビリした口調で「トラックにはバンパーがあるんだね」
「はぁ???」
どうやら役員さんはおやすみしていらっしゃった様子で なにかの拍子で目覚めたら目の前にトラックがあった~
そんな状況だったのかな(^-^)v lucky♪
追突しかけた瞬間を見られなくてホッとしましたが、
私はそ知らぬ態度を続けていました。
そして「トラックにはまだあるんですね…」
なんとか話を合わせていると
「ほらよく見てみなさいブラブラしてるよ」
なるほど トラックはかなりの年期物らしくバンパーがひどく歪んでいました。 それを嘲笑ってるのと見間違うのは眠気の所為(せい)でした… ちょっと余裕出てきたぜ(^-^)v
私は座り直すともうすぐ降りるインターチェンジに備えました。
左車線に入ると 前のトラックはもう見えなくなりましたが、減速していく私たちは左車線から外れて料金所にいきます(^_^;)
ふぅ~ 私は大きく深呼吸をして体勢を整えて料金所のゲートを潜りましたが、
「あいつ可笑しなこと言っていたな」
「?」
なんのことやら…役員さんはいきなり話しかけてこられますが、その内容に前触れがないので よく考えないと あほな返答をしてしまうハメになります。
「え…」私が考えていると
ハハハッ♪と小さく笑われてから「な~にさっきの黒松だよ」
とおっしゃいました。
なんだ(^-^)
あのことか~
ようやく意味がわかりましたが、
はて?
なんだっけ!?^^;
「あいつみたいに酔っていてもあんなこと思うのはまだ飲み足らないからだな」
ええ… あんなにヘロヘロだったのに まだ飲み足らないの!?
私が首をかしげていると
又小さく含み笑いしながら
「だからあほな女をクルマが笑っていたんだよ♪」
あ~なるほど!
だからトラックのバンパーが笑っているみたいに見えたのかな(^-^)v
なんだかわかったような わからない話を聞きながらクルマを進めていると
降りしなに役員さんがこそっと 「ブレーキはもっと踏むものだよ」
それだけおっしゃると 「じゃあ」と降りてしまわれました。
「お休みなさい」
私は深々と頭を下げていました。
真冬で凍てつく寒さの中で脇の下に冷や汗が流れていました。
皆さん 一年間ありがとうございました。どうぞよいお歳をお迎え下さい(^-^)v
そんなわけ!? そんなとはどんなことだい!?
まぁまぁ そう目くじらを立てずに穏便に♪ 聞き流して下さいな!!黙っているのも大人の証拠ですから…(^^)
ところで話は続きます^^;
私も五十年生きてきましたが、ここの飲み会は嘗(かっ)て見たこともないくらい馬鹿馬鹿しいものでした^^;
一体淑やかな(しとやかな)大和撫子はどこに行ってしまったのでしょうか…
酔い潰れた女性社員が男を追い回す光景は仰天以外の何者でもありませんでした。
長生きをして ロクでもないものを見てしまった…あ~ナマンダブ ナマンダブ…近所のおばあちゃんがそんなボヤキをするのがありますが ^^;
考えてみたら この時私は素面でした。
目の前で起こっている酒池肉林・阿鼻叫喚の地獄をただ呆然と見守るだけですが、 今の文句はひょっとしたら私のヤッカミかも知れません。
醜態を晒してなどとわかった風なことを並べて 実は羨ましく思っている自分に気がついたのです♪
堅苦しい黒のスーツを着てネクタイも緩めず この寒空にコートすら羽織っていないのです^^;
以前私の姿は繁華街で見かける呼び込みの黒服に似ていると申しましたが… この冬空ではさすがに黒服もコートを着込んでおります。
すると コートなしは私たち運転士だけになってしまっています。 黒服以下!?… ^^;
なんとも私の頭の中は あれやこれやと結論の出ない馬鹿なことだけがグルグル回っているのです。
そして 話を戻しますが、いざ役員さんがお帰りの様子です^^;
私は静かにクルマを近づけていきました。
廻りに酔っ払いがウジャウジャいましたから、ほんと気を使いますよ。
クルマの後ろの方から バンザ~イ!バンザ~イ嬌声(きょうせい)が響いてきました。
しつこいなぁ…何がバンザイだよ…私は独りすねたように愚痴っぽくなっていました。
おっと、いけねい(>_<) ジャリや雑魚(ザコ)になんか構ってられないや!
