【はじめに】
欧州連合(EU)は大気汚染対策として車の排気ガス規制を、現行の『ユーロ6』から一段と厳しい『ユーロ7』に移行しようとしています。『ユーロ7』が施行されるとガソリン車とディーゼル車は生産出来なくなり→→電気自動車にせざるを得なくなってしまいそうです。
日本には深刻な大気汚染問題は有りません。その証拠に日本の平均寿命は男≒82歳、女≒88歳で世界一、二を争う国です。(フランスは、男≒80歳、女≒86歳) 私は、『ユーロ7』は厳し過ぎるので、日本独自の基準を作るべきだと考えています。
【自動車革命の背景】
世界の自動車産業で『革命』と呼べる様な大改革が起ころうとしています。私はこの変革を『自動車革命』と呼ぶ事にしています。
車に対する規制には、下記の❶~❸が有ります。❸の騒音につては国際規制が有り、日本も現在は『フェーズ2』が適用されています。2024年頃にヨーロッパ諸国では、さらに厳しい『フェーズ3』に移行しようと考えている様です。
日本の過疎地では車が必需品になっています。過疎地には高齢者が多いので、運転免許証を返納せざるを得ない人が増えています。 レベル4の自動運転自動車が普及したら、過疎地で無人のオンデマンドバスを走らせる事が出来ると思います。
日本では、2024年からトラック運転手の労働時間を短縮しなければならなくなります。現行よりも拘束時間を3%~6%短縮する事が要求されるだけですが、運送業界の経営が苦しく、運転手の確保が難しいために→→物流に問題が発生するのではと危惧されています。これを『2024年問題』と呼びます。
❶ カーボンニュートラル :炭酸ガス(CO2)の排出量と吸収量を均衡させる。
❷ 大気汚染低減 :窒素酸化物(NOx)やPM2.5(微粒子状物質)等々の低減
❸ 騒音低減 :2024年から国際規制の騒音に関する『フェーズ3』が始まる?
❹ レベル4の自動運転自動車
❺ トラック運転手の労働時間の短縮 :日本では2024年4月1日から実施する事になっています。
(厚生労働省告示:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)
【ユーロ7規制】
2014年に欧州連合(EU)が車の排気ガス規制『ユーロ6(Euro6)』を施行しました。・・・現在は、この規制が適用されています。
2022年11月に欧州連合(EU)が、2025年7月から販売される新型車についての規制案『ユーロ7』を発表しました。・・・まだ最終決定はされていません。
『ユーロ7』は、乗用車だけで無く、トラックやバスにも適用されます。(継続生産車は2027年頃には販売出来なくなる可能性が有る様です。)
『ユーロ7』では、大気汚染低減としてタイヤやブレーキで発生する粉塵(マイクロプラ)も規制の対象になります。多分、スパイクタイヤは使用出来なくなると思います。 電気自動車の場合は、減速時にモーターを発電機にしてブレーキの負担を軽減出来るので、粉塵の発生を抑える事が可能です。(回生ブレーキ)
『ユーロ7』では、規制値を(車を購入後)『走行距離20万kmまたは10年間保持』する義務を自動車メーカーに負わせ様としています。どんな試験をして実証するのか?疑問です。
『ユーロ7』の概要は、ベストカーWebの『「ユーロ7」はクルマもバイクもヤバい? 内燃機関の大ピンチ!! 2027年は排ガス規制Xデーか』を参照願います。
【騒音規制『フェーズ3』】
自動車基準調和世界フォーラムが車の騒音規制『フェーズ2』を出し、2022年9月から日本でも適用されています。
『フェーズ2』をクリヤーするのは、高出力のスポーツカーでは難しい様です。全開加速時の騒音レベルの規制値は『73dB』ですが、日産のフェアレディZ34は『76dB』なので対応出来ていません。(日産のGT-Rはクリヤーしている様です。)
2024年秋頃から『フェーズ3』に移行すると言われています。『フェーズ3』の全開加速時の騒音レベルの規制値は『71dB』ですから、スポーツカーは電動自動車(EV)にせざるを得ないと思われます。
《自動車基準調和世界フォーラム(WP29)》 国際連合欧州経済委員会の下部に『自動車基準調和世界フォーラム(WP29)』と言う組織が有ります。自動車に関する(騒音以外にも)種々の規制を検討しています。参加国は、ヨーロッパ諸国の他に、日本、アメリカ、カナダ、韓国、中国、オーストラリア、南アフリカです。
