国土交通省が7月6日に公表した2011年度の国土交通白書で、社会資本の老朽化に対する国民の認知度が高くないことが改めて明らかになりました。国交省の国民意識調査によると、老朽化の問題について36.7%が「聞いたことはあるが、よく知らない」、33.5%が「知らなかった」と答えるなど約7割の回答者が十分に認識していなかったそうです。危機意識がたりません。
国土交通省北陸地方整備局高田河川国道事務所は国道8号能生大橋架け替え工事で、橋桁にステンレス鉄筋を国内で初めて採用しました。ステンレス鉄筋は耐食性が高く、塩害対策として一般的に使われているエポキシ鉄筋よりも施工の信頼性が高いとされています。期待大です。
政府の中央防災会議は、首都圏で想定される大規模水害に備えて国や自治体などが取るべき対策の基本方針を示した大綱を9月6日にまとめたそうです。地震以外の災害で大綱を制定するのは初めて。広域避難対策の強化を第一に掲げました。しっかりと対策をしてほしいです。
青森県内で建設中の北海道新幹線の津軽蓬田トンネルは、地山の大部分が未固結の蟹田層です。この地質に過去に苦労した鉄道・運輸機構は、シールド工法とNATM工法を組み合わせた「SENS工法」を採用し、安全性と経済性を両立しました。早く完成してほしいものです。
東京外郭環状道路(外環道)の都内区間の建設工事が9月5日に始まりました。1966年の事業計画決定から半世紀近くの時を経ての着工となります。東名高速道路や関越自動車道など、首都圏の複数の高速道路とつながることで、交通ネットワークの強化と渋滞緩和が期待されます。早く完成して、渋滞が緩和されてほしいものです。