お仕事お仕事♪気分を変えようとしますが、どうしても 気になることがあります。
チラッと振り返ると ちょうど黒松さんが目の前にいました。
普段おしとやかな女性のはずが、白い顔を真っ赤にして大きな口を開けて笑っているのが目に入ります。
あの、あの黒松さんが…なんと形容していいのかわからない私はシカトするしかありません。
…役員さんの対応が最優先です。だから その時の私の顔は怒っているように映っていたかもです^^;
内心は黒松さんがとっても気になっていたのですが^^;
いやいや!ダメですよ。お仕事お仕事♪私は葛藤に苦しみながら…でもこんな時 平静を保つことに努力しています。 無視をするわけでもなく目で追うでもなく…木鶏 となるのです^^;
木鶏…故事として
真人(道を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆人の範となるとしている。
どうですか^^;
廻りに惑わされずに自分のお仕事を全うする私の姿を♪
これぞ運転士の鑑(かがみ)でしょう(^-^)v
それで又話を戻しますが、役員さんがご乗車されたあと アホなバンザイを聞き流しながら私は静かにクルマを進めました。
と、その時でした。
「あ~バンパ~が取れてる」
素頓狂な叫び声です^^;
え、バンパ~!?
私は驚きましたが、よく考えたらバンパーなどないじゃあないですか♪
昔のクルマは確かに付いていましたが、近頃は衝突時の衝撃を吸収するとか なんとかでバンパーは本体と一体化されています。
これも おかしな話で バンパー自体丈夫な鉄などで作られているから本体が守られていると私は思うのです^^; ウレタンバンパーなど軽量らしいけど衝撃を吸収できるとはとても考えられませんね。(>_<) それで 私はバンパーが取れている と聞いては黙って行くわけにはいきませんから、クルマから降りて確かめようとすると、
誰だったか忘れましたが、「バンパーなんかついてないんだよ今のクルマには…」
「えへ~、そうなんだ!」
それで一件落着^^;
ばか騒ぎに愛想よくしていらっしゃった役員さんに促されて私はクルマを出しました。
騒がしさから逃れて高速道路に乗るとやれやれで私は眠気が差してきました。
これは困りものですね♪
寒い外から暖かい車内は春の陽気になっています。この柔らかな温かさが私をくるみ始めると睡魔が私の身体を包んでいきます(^_^;)これは仕方のないことで 仮に私が独りで乗車していたら 窓を開けるか、エアコンの温度を下げて睡魔を払い除けますが、 なにせ この役員さんときたら大の寒がりでした。 それがわかっていた私はいつもの27℃に合わせていました。
このエアコンが私の眠気を誘発しているのですが^^; こればっかりは 勝手に触るわけにはいきません。
この前だって 暑いから内緒でエアコンを下げたら
「ちょっと寒いなぁ…うん?エアコン27℃にしてよ」
「はい」素直に…
役員さんの声は天の声!
それから私は役員さんがご乗車される時はキッチリ27℃に合わせております。
そんな事情なので車内は春の暖かさが充満していましたが、 ここで横道です。
クルマはたぶん運転席を優先した設計にしてあると思うのですが、エアコンの効きはまず運転席 にきます。
だから暖かさや寒さ(夏です) も運転席を中心に効いてきます。
27℃はかなり高めの設定だと思いますが、しばらく走ると ほんとエアコンが効きすぎてしまうのです。
暖かさより暑いくらいの室温になってきて 私は猛烈な睡魔に襲われていきました。
眠気を振り払うには、いろんな手があります。例えば窓です^^;窓はいくら車内が暖かくてもガラスは冷たいでしょ♪だからそっとガラスに手を当てて指を冷やします。そして冷えた指先をオデコに当てて冷(さ)ますのですが効果は一瞬です^^;あとは目ん玉をグルグル回します。奥歯を噛み締める、ホッペをツネル…等々
取り合えず私は睡魔と戦いながらハンドルを握っていましたが、知らず知らずに上と下の瞼が引っ付いてしまいます。おっとイケナイ!そんな感じで自分を励ましながらクルマを進めていきました。
「あともう少しだ♪」私は 役員さんのご自宅まで 最後の直線に入っていました。