(余談 :暴走族の騒音規制) 新型車の型式認証を受ける時に、多分・騒音も検査項目に入っていると思われます。試験の実施条件を決めて試験室で騒音測定を行う事は可能です。
公道を走る車の速度を計測する事は簡単ですが、大きな騒音が出る様に改造した、例えば暴走族が出す騒音を測定するのは簡単では有りません。暴走族の車を捕獲して→→試験室に持ち込んで→→騒音を測定する必要が有ります。法律を改正して、速度と同じように騒音についても『違反点数』制を導入すべきです。
(余談 :騒音を撒き散らす車は沢山有ります) 私が取り締まって欲しいと思っているのは、下記の①~④です。特に、③の選挙カーについては、走行中にスピーカーを使用するのは禁止すべきです。(こんな選挙活動をしているのは、日本以外には、ほとんど無い様です。)
私が管理するマンションのヘンスの外に、上下に動く機械式の駐車場が有ります。車が出入りする時、スゴイ音を発生させます。毎朝5時代に出掛ける方がいて、窓を閉めていても眠りが浅い時は目が覚めてしまいます。深夜~未明に帰ってくる車も有ります。『フェーズ3』に、駐車場の騒音規制を含めるべきです。
① 暴走族
② 宣伝カー :右翼団体、共産党など、宗教団体、廃品回収業者、灯油販売車、・・・
③ 選挙カー :走行中にスピーカーを使用するのは禁止すべきです。
④ カーオーディオ :窓を開けて、大音響でカーオーディオを鳴らす輩
【ユーロ7とフェーズ3】
『ユーロ7』と『フェーズ3』の両方の規制値は、電動自動車でないとクリヤー出来ないと予想します。
中国の様に規制が無い場合は、安価な電動自動車を作る事が出来ますが、『ユーロ7』と『フェーズ3』を満足する車は、価格が大幅にアップするので→→車の需要が減少し→→雇用が失われると予想している方がいました。
私は、電動自動車になると部品点数が少なくなり→→雇用が失われると見ています。更に、ガソリンスタンドが少なくなり、車の修理工場も減少するなどして働く場所の無くなる人も出てくると予想しています。
【私の見立て】
欧州連合(EU)は2014年に施行した『ユーロ6』で前述の❶~❸を規制してきましたが、日本とドイツが先行するハイブリッド車なら『ユーロ6』と『フェーズ3』をクリヤー出来ます。日本とドイツ、2カ国の独占を避ける為に、ハイブリッド車でも難しい規制『ユーロ7』に変更したのだと思います。
日本とドイツの自動車会社は技術革新に長年努力して来ました。ハイブリッド車と電気自動車、両方を生産出来る技術を持っています。 然し、ドイツ以外のヨーロッパ諸国の自動車会社は、電気自動車に移行する準備を始めたところです。一方、中国製の安価な電気自動車が、既にヨーロッパで販売を開始しています。
ドイツ以外のヨーロッパ諸国は、自国の自動車メーカーの実力を調査しないで、自分の首を絞める様な規制を掛けようとしている様に見えます。「身の程を知れ!」と言いたいです。
【日本の取るべき道】
日本は安易に『ユーロ7』を導入してはいけません。 先ず、自動車メーカー各社をヒヤリングして、『ユーロ7』を導入した場合、車の価格がどの程度アップするか?調べる事が肝要です。
私が一番心配しているのは、『ユーロ7』ではトラックとバスにも、乗用車と同じ規制を掛けようとしている事です。 政府は、大型トラックや大型バスを製造する『いすゞ自動車』、『UDトラックス』、『三菱ふそうトラック・バス』、『日野自動車工業』が、①電動化に対応出来るか?、②価格アップはどの程度になるか?、③電動化にドンナ問題があるか?・・・等々をヒヤリングして、対応を検討すべきです。
『ユーロ7』が施行されたら、ヨーロッパ諸国に輸出する車は、その規制を満足せざるを得ません。日本政府は国内の苦しい状況(下記の①~⑥)を説明して、国内販売車については日本独自の基準で進める事を理解してもらう必要が有ります。
私は、レベル4の自動運転ガソリン車を普及させるのが先だと思います→その次に、レベル4の自動運転ハイブリッド車を→→レベル4の自動運転電気自動車を普及させるべきだと考えています。その理由は、
① 日本には深刻な大気汚染問題と騒音問題は発生していません。
② 電気自動車の普及に対応出来るほど、発電容量に余裕が有りません。
③ トラックやバスの価格がアップしたら、利用料金もアップします。
④ 日本人の給与は低迷したままですから、乗用車の価格がアップしたら、庶民が車を買えなくなります。
⑤ 過疎地では車が必需品です。レベル4の自動運転車なら高齢者でも運転(?)出来ます。
⑥ レベル4の自動運転トラックが増えれば『2024年問題』が緩和出来ます。
