特訓だぞ！♪

それで… 練習場に１０時に集まった。
までお話をしました

待っていた有村嬢は完璧でした。
「完璧？…なにが？」思うでしょ…(笑)
服装です(^.^)
足許から頭まで身なりがトレーニングをするぞ!!
になっています(笑)

一方我らの臼井さん… やっぱり中年ですね♪
新品のトレーナーにウォーキングシューズ(^.^)
帽子だけがポロのメーカー品 …

上品なおじさんが散歩している風景を想像してみて下さいな(^.^)
有村嬢は竹刀こそ手にはしていませんが、腕組みをしながら、
ハッシと臼井さんを睨み付けています(笑)

「おはようさん」
少し異様さを感じながらも、そこは育ちのよさが出ていましたね。
「はい、おはようございます」
深々と頭を下げて有村嬢は又臼井さんをにらみつけたそうでした(^.^)

「おいおい…」
どうしたのよ？(^.^) ゴルフなんか所詮は遊びじゃあないか。
そう観ている臼井さんと有村嬢の気合いはかなり開きがあるようでした。

「それでは、始めましょうか!!」
有村嬢の瞳は鋭く光ります。

ただならない雰囲気に臼井さんはハニカミながら、
「…でクラブとかどこにあるのかな？」
クラブとはボールを打つ用具ですが、

「最初は使いませんから」
有村嬢はキッパリといい切ります。
「え？素振りとかするんじゃあないの？」

いくらゴルフを知らない臼井さんでもクラブの素振りくらいから始めると聞いていましたから唖然としたことでしょう…

「はい、まず基礎体力を整えていただきます」
キッパリとした態度(^.^)
「基礎体力？」
臼井さんは思わず聞き返しました。
「はい、普段から何か体を鍛えていらっしゃいますか？」

「いや、別に…」
臼井さんは鍛えるどころか、だいたいが出不精のところに最近の役員昇進で酒池肉林の酒宴三昧の日々でした。 体重なんか五キロも増えたくらいです(^.^)
「ふ～ん…」
有村嬢は臼井さんの身体を撫でなめまわすように見てから、
「どうもお腹が邪魔しているみたいで、腰が回らないかも知れないわ…」
独り言みたいに呟いてから
「じゃあ、まずランニングから始めましょうか♪」

「ラン、ランニング!!」
臼井さんが驚いたように声を上げました。

たかがボールを打つだけなのに…

これは臼井さんが甘かったようで、

有村嬢のゴルフは遊びじゃあなくて、競技用のゴルフだったのです。

「ええ…走るのはスポーツの基本ですから」
凛として宣言する有村嬢(^.^)

臼井さんはこれから先を考えて深いため息が出ていました。

「さあ、柔軟体操をしたら軽く一時間くらい身体をほぐしましょうか♪」

言うが早いか有村嬢はスキッブを始めていて、ランニングのスィッチが入ったようで…