愛知県春日井市は5月7日、市道拡幅に伴う住民移転が予定の年度内に完了したように偽装して市に損害を与えたとして、担当者だった建設部の当時の課長に約95万円、課長補佐に約125万円の損害賠償をそれぞれ命じました。納期が迫っているからといって、偽装はいけません。上からのプレッシャーもあったのかもしれませんが。
国土交通省中国地方整備局が進めていた総合評価落札方式の入札が、参加者による技術提案の提出まで終わった段階で、発注者のミスで中止になりました。各参加者に技術提案の採否をファクスで通知する際、誤って他社宛ての文書を送信してしまったのが原因だそうです。ファックスを送る際の2人でのダブルチェック、送った後の電話しての送信確認などはしなかったのでしょうか?社会人としての基本だと思うのですが。こんな事で中止になるなんて・・・
国土交通省は4月27日、外壁に取り付けられた広告板が落下する危険性の高い建築物が全国に1516棟あると発表しました。全国の特定行政庁では依然として調査を継続しており、リスクの高い看板の数は増える可能性があります。各会社、店舗も定期的な点検・補修が必要ですが、費用の問題から放置されているところがほとんどだと思います。事故が起こる前に、何とか対策をとれないのでしょうか?
「エレベーターの安全装置等の審査のあり方について」と題する報告書がまとめられました。報告書では、故障すると重大事故を招く安全装置などは大臣認定の取得を義務付けるべきだと提言しています。一般化した安全装置などについてはJISの活用を求めました。動くのが当たり前だと思っているエレベーターですが、定期的に点検・確認・不良部品の交換をしているから正常に動きます。故障すると長時間閉じ込められたりします。事故に備えて正常に動作する安全装置の取り付けは必須です。
西松建設は、製造時のCO2排出量を大幅に削減できる高分子材料(ジオポリマー)を使ったコンクリート製のブロック「ジオポリー」を公共工事で初めて施工しました。CO2排出は、先の国際会議でも議題になったように地球規模の大きな問題です。素晴らしい技術だと思います。