欧州連合(EU)は大気汚染対策として車の排気ガス規制を、現行の『ユーロ6』から一段と厳しい『ユーロ7』に移行しようとしています。『ユーロ7』が施行されるとガソリン車とディーゼル車は生産出来なくなり→→電気自動車にせざるを得なくなってしまいそうです。
日本には深刻な大気汚染問題は有りません。その証拠に日本の平均寿命は男≒82歳、女≒88歳で世界一、二を争う国です。(フランスは、男≒80歳、女≒86歳) 私は、『ユーロ7』は厳し過ぎるので、日本独自の基準を作るべきだと考えています。
【自動車革命の背景】
世界の自動車産業で『革命』と呼べる様な大改革が起ころうとしています。私はこの変革を『自動車革命』と呼ぶ事にしています。
車に対する規制には、下記の❶~❸が有ります。❸の騒音につては国際規制が有り、日本も現在は『フェーズ2』が適用されています。2024年頃にヨーロッパ諸国では、さらに厳しい『フェーズ3』に移行しようと考えている様です。
日本の過疎地では車が必需品になっています。過疎地には高齢者が多いので、運転免許証を返納せざるを得ない人が増えています。 レベル4の自動運転自動車が普及したら、過疎地で無人のオンデマンドバスを走らせる事が出来ると思います。
日本では、2024年からトラック運転手の労働時間を短縮しなければならなくなります。現行よりも拘束時間を3%~6%短縮する事が要求されるだけですが、運送業界の経営が苦しく、運転手の確保が難しいために→→物流に問題が発生するのではと危惧されています。これを『2024年問題』と呼びます。
❶ カーボンニュートラル :炭酸ガス(CO2)の排出量と吸収量を均衡させる。
❷ 大気汚染低減 :窒素酸化物(NOx)やPM2.5(微粒子状物質)等々の低減
❸ 騒音低減 :2024年から国際規制の騒音に関する『フェーズ3』が始まる?
❹ レベル4の自動運転自動車
❺ トラック運転手の労働時間の短縮 :日本では2024年4月1日から実施する事になっています。
(厚生労働省告示:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準)
【ユーロ7規制】
2014年に欧州連合(EU)が車の排気ガス規制『ユーロ6(Euro6)』を施行しました。・・・現在は、この規制が適用されています。
2022年11月に欧州連合(EU)が、2025年7月から販売される新型車についての規制案『ユーロ7』を発表しました。・・・まだ最終決定はされていません。
『ユーロ7』は、乗用車だけで無く、トラックやバスにも適用されます。(継続生産車は2027年頃には販売出来なくなる可能性が有る様です。)
『ユーロ7』では、大気汚染低減としてタイヤやブレーキで発生する粉塵(マイクロプラ)も規制の対象になります。多分、スパイクタイヤは使用出来なくなると思います。 電気自動車の場合は、減速時にモーターを発電機にしてブレーキの負担を軽減出来るので、粉塵の発生を抑える事が可能です。(回生ブレーキ)
『ユーロ7』では、規制値を(車を購入後)『走行距離20万kmまたは10年間保持』する義務を自動車メーカーに負わせ様としています。どんな試験をして実証するのか?疑問です。
『ユーロ7』の概要は、ベストカーWebの『「ユーロ7」はクルマもバイクもヤバい? 内燃機関の大ピンチ!! 2027年は排ガス規制Xデーか』を参照願います。
【騒音規制『フェーズ3』】
自動車基準調和世界フォーラムが車の騒音規制『フェーズ2』を出し、2022年9月から日本でも適用されています。
『フェーズ2』をクリヤーするのは、高出力のスポーツカーでは難しい様です。全開加速時の騒音レベルの規制値は『73dB』ですが、日産のフェアレディZ34は『76dB』なので対応出来ていません。(日産のGT-Rはクリヤーしている様です。)
2024年秋頃から『フェーズ3』に移行すると言われています。『フェーズ3』の全開加速時の騒音レベルの規制値は『71dB』ですから、スポーツカーは電動自動車(EV)にせざるを得ないと思われます。
《自動車基準調和世界フォーラム(WP29)》 国際連合欧州経済委員会の下部に『自動車基準調和世界フォーラム(WP29)』と言う組織が有ります。自動車に関する(騒音以外にも)種々の規制を検討しています。参加国は、ヨーロッパ諸国の他に、日本、アメリカ、カナダ、韓国、中国、オーストラリア、南アフリカです。
