JR東日本は8月19日、羽田空港と都心を結ぶ新線「羽田空港アクセス線」を整備して東京・新宿・新木場の3駅方面と空港を直結する計画を明らかにしました。新線は羽田空港第1・第2ターミナルの間に設ける「羽田空港新駅」から既存貨物駅の「東京貨物ターミナル」(東京都品川区八潮3)までを結ぶ約6kmの地下ルート。その先は既存線を活用した3方面へのルートを整備して都心部までつなげるそうです。同日開催された国土交通省交通政策審議会で同社が説明した。
3ルートのうち東京や浜松町へつながる「東山手ルート」は、アクセス線の北側で休止中の貨物線(大汐線)を経由して東海道線に合流して東京駅へ至る。両線をつなげるために田町駅付近に「大汐短絡線」を新設します。
新宿や渋谷へつながる「西山手ルート」は、アクセス新線の北側にさらに「東品川短絡線」を新設して、湘南新宿ラインや埼京線の列車が走る山手貨物線に至る。東品川短絡線は、東京貨物ターミナルの北側で向きを西へ変え、首都高速湾岸線大井ジャンクション付近を通り、りんかい線の品川シーサイド-大井町間に合流します。
新木場や東京テレポートへつながる「臨海部ルート」は、アクセス線の北側でりんかい線の回送線を経由して同線の営業路線に至る。終点の新木場では線路が京葉線方面につながっている。現在、単線の回送線は複線化します。
概算事業費は約3200億円、終日輸送人員は7万8000人(空港旅客のみ)、費用便益比(30年)は1.5と試算した。ピーク1時間当たりの輸送量は、東京モノレールが約1万1000人、京浜急行線が約1万4000人なのに対して、アクセス新線では約2万1000人と見込んでいます。鉄軌道系の輸送力が現状比で約1.8倍に増強されます。
各拠点への所要時間は、乗り換えがなくなることもあり大幅に短縮するそうです。東京-羽田空港間は現状では東京モノレール経由で28分、京急線経由で33分なのが約18分に短縮。同様に、新宿-羽田空港間は東京モノレール経由で46分、京急線経由で41分なのが約23分に短縮。新木場-羽田空港間は東京モノレール経由で41分なのが約20分に短縮する。中央、高崎、宇都宮、常磐、京葉の各線とのアクセスも改善されます。
新線整備によって異常時におけるリダンダンシー(代替性)も向上。さらに、都心部の国家戦略特区や特定都市再生緊急整備地域、アジアヘッドクォーター特区などと空港が直結することで、国際競争力の強化に寄与する。
JR東日本では概略の工程として、設計や手続きに3年、工事に7年、完成までに10年かかると想定しているそうです。アクセス新線は地下ルートであり、大がかりな工事になることが予想されます。また、東山手ルートには大汐短絡線、西山手ルートには東品川短絡線の新設が必要になります。残念ながら、6年後に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に間に合わせるのは難しいようです。
そこで暫定開業の可能性を検討しているそうです。臨海部ルートは既存設備を活用できる。国内線ターミナル北側に暫定駅を設置し、空港ターミナルとバスなどで連絡することを検討されています。この計画の実工期は4年と想定しています。
3ルートのうち東京や浜松町へつながる「東山手ルート」は、アクセス線の北側で休止中の貨物線(大汐線)を経由して東海道線に合流して東京駅へ至る。両線をつなげるために田町駅付近に「大汐短絡線」を新設します。
新宿や渋谷へつながる「西山手ルート」は、アクセス新線の北側にさらに「東品川短絡線」を新設して、湘南新宿ラインや埼京線の列車が走る山手貨物線に至る。東品川短絡線は、東京貨物ターミナルの北側で向きを西へ変え、首都高速湾岸線大井ジャンクション付近を通り、りんかい線の品川シーサイド-大井町間に合流します。
新木場や東京テレポートへつながる「臨海部ルート」は、アクセス線の北側でりんかい線の回送線を経由して同線の営業路線に至る。終点の新木場では線路が京葉線方面につながっている。現在、単線の回送線は複線化します。
概算事業費は約3200億円、終日輸送人員は7万8000人(空港旅客のみ)、費用便益比(30年)は1.5と試算した。ピーク1時間当たりの輸送量は、東京モノレールが約1万1000人、京浜急行線が約1万4000人なのに対して、アクセス新線では約2万1000人と見込んでいます。鉄軌道系の輸送力が現状比で約1.8倍に増強されます。
各拠点への所要時間は、乗り換えがなくなることもあり大幅に短縮するそうです。東京-羽田空港間は現状では東京モノレール経由で28分、京急線経由で33分なのが約18分に短縮。同様に、新宿-羽田空港間は東京モノレール経由で46分、京急線経由で41分なのが約23分に短縮。新木場-羽田空港間は東京モノレール経由で41分なのが約20分に短縮する。中央、高崎、宇都宮、常磐、京葉の各線とのアクセスも改善されます。
新線整備によって異常時におけるリダンダンシー(代替性)も向上。さらに、都心部の国家戦略特区や特定都市再生緊急整備地域、アジアヘッドクォーター特区などと空港が直結することで、国際競争力の強化に寄与する。
JR東日本では概略の工程として、設計や手続きに3年、工事に7年、完成までに10年かかると想定しているそうです。アクセス新線は地下ルートであり、大がかりな工事になることが予想されます。また、東山手ルートには大汐短絡線、西山手ルートには東品川短絡線の新設が必要になります。残念ながら、6年後に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に間に合わせるのは難しいようです。
そこで暫定開業の可能性を検討しているそうです。臨海部ルートは既存設備を活用できる。国内線ターミナル北側に暫定駅を設置し、空港ターミナルとバスなどで連絡することを検討されています。この計画の実工期は4年と想定しています。