垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが反対の声があるまま、岩国基地に配備されました。
垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが「10月初旬」に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)で本格運用されることを容認する政府に対し、民主党幹部が公然と異を唱える事態が続いています。もはや“お家芸”の域に達している民主党の安全保障政策におけるバラバラ感です。混乱に拍車をかけているのは、オスプレイ配備の意義を明確に語ろうとしない野田佳彦首相の姿勢です。
「日本側が安全確認できなければ10月を超えようと飛ばすことができない。人の命が絡むことなので、この問題は極めて大事だ」
民主党の輿石東幹事長は23日、国会内で開いた党沖縄協議会でこう断言しました。
これを受け、前原誠司政調会長は首相に運用延期を要請。首相は「日本が主体的に事故原因の究明を行い、安全性の確認が行われるまでは飛ばさない。沖縄に搬入しない」と答えました。
今回の配備論争は、首相が16日のフジテレビ番組で「配備自体は米政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」と発言したことがきっかけだ。
日米両政府は安全性が再確認できるまでオスプレイを飛行させないことで合意しているが、政府としては岩国基地(山口県岩国市)での整備を経て、10月初旬に普天間で運用を始める米軍の方針を容認する構えだ。森本敏防衛相も22日、配備計画について「日米間ですり合わせており、米国に変更する考えはないし、わが方も変更する考えはない」と説明していました。
ところがこの発言にかみついたのが、森本氏の「部下」であるはずの渡辺周防衛副大臣。23日のTBS番組で「正確な意図が分からない。『すり合わせ』の言葉を使うとアンダーグラウンドで(交渉)しているイメージを持たれる」と論評し、前原氏の運用延期論を擁護した。
防衛省首脳同士でも意見が一致しない民主党政権の醜態。自民党の茂木敏充政調会長は「こんなことでは国民に大切な物事を理解、納得してもらうことは無理だ」と批判。石破茂前政調会長も記者団に「何かあったときにいかに責任を負うか首相が国民にきちんと語る必要がある」と、首相の発信不足を批判しました。
前原氏は「万が一のことがあったら日米安保の土台が大きく揺らぐ」と指摘したが、今の政府・与党の状況そのものが日米同盟を大きく損ないかねない。
垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが「10月初旬」に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)で本格運用されることを容認する政府に対し、民主党幹部が公然と異を唱える事態が続いています。もはや“お家芸”の域に達している民主党の安全保障政策におけるバラバラ感です。混乱に拍車をかけているのは、オスプレイ配備の意義を明確に語ろうとしない野田佳彦首相の姿勢です。
「日本側が安全確認できなければ10月を超えようと飛ばすことができない。人の命が絡むことなので、この問題は極めて大事だ」
民主党の輿石東幹事長は23日、国会内で開いた党沖縄協議会でこう断言しました。
これを受け、前原誠司政調会長は首相に運用延期を要請。首相は「日本が主体的に事故原因の究明を行い、安全性の確認が行われるまでは飛ばさない。沖縄に搬入しない」と答えました。
今回の配備論争は、首相が16日のフジテレビ番組で「配備自体は米政府の方針だ。どうしろ、こうしろという話ではない」と発言したことがきっかけだ。
日米両政府は安全性が再確認できるまでオスプレイを飛行させないことで合意しているが、政府としては岩国基地(山口県岩国市)での整備を経て、10月初旬に普天間で運用を始める米軍の方針を容認する構えだ。森本敏防衛相も22日、配備計画について「日米間ですり合わせており、米国に変更する考えはないし、わが方も変更する考えはない」と説明していました。
ところがこの発言にかみついたのが、森本氏の「部下」であるはずの渡辺周防衛副大臣。23日のTBS番組で「正確な意図が分からない。『すり合わせ』の言葉を使うとアンダーグラウンドで(交渉)しているイメージを持たれる」と論評し、前原氏の運用延期論を擁護した。
防衛省首脳同士でも意見が一致しない民主党政権の醜態。自民党の茂木敏充政調会長は「こんなことでは国民に大切な物事を理解、納得してもらうことは無理だ」と批判。石破茂前政調会長も記者団に「何かあったときにいかに責任を負うか首相が国民にきちんと語る必要がある」と、首相の発信不足を批判しました。
前原氏は「万が一のことがあったら日米安保の土台が大きく揺らぐ」と指摘したが、今の政府・与党の状況そのものが日米同盟を大きく損ないかねない。