直線…これ 実は大変眠気を誘うのですね(^_^;)
しかも真っ暗なトンネルに入って完璧にスヤスヤモードのスイッチオンです^^;
睡魔がくる→押し戻す、睡魔がくる→押し戻す^^; ホッペをつねっても窓に指を付けても全く眠気は消えません。
それどころか 知らず知らずに瞼が引っ付いてしまうくらいです。
座り直したり 空咳をしたり…利きません^^;
そして いつの間にか 記憶が翔んだ状態になってしまいました。
それは あれっ!?と気がつくまで 何とも言えないいい気持ちになるのです♪
「あっ!」
我に帰った瞬間でした。
前のトラックがボワワ~ンと拡大図みたいになっていました。 そして扉は真四角なのに歪んでグニュグニュしてます。まるでお化けが嘲笑(わらっ)ているようです♪
あとから考えたらこちらが接近し過ぎたのでしょうね^^;
「あわわ。。。」
眠気は一発に吹っ飛んで 目の前に大きなジュラミン製のトラックが迫ってきました。
大迫力画面とはこのことを言うのでしょうね^^;
トラックは後ろが扉になっていますが、その扉についている小さなキズが見えていました。
もうだめだ!! そう思いながらもブレーキを強く踏んだ記憶はありません。
何故なら私は役員付き運転士だからです。
役員付き運転士は急発進、急ハンドル、急ブレーキはご法度ですが^^;
こんなところで職業意識を出してどうするの^^; …と後から反省しましたが 兎に角 現場では軽く踏んだだけでして…(((^_^;)
幸いにも私のクルマが急接近した時 ナゼかトラックは嘲笑いながらバイバイをしています!!散々嘲笑ったら急に加速をしたみたいでトラックの扉はみるみる離れていきました。
「ふぅ~」一息ついていた私に 後部座席の役員さんが声をかけてこられました。
「あれ!?」
「…!?」
叱咤を受けるかと思って肩をすぼめていたのですが^^;
役員さんは以外にノンビリした口調で「トラックにはバンパーがあるんだね」
「はぁ???」
どうやら役員さんはおやすみしていらっしゃった様子で なにかの拍子で目覚めたら目の前にトラックがあった~
そんな状況だったのかな(^-^)v lucky♪
追突しかけた瞬間を見られなくてホッとしましたが、
私はそ知らぬ態度を続けていました。
そして「トラックにはまだあるんですね…」
なんとか話を合わせていると
「ほらよく見てみなさいブラブラしてるよ」
なるほど トラックはかなりの年期物らしくバンパーがひどく歪んでいました。 それを嘲笑ってるのと見間違うのは眠気の所為(せい)でした… ちょっと余裕出てきたぜ(^-^)v
私は座り直すともうすぐ降りるインターチェンジに備えました。
左車線に入ると 前のトラックはもう見えなくなりましたが、減速していく私たちは左車線から外れて料金所にいきます(^_^;)
ふぅ~ 私は大きく深呼吸をして体勢を整えて料金所のゲートを潜りましたが、
「あいつ可笑しなこと言っていたな」
「?」
なんのことやら…役員さんはいきなり話しかけてこられますが、その内容に前触れがないので よく考えないと あほな返答をしてしまうハメになります。
「え…」私が考えていると
ハハハッ♪と小さく笑われてから「な~にさっきの黒松だよ」
とおっしゃいました。
なんだ(^-^)
あのことか~
ようやく意味がわかりましたが、
はて?
なんだっけ!?^^;
「あいつみたいに酔っていてもあんなこと思うのはまだ飲み足らないからだな」
ええ… あんなにヘロヘロだったのに まだ飲み足らないの!?
私が首をかしげていると
又小さく含み笑いしながら
「だからあほな女をクルマが笑っていたんだよ♪」
あ~なるほど!
だからトラックのバンパーが笑っているみたいに見えたのかな(^-^)v
なんだかわかったような わからない話を聞きながらクルマを進めていると
降りしなに役員さんがこそっと 「ブレーキはもっと踏むものだよ」
それだけおっしゃると 「じゃあ」と降りてしまわれました。
「お休みなさい」
私は深々と頭を下げていました。
真冬で凍てつく寒さの中で脇の下に冷や汗が流れていました。
皆さん 一年間ありがとうございました。どうぞよいお歳をお迎え下さい(^-^)v