(余談 :暴走族の騒音規制) 新型車の型式認証を受ける時に、多分・騒音も検査項目に入っていると思われます。試験の実施条件を決めて試験室で騒音測定を行う事は可能です。
公道を走る車の速度を計測する事は簡単ですが、大きな騒音が出る様に改造した、例えば暴走族が出す騒音を測定するのは簡単では有りません。暴走族の車を捕獲して→→試験室に持ち込んで→→騒音を測定する必要が有ります。法律を改正して、速度と同じように騒音についても『違反点数』制を導入すべきです。
(余談 :騒音を撒き散らす車は沢山有ります) 私が取り締まって欲しいと思っているのは、下記の①~④です。特に、③の選挙カーについては、走行中にスピーカーを使用するのは禁止すべきです。(こんな選挙活動をしているのは、日本以外には、ほとんど無い様です。)
私が管理するマンションのヘンスの外に、上下に動く機械式の駐車場が有ります。車が出入りする時、スゴイ音を発生させます。毎朝5時代に出掛ける方がいて、窓を閉めていても眠りが浅い時は目が覚めてしまいます。深夜~未明に帰ってくる車も有ります。『フェーズ3』に、駐車場の騒音規制を含めるべきです。
① 暴走族
② 宣伝カー :右翼団体、共産党など、宗教団体、廃品回収業者、灯油販売車、・・・
③ 選挙カー :走行中にスピーカーを使用するのは禁止すべきです。
④ カーオーディオ :窓を開けて、大音響でカーオーディオを鳴らす輩
【ユーロ7とフェーズ3】
『ユーロ7』と『フェーズ3』の両方の規制値は、電動自動車でないとクリヤー出来ないと予想します。
中国の様に規制が無い場合は、安価な電動自動車を作る事が出来ますが、『ユーロ7』と『フェーズ3』を満足する車は、価格が大幅にアップするので→→車の需要が減少し→→雇用が失われると予想している方がいました。
私は、電動自動車になると部品点数が少なくなり→→雇用が失われると見ています。更に、ガソリンスタンドが少なくなり、車の修理工場も減少するなどして働く場所の無くなる人も出てくると予想しています。
【私の見立て】
欧州連合(EU)は2014年に施行した『ユーロ6』で前述の❶~❸を規制してきましたが、日本とドイツが先行するハイブリッド車なら『ユーロ6』と『フェーズ3』をクリヤー出来ます。日本とドイツ、2カ国の独占を避ける為に、ハイブリッド車でも難しい規制『ユーロ7』に変更したのだと思います。
日本とドイツの自動車会社は技術革新に長年努力して来ました。ハイブリッド車と電気自動車、両方を生産出来る技術を持っています。 然し、ドイツ以外のヨーロッパ諸国の自動車会社は、電気自動車に移行する準備を始めたところです。一方、中国製の安価な電気自動車が、既にヨーロッパで販売を開始しています。
ドイツ以外のヨーロッパ諸国は、自国の自動車メーカーの実力を調査しないで、自分の首を絞める様な規制を掛けようとしている様に見えます。「身の程を知れ!」と言いたいです。
【日本の取るべき道】
日本は安易に『ユーロ7』を導入してはいけません。 先ず、自動車メーカー各社をヒヤリングして、『ユーロ7』を導入した場合、車の価格がどの程度アップするか?調べる事が肝要です。
私が一番心配しているのは、『ユーロ7』ではトラックとバスにも、乗用車と同じ規制を掛けようとしている事です。 政府は、大型トラックや大型バスを製造する『いすゞ自動車』、『UDトラックス』、『三菱ふそうトラック・バス』、『日野自動車工業』が、①電動化に対応出来るか?、②価格アップはどの程度になるか?、③電動化にドンナ問題があるか?・・・等々をヒヤリングして、対応を検討すべきです。
『ユーロ7』が施行されたら、ヨーロッパ諸国に輸出する車は、その規制を満足せざるを得ません。日本政府は国内の苦しい状況(下記の①~⑥)を説明して、国内販売車については日本独自の基準で進める事を理解してもらう必要が有ります。
私は、レベル4の自動運転ガソリン車を普及させるのが先だと思います→その次に、レベル4の自動運転ハイブリッド車を→→レベル4の自動運転電気自動車を普及させるべきだと考えています。その理由は、
① 日本には深刻な大気汚染問題と騒音問題は発生していません。
② 電気自動車の普及に対応出来るほど、発電容量に余裕が有りません。
③ トラックやバスの価格がアップしたら、利用料金もアップします。
④ 日本人の給与は低迷したままですから、乗用車の価格がアップしたら、庶民が車を買えなくなります。
⑤ 過疎地では車が必需品です。レベル4の自動運転車なら高齢者でも運転(?)出来ます。
⑥ レベル4の自動運転トラックが増えれば『2024年問題』が緩和出来ます。